蝶のゲーミングメガネ制作記事でカットした話 ~職人さんの名前がすごい、男子は愛想笑い~

公開日時:2018-11-19 16:00:00

 蝶がモチーフのオリジナルメガネを作った。うれしい。浮かれて記事も書いた。

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Red Bullを飲む前から翼を授けられた男。

 
 記事にも書いたように、ニデックがesports用に開発した『G-SQUARE アイウェア』用のレンズが入っている。

 ブルーライトやまぶしさをカットするので、PC作業にも向いているそうだ。ふだんは仕事中にかけている。同僚たちは見慣れたようで、何も言われなくなった。

 僕は照明ぎらぎらの暗い場所が苦手なので東京ゲームショウ2018でも活躍。まぶしさカットのおかげで眼は楽になったが、首にかけたパスを外すときに何度も引っかかった。これからはそういう業を背負って生きていくのだろう。
 

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メガネの人はたいへんだなと思ったが、よく考えたらふつうのメガネには引っかからないのであった。

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VRのヘッドマウントディスプレイも撮影用の『PUBG』ヘルメットも、あらゆるものが入らなかった。

 
 まじめな取材をするときも初対面の人と話すときもかけていた。ふざけたやつだと思われただろうな。
 

★★★かっこよすぎる話はカットした★★★

 
 記事の長さを調整するために、書かなかった話もある。

・メガネフレーム職人さんの名前は吉田直樹
 蝶型フレームを作ってくれた職人さんが『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサー兼ディレクターと同姓同名。書いたら伏線みたいになるところだった。ただの偶然である。

・ニデック創業者は国から勲章をもらっていた
 受章したのは“旭日小綬章”。技術がとくに優秀な企業の最高責任者などに贈られる勲章らしい。僕のメガネと勲章が細いラインでつながった。誇らしい。

・ブルーライトの話
 ゲーム用メガネ=ブルーライトカットメガネと考えている人もいる。『G-SQUARE アイウェア』にはブルーライトカット以外の機能もあるので、上位互換みたいなものか。ほかのゲーム用メガネはどうなのだろう。

 当初はブルーライトの何に注意するべきか整理して書こうと思っていた。だが、健康に関わる話は誤解されると怖いし、記事の本題からもずれるので最小限にした。

 ブルーライトの眼への影響はまだ研究段階だ。とはいえ、

・ブルーライトは太陽光にも含まれるエネルギーの強い光。太陽光を浴びると体や脳が覚醒するように、LEDからブルーライトを受けると目が覚める可能性がある
→夜間に受けると生活リズム不調の原因になるかも

・眼に強い光を受けると瞳孔を縮めようとするので周囲の筋肉に負担がかかる
→疲れ目の原因になるかも

 この辺の理屈は何となく理解できる。大手メガネメーカーのWebサイトにも載っているので、気になる人は調べてみてください。
 

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写真作品の被写体になる機会があったので、このメガネ付きで撮ってもらった(写真提供:Satoshi Sugimura/映写研)。

 
 ほかに、アテンドしてくれたニデック高橋さんとの会話内容も一部書くのをやめた。

 記事内で『G-SQUARE アイウェア』のラインナップを紹介しましょうかと提案したら、高橋さんには「そこまでしなくてもいいんじゃないんですかね」と、やんわり断られた。

 直接的な宣伝はしなくてもいいと言うのだ。いまはゲーマーに“眼を大切にする”という意識を持ってもらえば十分とのこと。

 眼を大切にするためにesports用メガネをかける。その考えが当たり前になって市場が広がれば、各社がこぞってesports用メガネを発売する。それでも最終的にゲーマーに選んでもらえる自信はある。だいたいそんなことを言っていた。

 かっこよすぎるのでカットした次第である。
 

★★★トレードマークとしてのオリジナルメガネ★★★

 
 記事を書いて、蝶型ゲーミングメガネをふだん使いして、発見したこともちらほら。

・テンプルも大切
 ゲーム用メガネの肝はレンズだと思っていたのだが、テンプルも同等以上に大切。ふつうのテンプルはヘッドセットに干渉するので耳の周囲が痛くなる。影響しにくいデザインのPARASITEというブランドもあるが、パクるわけにはいかない。コストもかかりそうだし。

 一方、『G-SQUARE アイウェア』のテンプルは自分好みに曲げられる。この発想はある意味すごい。
 

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PARASITEの定番デザイン(これは僕の私物)。4本のテンプルがヘッドセットと頭の隙間にスッと入る。

 
・女子に好評な気がする
 女子から「かわいいー」と褒められる。“よくわからないけど自分に害はない”くらいの意味だと思うが、どんどん真に受けていくつもりだ。

 男子はたいてい反応に困って「そのメガネすごいですね」と、ほぼ無のコメントをくれる。もしくは愛想笑い。

・ひたすら気分がいい
 好きなものを身に着けると気分がいい。女子だったらとっておきのドレスを着るような、背筋が伸びる感覚。これはいいものだ。

 オリジナルメガネを試合前にかけて臨戦態勢に入り、試合後に外すプロゲーマーがいたら人気が出るのではないか。試合の緊張から解放されてメガネを外す。色気すら漂う仕草だ。

 トレードマークとしてのオリジナルメガネ。かっこいいと思う。

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 たまにふつうのブログみたいな文章を書くのは楽しい。

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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