『太鼓の達人』みたいにわかりやすいeスポーツ競技を見たい

公開日時:2017-09-27 19:00:00

 PCゲーム以外の話題です。

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コンパニオンさんがドドンがドン。

 東京ゲームショウ2017で、『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』のステージを見学。

 ふと「こういうeスポーツもいいな」と感じた。どういうことか説明したい。
 

★★★人のプレイを見るのがおもしろい★★★

 僕が見学したのは“876ゲームクィーン決定戦”というバンダイナムコのステージだ。

 2017年10月26日発売のプレイステーション4用ゲーム『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』で、コンパニオンさんがトーナメント戦を行うという企画である。

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お笑い芸人のパンサーがゲスト出演。安定しておもしろい。最前列で見られて得した気分だった。

 『太鼓の達人』シリーズは音楽に合わせて太鼓を叩く楽しいゲームだ。というか、ファミ通.comの読者で知らない人はいるのだろうか。それくらい世に広く浸透している。

 最新作の『太鼓の達人 セッションでドドンがドン!』はネットを介したセッション機能や全国のプレイヤーと腕前を競うランクマッチ機能を搭載。遊びの幅が広い。

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人気曲がずばーっと収録されている。人気キャラとセッションを楽しむ機能もある。

 いち観衆として新作のプレゼンを受け、ふつうに「ほしいなー」と思った。『太鼓の達人』の基本ルールはシンプルなので、まだ小さい姪も楽しく遊べるに違いない。

 ゲーム情報メディアで働いている以上、ある程度は厳しい目を持たないといけないのだが、いつもこういう術中にはまってしまう。

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向井慧、尾形貴弘の両名がセッション機能のデモプレイを実施。「前前前世は名曲」と思いながら手拍子をした。

 ゲーム紹介が終わり、いよいよ8人の選手(コンパニオンさん)が登壇。セッション機能で1対1の対戦を行い、得点が高いほうの勝ちととなる。わかりやすい。

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8人がアピールをしながら登場。

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2種類のコスチュームが交互に並ぶ。トーナメントの組み合わせ通りに並んでいるので、1回戦は素足とオーバーニーソックスがぶつかりあう。

 僕が見に行った9月21日に行われたのは、1回戦の4試合。“夏祭り”、“RPG”、“天国と地獄”、“ようこそジャパリパークへ”の4曲が演奏された。ちょっとしたライブ気分だ。

 『太鼓の達人』は自分で遊ぶだけでなく、人がやってるのを見るのもおもしろい。

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コンパニオンさんは楽しそうに太鼓を叩き、パンサーの3人は合間にトークを挟んで盛り上げる。

 ここで冒頭の「こういうeスポーツもいいな」に戻る。“見るのが楽しい”はプロスポーツに大切な要素だが、eスポーツ向けタイトルはそこが少し弱い。

 世界で流行している対戦ゲームの多くは複雑だ。ある程度以上に内容を熟知していないと、画面上で起きていることが理解できない。観戦を楽しむためのハードルが高いのだ(格闘ゲームなどはそのハードルが低め)。

 その点、『太鼓の達人』シリーズはわかりやすい。やってることは太鼓を叩くだけとシンプルだし、試合中の実況も解説も不要。体を動かすからプレイの様子は楽しそうに目に映る。

 そして何より名曲が耳から入ってくる。盛り上がるわけである。

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真顔で集中する人や満面の笑みを浮かべる人、負けたのに笑顔で相手を称える人など、人柄が見えてくるのもいい。

 知らない人にも伝わるのが『太鼓の達人』の優れた点なのだと実感した。見せかたが先鋭化されると一見さんお断り感が出てしまい、ファン層が狭まる。試合を派手にかっこよく演出したい気持ちもわかるが、「どう見せたら伝わるか」を重視してほしいところだ。

 本作はパフォーマンスを見(魅)せる採点競技としてもポテンシャルが高そうである。そういうeスポーツ競技も見てみたい。

 何かについて断言することもなく、曖昧に記事を終える。

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ファミ通グループでおもにPCのオンラインゲームを担当。企画記事を作るのが好き。
『まいにちがβテスト』は、ミス・ユースケがPCオンラインゲームで遊んだり考えたりしたことをテーマにしたブログです。タイトルには「つねにβテスト時のわくわく感を抱きながらゲームを遊び、実験的な企画もやっていきたい」という意味を込めていると、後付け設定的に考えました。

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