もうひとつの親善試合・ユーザー配信『AVA』

公開日時:2013-05-08 00:00:00

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▲試合前、台湾チームと硬い握手をかわすDeToNatorのDarkよっぴー選手。

 2013年5月3日、『Alliance of Valiant Arms(以下、AVA)』の国際親善試合“AVAIFM 2013”が開催された。

 韓国代表と台湾代表の強豪チームを招いて実施されたこの試合。爆破部門の優勝は日本代表“DeToNator”で、護衛部門の優勝は日本代表“Exquake”。なんと両部門ともに日本が優勝したのだ。

 日本のホームでの開催ということもあり、海外勢は力を出し切れなかっただけなのかもしれないが、この結果はすごくうれしい。その場でビールかけをしたくなった。

 DeToNatorはファミ通コネクト!パーティーの出演などでお世話になっているし、Exquakeには知人が所属している。どちらも僕と関係のあるクランということで、これはもう僕自身が二冠を達成したと言っても過言ではないだろう。過言か。

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▲試合に備えるDeToNatorのメンバー。

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▲Ak~ayS選手の手元にはDeToNatorロゴ入りマウスパッド。

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▲強敵、台湾チームを撃破!

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▲ディスプレーを抱えるように構えるのが韓国代表ohgod*選手のスタイル。

★“ユーザー配信チャンネル”が気になる

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▲さすがにこの雰囲気は茶化せない。

 さて、僕の興奮を伝えるのはこれくらいにして、今回は“ユーザー配信チャンネル”に注目してみたい。

 いまや大会の様子をUSTREAMやニコニコ生放送で配信するのは一般的だが、『AVA』の大会は少し特殊。メインチャンネルとユーザー配信チャンネルの2タイプを用意していることが多いのだ。

 今回の大会の場合、試合の行方をストイックに追うメインチャンネルではUSTREAMを利用し、FPS実況解説者mejikaさんと井上プロデューサーが担当。基本的には会場の奥にどーんと構えたステージ上で実況・解説が行われるので、華やかでありながらも若干の緊張感が漂っていた。

 何かしでかしたら屈強なSPに取り押さえられるかもしれない(僕が勝手にびびっているだけで、実際は優しく注意されるだけだと思います)。

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▲配信ブースがプレイヤーや観客がいるホール内ではなくホワイエにあるのもいい。この隅っこでやっている感じには親近感が湧く。

 一方のニコニコ生放送側は、『AVA』の実力とトークに定評のあるプレイヤー4人にMCの井上直美さんを加え、和やかな雰囲気。適当な会話で間をつないだり、隙があったらボケようとしたり。少し気楽に見ていられる。

 僕はこういったイベントの取材中、プレス席があってもあまり座らずに動き回ることが多い。ときどき大会の熱気にあてられたり疲れたりすることもある。今回はことあるごとにユーザー配信ブースで休んでいた。オアシスのような空間だ。

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▲落ち着いて観戦してたらExquakeの知人に「集合写真を撮ってもらえませんか?」と頼まれた。護衛部門、優勝おめでとう!

 気楽な雰囲気ではあるが、だらだら雑談をしているわけではない。実況・解説者の4人はそれぞれ爆破と護衛をやり込んでいる凄腕だ。全員ランカークラン(“AVARST”という大会で好成績を記録したクランのこと)に所属している。

 プレイヤー目線で主観を交えて語るため、マップ攻略のコツや見どころを聞けることも多い。フラットな情報を要求されるmejikaさんの語り口とは違ったわかりやすさがある。

 mejikaさんの声はプレイヤーにも届くため、状況を事細かに解説しすぎると日本チームに有利に働く可能性もある。ユーザー配信ブースの声はプレイヤーには聞こえないから何を言っても自由なのだ。

 護衛部門はトンピくん(所属クラン:NIOIのある日常)が実況を、かえでくん(所属クラン:DeToNator)が解説を担当。トンピくんはネットカフェイベントなどで実況慣れしており、盛り上げるのがうまい。かえでくんは爆破部門で優勝したDeToNatorの護衛チームのメンバーだ。このふたりは実況と解説の役割分担がはっきりしているので、安心して聞いていられる。

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▲かえでくん(中)とトンピくん(右)。井上直美さん(左)はゴス系の衣装で、この後に甘ロリ衣装にお色直ししていた。

 爆破部門はもるちゃんとCherylNomeくんが実況・解説を担当。ふたりともSunsisterに所属している。同じクランの仲間ということもあり、掛け合いが絶妙だ。CherylNomeくんは落ち着いて状況を解説してくれるので、マップの構造を知らない人が見てもすいすい頭に入ってくる。もちろん、もるちゃんの実況もいいのだけど、彼が本領発揮するのは合間のフリートークだと思う。

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▲もるちゃん(もじゃもじゃ)とCherylNomeくん(かっこいい)。

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▲Saih4tE選手のかわいいガッツポーズ。

 もるちゃんは選手の人となりや関係ない情報を話してくれるのがおもしろい。

・DeToNatorは山篭り特訓をしていた。
・Galacticの.SIN.選手はいい写真を選びすぎ。
・DeToNatorのSaih4tE選手とご飯を食べに行ったら花火付きみたいなキラキラしたドリンクばっかり頼んでいた。
・前回の大会の実況で、台湾代表の“47”選手を何度も“48”と呼んでいた。犯人はCherylNomeくん。

 試合とは関係ない情報ばかりだけど、選手が身近に感じられるトークもユーザー配信ならでは。Saih4tE選手はきっとすごくいいやつだ。

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▲大会が休憩に入ると、呼ばれてもいないのに井上プロデューサーが遊びに来ていた。この辺の自由さもいい。

★まとめ

 一見ゆるめの配信なら肩肘張らずに見ていられる。『AVA』を知らない人、FPSをやったことのない人でも楽しめるのではないかと思う。

 こういうところからFPSに興味を持った人が将来的にトップに上り詰める、なんてこともあるかもしれない。

 肩に力を入れずに見るFPS大会もおもしろい。暑い夏に自宅でビールを飲みながら行う野球観戦のように、だらだらレジャーのひとつとして定着していいと思う。

 あと、「どういう経緯でオファーがあったのか」や「どこを見てもらいたいか」などを実況・配信を担当した4人に聞いてみたので、後日公開します。

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▲MaxJamさん(DeToNatorとGalacticのクランマネージャー)もおつかれさまでした。

ちゃんとしたリポート記事はこちら

AVAIFM 2013』公式サイトはこちら

ユーザー放送チャンネル(ニコニコ生放送)のアーカイブはこちら

メインチャンネル(USTREAM)のアーカイブはこちら

AVA』公式サイトはこちら

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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