おもらしするか悩んだニコニコ超会議2016リポート

公開日時:2016-05-01 19:05:00

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▲これは撮っちゃうよね。陸上自衛隊の機動戦闘車。

 ニコニコ超会議2016がめちゃくちゃおもしろかった。たぶん仕事しなくてよかったからだと思う。結果的に取材はしたし記事も書いたけど、取材ノルマがなかったので仕事という気がしないのだ。

 取材の担当を決める打ち合わせでは「気になるものがあったら、いい感じにやっておいてください」と言われた。朝の散歩番組みたいである。

★★★自由に見て回ったニコニコ超会議★★★

 VR系は何かひとつ記事を書いてみたいと思っていた。仮想現実内で起きた出来事を文章で伝える。絶対難しいけどおもしろそうではある。

 “超VRアトラクションズ”コーナーにはゲームっぽい展示が多かった。大手メーカーやインディー作家さんが作った遊園地のアトラクションみたいなコンテンツがずらっと並ぶ。

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▲下からサーキュレーターで強い風を当て、高所からの落下感覚を味わえる。

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▲ヘッドマウントディスプレイをつけて迷路の中で鬼ごっこ。

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▲北海道の美瑛の丘を馬で駆けるレースゲーム。

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▲世界遺産をめぐるドライブゲーム。

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▲シートの動きは人力で。このアナログ感がたまらない。

 どれも大人気。僕が行列に並ぶと誰かひとりが体験できなくなるわけで、少し気が引ける。でも、どれかひとつくらいは体験してみたい。できれば、おしっこもらしてみたい。

 VRアトラクションズの片隅には失禁体験会のブースがあったのだ。「失禁を擬似的に体験できる」と少し前から話題になっていて、僕は2015年9月頃にネットの記事で知った。介護や医療の現場への応用も期待される、まじめな研究だ。

 興味はすごくあるのだけど、僕のおもらしリポートを載せるのは読者に悪い気がする。ファミ通.comにそういう特殊さは不要だろう。この日は編集部の女子も取材に来ていた。彼女に頼むか。いや、さすがに「僕の代わりにおしっこもらしてくれない?」とは言いにくい。セクハラのレベルが高すぎる。

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▲あった。失禁体験会。

 失禁体験会の前にも行列ができていた。幸か不幸か、いまから並んでも時間内におもらしはできないという。スタッフさんに話を聞いたところ、体験者の男女比は7:3。女子が3割。その事実が、僕をまたひとつ強くした。そして、明日への希望をもたらしてくれた。

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▲知らない若者よ、僕の代わりにおもらしを楽しんでくれ。

 おもらしは諦めてターゲットをお姉さんのひざまくらと耳かきに移した。VRアトラクションズとは別の場所のDLsite VRブースに向かい、スマホ向けVRゲーム『なごみの耳かきVR』を体験。

 1日目は整理券配布に間に合わなかったので、2日目に並んで整理券をゲット。2回も記事を書いているのは僕だけなんじゃないかと思う。

※ひざまくら体験VRアプリのブースには浴衣姿のお姉さんがいる。ということは?【ニコ超2016

※VRアプリ『なごみの耳かきVR』でお姉さんのひざまくら&耳かきを体験する方法【ニコ超2016

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▲スタッフさんが絶妙な写真を撮ってくれた。

 取材する前はVRのすごさを文章ではどう伝えればいいか悩んでいたけど、自分がいかに興奮したかを書けばいいとわかった。自分の感性を全力でさらけ出す必要があるので、少し恥ずかしい。コアな部分の性癖みたいなものがもれ出さないように気をつけたい(上記の記事はもれ出させずに書けたと思う)。

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▲ゲーム系以外のVRコンテンツも気になった。こちらはアイドル“魔法少女☆りりぽむ”のミュージックビデオに入り込めるというもの。この発想いいな。

 アイドルといえば、超まるなげ広場の“テクノコスプレ研究会”にもすごく興味がわいた。スカートにフルカラーLEDを仕込んだアイドル衣装がかわいいのだ。LEDは個別に制御されていて、メッセージや映像を自由に流せるというからすごい。ビジュアルデザインの幅が一気に広がる。

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▲LED好きのハートを鷲づかみである。いつか僕も服にこのLEDを仕込みたい。

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▲これがスカートのなかに入っている。

 ニコニコ超会議は新旧の文化が交錯する場だ。岐阜県関市の刀鍛冶による刀剣の鍛錬が実演された超刀剣ブースは多くの人の目を引いた。僕は日本刀に詳しいわけでないけど、刀匠の目つきや仕草にぞくぞくさせられた。鎚を振っている様子をじっと見ていると、呼吸をすることすら忘れて集中してしまう。

 職人の手仕事を見るのが好きな人は多いだろう。陶器や和紙、刺繍などの伝統工芸の職人さんの手元も見てみたい。下町の町工場の旋盤技術者や新潟県・燕市の研磨職人なんかもすごそうだ。「職人がろくろを回してみた」みたいなブースがあったら絶対見に行く。

※やっぱり刀はかっこいい! 超刀剣ブースで刀匠たちの本気を見た【ニコ超2016

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▲この写真は我ながらうまく撮れたと思う。お気に入りの1枚。

 最後に。コットン太郎さん(元ハンゲ太郎)がテレビ東京の紺野あさ美アナウンサーと写真を撮っていて、歯軋りで奥歯が磨り減るほどうらやましかった。


ニコニコ超会議2016公式サイト

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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