町あかりさんと斉藤一美アナが登場した『プロ野球 ファミスタ オンライン 2013』イベントの思い出

公開日時:2014-01-15 00:00:00

 2014年最初の記事。本年もよろしくお願いします。

 今回はわりと真面目な文章を書く。しっとりとした音楽を聴きながら読んでください。

——

 僕の仕事はゲームメディアの編集者だ。

 こういう仕事の役得のひとつに“有名人に会える”というものがある。僕もこれまでにいろいろな人と仕事をさせてもらった。

 とはいえ、舞い上がったりサインをもらったりしたことはない。たぶん。いっしょに仕事をする以上は対等な関係のはずだから、サインをもらうのは何か違うかな、と思うのだ。

GMKt6vI426e9i29L9Y4MI8i7n1MFHa3o

▲左から、解説の三小田プロデューサー、斉藤一美アナ、僕、ハンゲ太郎さん、市野ルギアさん。

 自分の株を上げようと思ってかっこいいことを書いたが、先日イベントでお会いした人に初めてサインと写真をお願いした。

 ファミ通コネパ!のオフラインイベントに『プロ野球 ファミスタ オンライン 2013』(以下、ファミスタオンライン)が登場したのだけど、僕はそのときのゲストのファンなのだ。

 文化放送の斉藤一美アナウンサーとシンガーソングライターの町あかりさんだ。

★斉藤一美アナの華麗なる実況

JnFShexBd2cjsrV27YRkGo5qsEDeXUAY

▲斉藤一美アナは実況というより絶叫を得意としている。

 斉藤一美さんは文化放送のアナウンサーで、独特の言い回しと感情を表に出す(感極まって泣くこともある)実況がとてもおもしろい。

 僕が斉藤一美アナのファンだとイベント参加者に話したら「自分も斉藤アナに実況してもらえるのがうれしくて来ました」という返答もあった。斉藤アナの実況でつながる野球好きの輪。

 楽屋で握手と記念写真をお願いするとき、ガラにもなく少し緊張した。でも、冷静な目で見れば僕も斉藤一美さんも企業に所属する会社員だ。ある意味では取引先みたいなもの。取引先の相手に握手を求めるなんて、外資系企業の偉い人みたいである。

QQ53QZ5r4Zj4191UUa5212rS7O9HB93W

▲楽屋で記念写真を撮ってもらった。僕が手に持っているのは私物のスピードガン。

★もし売れアーティスト・町あかりさん

 町あかりさんはテレビで知った。テレビ朝日系の『musicる TV』という音楽番組の、“もしかしたら売れるかもしれないメジャーデビューしてないアーティストが見れる店(通称もし売れ)”というコーナーだ。ヒャダインさんと氣志團の綾小路翔さんが絶賛していたのを覚えている。

 昭和アイドル的な楽曲が話題になって雑誌ananに取り上げられたり、タワレコでインストアライブを開催したり、2014年1月には『musicる TV』内で“第1回日本もし売れ大賞”を受賞。ブレイクのスピードが速すぎてくらくらする。

 僕には氣志團のバックダンサーをしていた時期があるので、綾小路翔さんと関わりのある町あかりさんと共演できたことに不思議な縁を感じる。

FIEu588hhP8CF9xM7UHfO1paGb58GF6G

▲左から2番目が町あかりさん。野球ゲームということで、町あかりさんには球場の売り子役として登場してもらった。左端の人は助っ人外国人です。

nIPp5P1z33F6aPnB8uxqb68k6YXgIPTv

▲試合後にはファミスタスポーツが表示される。こういう演出も昔から変わっていない。

acAJ9FNw3Y32cMJlziFC798I65Moj4KD

▲10人のプレイヤーがコネパチームとハンゲームチームに分かれて対戦。僕とハンゲ太郎さんはそれぞれのチームの応援団で、負けたほうが助っ人外国人からケツバットされるという画期的なシステム。

jkfsTbkwR99s51X46VFsEPepUzYbt5fX

▲勝ったほうには軽食を買う権利がプレゼントされた。もらえるわけではない。

 平静を装ってこの原稿を書いてはいるが、いま思い出しても興奮する。

 僕の興奮が伝わらない人は、斉藤一美アナをテレビ東京の大江麻理子アナやテレビ朝日の竹内由恵アナ、町あかりさんをきゃりーぱみゅぱみゅさんやレディー・ガガさんに置き換えて読んでいただければ幸いである。

★町あかりさんを起用した理由

NRHrd18dc48olEU5816OAbF44J1RxFXA

▲町あかりさんにはボールにサインをしてもらった。世界にひとつしかないサインボールだ。

 なぜ町あかりさんをブッキングしたのかと言うと、うちの音声さんやカメラさんが、町あかりさんがよく出演しているライブハウスと仲がよかったから。

 「最近ブレイク中だから起用しよう」とかそういう戦略性は一切なく、「たまたま知り合いに可愛らしい女子がいるから出てもらおう」である。タレントさんってそんな適当な理由で連れてきていいのか。

 疑問点は多々あるが、このとき初めてうちのスタッフを尊敬した。番組中にガヤを飛ばしたり黒塗りをしてケツバットをするだけが彼らの仕事じゃないのだ。

YUt3Xo6MQBUHOkge4U395j4A67v2pwY1

▲ケツバット担当(助っ人外国人)の正体はうちの音声さん。これは空き時間にスイングスピードを測っている様子。

 いちばんの疑問は、僕以外は誰も町あかりさんに興味を示さなかったことである。「今日は可愛い女の子がいるな」くらいのテンション。あれ?

 “町あかり コネパ”や“町あかり ファミスタ”で検索してもまったく話題になっていない。あれ?

 あの人、妖精か幻だったのではなかろうか。

——

 『ファミスタオンライン』は惜しまれつつも2014年2月28日にサービス終了となる。サービス開始当時、僕はPCゲーム雑誌・ログインでこのゲームの担当をしていた。

 玄人好みの選手を紹介したり、共同企画と称して別の野球ゲーム担当者とバッティングセンターに行ったり、自分のオリジナルカードを勝手にデザインして実装を頼んでみたり、いま思えばわりと無茶なお願いに対応してもらっていた。懐が深い。カード実装は実現できなかったけど。

 コネパのイベントで、そんな『ファミスタオンライン』の花道を飾れたのだと思うととてもうれしい。

 シンプルなゲームだから、いつ遊んでもおもしろい。引退組のプレイヤーさん、サービス終了前に、僕といっしょにもう一度だけ現役復帰してみませんか?

——

 しっとりした雰囲気のいい文章は問いかけで終わるイメージがあったので、そうしてみた。

『プロ野球 ファミスタ オンライン 2013』公式サイト。

“ファミ通コネクト!パーティー”チャンネルページ。

町あかりさん公式サイト

この記事の個別URL

ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

『PCオンラインゲームのブログ まいにちがβテスト』ブログ