▲がんばるぞ！

　浅草サンバカーニバルは8月31日に開催される。あと数日で本番だ。ガンホーさんのサンバチーム・ガンホーアミーゴスの練習にも力が入る。

　少し前にもリポート記事を書いたが、練習にはなるべく多く参加するようにしている。もっと上手に踊りたいから、とかそういう殊勝な気持ちがあるわけではなく、ただ楽しいからなんだけど。

★バテリア隊の練習を見学†

　バテリア（楽器演奏）隊の練習も見学させてもらった。練習場所は都内の音楽スタジオ。

　今年はバテリア隊だけでも総勢約50名の大所帯。昨年は20名ほどだったので、人数的には2倍以上だ。サンバ独特の打楽器で陽気にリズムを刻む。

▲スルド。いわゆるバスドラム的な楽器。

▲ヘピニキ。スルドよりも小さい太鼓。

▲カイシャ。叩くと高めの音が出る。

▲タンボリン。手持ちの太鼓。小さいけど音はでかい。

▲アゴゴ。スティックで叩いて鳴らす楽器。3連のやつもあった。

▲ショカーリョ。両手で振ってシャカシャカ演奏する。

▲ガンザ。小石や砂が入ったシェーカーみたいな楽器。

▲まずは先生の話を真剣に聞く。

　なお、今回の楽曲をアレンジした岩垂徳行さん、作曲家のなるけみちこさん、谷岡久美さんもバテリア隊に加わっている。超豪華メンバーである。

　バテリア隊の先生は本気でサンバに携わっている人で、浅草サンバカーニバルにも別のチームで出場する。その先生いわく、「お客さんへのアピールも大切です」。これを聞いた一部の参加者はダンスの動きを演奏に取り入れようとしていた。こういった工夫ができるのもおもしろい。

▲岩垂さんにダンスの振り付けをレクチャーしたら、すぐに演奏に組み込んでいた。

▲山中さん＝イタリア人説。

　バテリア隊のリーダーはパズドラチームの山中さん。この人は本当に音楽が好きで、ギターの腕はかなりのものだ。『エミル・クロニクル・オンライン』のエイプリルフール企画でもご一緒した。

　「ギターやってる人間は、打楽器に憧れがあるんですよ」なんて笑いながらヘピニキを叩く。「会社としてサンバカーニバルに参加できるなんて、最高ですよね」とも言っていた。音楽好きにとっての福利厚生みたいなものだろうか。

　練習は平日の夕方～夜。山中さんはきっと練習に参加するためにものすごい勢いで仕事を片付けているのだろう。就業後に女の子と遊びたいからという理由で超効率的に働くイタリア人男性と同じタイプだ。

★ダンス練習 後半戦†

▲ぼかしているのでわかりにくいが、みんな確実に僕を見ている。

　ダンスの振り付け指導は8月中旬までにひと通り完了。僕は隊列的に真ん中よりやや後ろ寄りなのだけど、アンドレ先生に「前に来てもらえる？」と、練習中は最前列にいるように言われた。後ろの人の見本になるように、ということだ。

　踊りを認めてもらえたのはすごくうれしいのだが、僕は振り付けを覚えるのが苦手だ。細かいミスが多いけど、それでもいいのだろうか。僕のミスが後ろに連鎖して伝言ゲームみたいになったら大変だ。気を引き締めなければ。

▲カメラで追いきれないほどスピーディーな僕の動き。

　8月下旬にはダンスの完成度を高める段階に入った。ビビ先生からは「足元はお客さんからはあまり見えないけど、腕の動きは目立ちます。しっかり伸ばして、角度にも気をつけましょう」とアドバイスが。なるほど。

▲休憩時間中に先生をつかまえてステップの練習をする人も。

　あと大切なのは動きの大きさと笑顔。メリハリをつけてダイナミックに動くとかっこいい。そして、ツラそうな素振りを見せずに笑顔で踊るとさらにかっこいい。

　複数のチームに分かれて順番に踊り、それぞれの動きをチェック。本番想定ということで、僕はダンスの合間に沿道のお客さんにアピールする練習も勝手に取り入れた。手を振るとおじいちゃんやおばあちゃんは喜んでくれるし、若い人たちは盛り上がってくれる。昨年の経験が僕のなかで生きている。

▲隊列の美しさを意識しながらの通し練習。

▲見られていることを意識するとグッとやる気が出る。やだ、あたし、見られてるっっっ……！

　僕はこのアピールに勝手な使命感を感じている。去年まではガンホーさんを知っているのはゲーマー層が中心で、一般層にはあまり知られていなかったように思う。

　だけど、今年は『パズル＆ドラゴンズ』の超絶ヒットもあって爆発的に知名度が高まった。要は、“ガンホー”という名前をみんなが知っているのだ。社名を知っていると知らないとでは、見ている側の印象はだいぶ違う。

　その“ガンホー”の関係者が楽しそうに踊れば、確実に好印象を与えられる。それはそのままオンラインゲーム業界のイメージアップにもつながるはずだ。

「『パズドラ』の会社の人、手を振ってくれたよ」
「ガンホーのダンス、楽しかったね」

　お客さんの間で、一度でもこんな話題が出たら僕らの勝ちだ。テンションが上がった沿道のみなさんが、振り付けの簡単な部分だけでも一緒に踊ってくれたら最高である。

　ふだんはゲームを通してコミュニケーションを図る僕らだけど、この日はサンバを通してみんなと仲よくなりたいのだ。

　ガンホーアミーゴスはコンテストの審査を受けるチームではないけど、いちばんお客さんの記憶に残るチームでありたい。

　だから、僕は笑顔で踊る。

▲見学に来た人がつい踊りだしてしまうほどの楽しさ。

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　真面目な締めになってしまった。もし僕がガンホーさんの社員だったらサンバボーナスくらいもらえるのではないか。もしくはサンバ部長に昇進。

▲コスプレイヤーの村沢秋くん（右）がうなぎパイをくれた。僕らはもうマブダチだ。

▲アイドルの桑田彩さん（左）と若木萌さん（中）と『エミル・クロニクル・オンライン』のシナモンしおじーさん（右）。アイドルのふたりは笑顔がすごい。さすがプロ。

▲しおじーさんも負けてないですから。

　あと、アイドルの白河優菜さんから「いっしょに踊っていると楽しいです」と言われたのがうれしい。僕はもう彼女のファンだ。

『ラグナロクオンライン』公式サイトはこちら。

ガンホーアミーゴス特設サイトはこちら。