皆さん、こんにちは。ライターのYUです。本記事では、2018年11月10日に、来たるAC版『ディシディアFF』3周年を記念して行われた“公式1DAYトーナメント2018”のリポートをお届けいたします。下記、西川くんの全体リポートと合わせてお楽しみください!
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取材写真:西川くん&コイチ
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予選トーナメントは8ブロック同時進行!†
今回の大会は事前エントリー制となっており、抽選で選ばれたプレイヤーたちが会場に集結。エントリーは3人パーティだけでなく、ソロ(1人)や2人組でもエントリー可能で、ソロや2人組でエントリーした場合は、当日のくじ引きによってパーティメンバーが決められていました。
予選は8ブロックに分かれ、各ブロック16~18チームでブロック代表を争うトーナメント戦を行うという形式で進行。途中、キャラクターの変更は不可(決勝トーナメント進出のタイミングで一度だけ変更可)で、1試合目からすべて2本先取だったのもあり、一度戦って相手の戦いかたがわかったうえでの2戦目が鍵を握る局面が多かったようです。
参加プレイヤーのランクの幅は広く、クリスタルはもちろん、ミスリルやプラチナといったプレイヤーもいて、3周年らしいお祭り感も。また、公式プレイヤーのランズベリー・アーサーさんを擁する“名将の幻影”や、女性限定大会にて優勝した女性プレイヤーによるパーティ“いのち短し競べよ乙女”など、本当に幅広い方型が参加しているんだな、という印象でした。
また、Gブロック2回戦“仲間を求めてin吉祥寺”(セティヾ(⌒(_´・ω・)_、とたけ、柳の木様) VS “Gハンター”(Goma、崎山、こーはい)や、Hブロック1回戦“しかるねいてぃ”(ちのはちごーよん、ゆうじ、ねいてぃ) VS “山田金太郎”(太郎、金魚、King of Yamada)など、予選から非常にハイレベルな戦いがくり広げられており、どこが勝ち上がってもおかしくないほどの熱戦があちこちで巻き起こっておりました。そんな激闘が行われた予選トーナメント結果がこちら!
そして、各パーティの操作キャラクターの使用率をまとめたデータがこちら。
タイプで見るとSPEED、SHOOTの採用率が高く、なかでもジタンは32人、エースは29人とタイプ別で見たときに大きく差をつける形で選ばれていました。逆にゴルベーザは決勝トーナメントに進出した“しかるねいてぃ”の“ねいてぃ”選手のみという結果に。偏りはあるものの、全キャラクター採用されていたのはすごいなぁ。
ちなみに選択していた召喚獣は、9割がシヴァでした。続いてイフリート、ラムウといったところ。今回のイベントでは2019年に召喚獣のリフレッシュが行われることが発表されましたが、実施されたらこの状況も変わるのでしょうね。
決勝トーナメントはどの試合も激戦!†
決勝トーナメントは全試合生放送で配信されていたので1試合ごとの詳細は割愛しますが、準決勝まで残ったパーティはすべて“メテオ”をセットしたティナを採用して、拘束から確実にHPダメージを与えていく構成。また、EXスキルは“マイティストライク”×2、“HPリジェネ”×2、SHOOTタイプを入れているところは“テレポ”、あと1枠は“シールドブレイク”か“スタミナブレイク”というところが多かったのですが、決勝トーナメントに残ったパーティは“マイティエナジー”や“フォースブレイク”を採用する場面もあり、ステージや相手の編成に合わせて選択していたのだと思います。
個人的に印象的だった試合は、“†くろーむ軍団†”VS“それでええねん”の2試合目。1試合目“それでええねん”が勝ち、後がなくなった“†くろーむ軍団†”。“†くろーむ軍団†”は、決勝進出チームで唯一SHOOTタイプを入れていないチームで、1戦目は侍(バッツ)、じしん(ガーランド)、フォースシンフォニー(クジャ)というHP攻撃でした。そして、2戦目はナイト(バッツ)、たつまき(ガーランド)、アルテマ(クジャ)と全員がHP攻撃を変更!
前述の通り、基本的に2戦目は相手の手の内がわかっている状態なので、先に勝つと気持ち的にも「このままいける!」となりやすいはず。しかし、ここまで大きく戦いかたを変えられると1戦目の手応えが当てにならなくなるので、“それでええねん”チームはとてもやりにくかったのではないかな、と思います。しかも早い段階でバッツに“ナイト”をマスターされ、パーティライフも1-3ととてもきびしい状況。しかし、“それでええねん”はなんとかシヴァを召喚し、“†くろーむ軍団†”のブレイブとHPを減らすことに成功します。そこから攻撃の隙を突いて2回ガーランドを撃破し、お互い誰かが倒されたら負けという状況に。
ところが、残り30秒近くで“†くろーむ軍団†”がイフリートを召喚し、バッツとクジャが5000を超えるブレイブを保持! しかし、高ブレイブ補正でクジャから大量のブレイブを奪ったティナが、ガーランドの“たつまき”の隙を狙って見事撃破!! “それでええねん”が勝利して、準決勝に進む結果となりました。
そして、決勝戦は“アグロゆい”VS“それでええねん”の戦いに!
ここまでの勝ち上がってきただけあって、両パーティとも一歩も譲らず、3戦目までもつれ込みます。泣いても笑っても最後となる試合のステージはコーネリア! お互いに召喚は終わっている状態で残り1分を切り、パーティライフはお互いに2ずつ残っている状況。しかし、“アグロゆい”チームの“ぶれb”選手と“づか”選手が3500を超えるブレイブを所持しているため、それぞれがHP攻撃を当てれば“アグロゆい”の勝利となります。その時点で“それでええねん”はタイムアップを視野に入れていたのか、スコアを伸ばすために隙を狙って召喚コアを破壊するなどの立ち回りを見せ始めました。
結局、時間内に勝敗がつかず、スコア判定で“それでええねん”が勝利! 勝因としては、チャージブリザドで“ぶれb”選手のブレイブを奪いつつ、誰かをHP攻撃でダウンさせて数の有利を作り、“統夜@いのり”選手を撃破してパーティライフを1削るという、難易度の高いことを3人が連携して成し遂げたことでしょうか。というわけで、見事140チームの頂点に立ったのは“それでええねん”チームという結果になりました。
優勝チームに突撃インタビュー!†
表彰式の後、優勝した“それでええねん”の3人に、いろいろとお話を伺わせていただきました! なお、大会出場時の名前は“でか猿”さんでしたが、通り名的に“てぃら猿”さんということで、こちらでは“てぃら猿”と表記させていただきました(敬称略)。
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▲左から“そらくん”さん、“てぃら猿”さん、“ライトニング田中”さん。
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――“それでええねん”の皆さん、優秀おめでとうございます! まず、この3人がパーティを組んだ経緯を教えていただけますか?
そらくん 僕がふたりに「いっしょに大会に出てほしい」と、声掛けさせていただきました。
――パーティ編成はクラウド(そらくん)、ジタン(てぃら猿)、ティナ(ライトニング田中)でしたが、キャラクターや戦術などはどのように決めまたのでしょうか?
ライトニング田中 キャラクターは全員メインキャラを選んだ形ですね。戦術としては、とりあえずジタンが敵パーティにアプローチして、誰かをHP攻撃でダウンさせてからがスタート、という感じでやっていました。逆にこちらの誰かがダウンしてしまったら一旦下がって仕切り直して、相手の誰かがダウンするまでは攻めないようにしていました。
てぃら猿 僕が使っていたジタンはパーティのエンジン的なところがあったので、僕がうまく敵パーティにアプローチできないとしんどい展開が続いちゃうんですよね。だから、そこを意識しながら練習していました。押せ押せで攻める関西スタイルの僕のプレイに対して、後ろのふたりがうまく合わせてくれていましたね。
そらくん 僕はティナの周りにいつつ、ジタンのフォローもできる中間距離をキープするように心掛けていました。ティナとジタンで連携できているときは、ふたりが邪魔されないようにカバーし、ジタンが複数にターゲットされているときは、ティナと連携して戦っていました。
――関西スタイルというお話がありましたが、それぞれ住んでいる場所はどのあたりなのでしょうか?
ライトニング田中 大阪です。
てぃら猿 京都です。
そらくん 茨城です。
――ということは、練習はおもに『DFFNT』で?
ライトニング田中 そうですね。ただ、『DFFNT』はクラウドのリフレッシュで“リミットブレイク”の仕様や“スラッシュブロウ”の射程が短くなるといった変更がまだ反映されていないバージョンだったので、そこに合わせられるかどうかということを意識して練習していました。
――なるほど。クラウドのHP攻撃は“凶斬り”と“超究武神破斬”で使い分けていましたが、どういう判断で選んでいたのでしょうか?
そらくん 広いステージは“凶斬り”で、ラストフロアやアレクサンドリア城下町といった閉所は“超究武神破斬”を使っていました。“リミットブレイク”は自分の都合だけで使うのではなく、ティナが高いブレイブを持った場面などパーティの状況的に有用に使えるタイミングで発動するようにしています。いつもなら閉所でも“凶斬り”だったのですが、リフレッシュで“超究武神破斬”が通常時でも当てやすくなっていたことも、採用した理由のひとつです。
――ここから決勝トーナメントの話になります。“†くろーむ軍団†”との2戦目で相手パーティが大きくHP攻撃のセットを変更してきましたが、あのときはどう対処しようと?
ライトニング田中 “ナイト”のバッツが一生僕のティナに張り付いてくるので、わざと誰もいないほうに逃げたりして、味方が2対2を維持できるように立ち回りました。途中でマスターされてからは、プランを変えながら対応していましたね。
てぃら猿 僕がやらかしてしまって、“ナイト”をマスターをさせてしまったんですよね……。
ライトニング田中 いやいや、そこは責めてないからね(汗)。
――決勝戦、かなりきびしい戦いだったと思います。とくに3戦目はもつれにもつれてタイムアップでスコア勝負での勝利となりましたが、最後の瞬間はどうでしたか?
ライトニング田中 決勝なのにタイムアップっていうのはちょっとな、と思ったのですが、相手パーティのブレイブ状況的にそうするしかなかったですね。
てぃら猿 とにかく死んじゃダメだと思って下がりました。スコア勝負になるけれど、冷静に考えられる余裕もなくて。だから、勝った瞬間はうれしかったですね。
そらくん 僕は後半で相手パーティ2人に致死ブレイブを持たれて時間も残り1分を切っていたので、バフを回したりコア割りしたりとタイムアップを視野に入れて立ち回っていました。HEAVYは噛まれやすいというのもあったので、最後はそこだけ気を付けていましたね。ポイント的にどうかなって思ったんですけれど、なんとか勝ててよかったです。
――最後に、優勝した感想をお聞かせください。
全員 めっちゃうれしいです!
……というわけで、“公式1DAYトーナメント2018”のリポートは以上となります。いやー、本当は自分も出場したかったんですけど、残念ながら抽選落ちしてしまったんですよね(汗)。抽選が行われるほど、それだけ多くのプレイヤーに注目を浴びている大会だったとも言えるので、それはそれでよし!
ちなみに、今回は第3回大会ということで、『FFIII』のオニオンナイトと暗闇の雲が大会のキービジュアルとなっていましたが、現状『FF』シリーズは『FFXV』まで出ているのであと12回分のネタはあるはず!(笑)。それまでには出場したいなー!