E55M1: 3人の冒険者の能力を駆使して謎を解け! パズルアクション『Trine 4』

日本語対応で配信中のパズルアクション『Trine 4』を紹介。

公開日時:2019-10-10 13:00:00

 ドモー。Steamに掲載されている『Halo: The Master Chief Collection』(Steam)の対応言語に日本語がないのが気がかりなBRZRKです。するよね? ね?

 今回紹介するのは、人気パズルアクションシリーズの『Trine 4: The Nightmare Prince』(公式サイト / Steam / Switch / PS4 / Xbox One)だ。本作は、シリーズを通して登場する冒険者、魔法使いアマデウス、盗賊ゾーヤ、騎士ポンティウスの3人を操作しながらフィールド上にあるパズルを解き明かし、ときには敵を撃破しながら進んでいくゲーム。

 物語としての大筋の流れは、“別々に活動をしていた3人のキャラクターが再度集い、悪夢に悩まされている王子を探し出して問題の解決をはかる……”といったもの。

 そんな王子に翻弄されつつも、道中でさまざまなキャラクターと出会い、時には相互に助けあったりしながら進んでいく。筆者個人としては途中で出てくる“猫”のおすまし感がたまらなく可愛いと思った次第。

 前述の3人の主人公は役職が違うということもあり、それぞれできることが異なっていて、そこがパズルのポイントになってくる。

 例えば騎士ポンティウスの場合は、剣を使って敵を攻撃したり、敵の放った飛び道具などを盾で弾き返したり、高速で体当たりするといったことが可能。

 では盗賊ゾーヤはどうかというと、弓を使って手の届かない場所にある脆い天井や床を破壊してルートを開拓したり、ロープを貼って足場を構築したりブロックを引っ張ったりできる。

 そして魔法使いのアマデウスは、箱を召喚して足場を構築したり、魔法を使って大きかったり重かったりするオブジェクトを任意の場所に移動させることが可能だ。

 プレイヤーはこういった各キャラクターの特徴を状況に応じて使い分け、突破口を見出して進んでいくことになる。

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 また、物語を進めていくとキャラクタースキルのアップグレードが可能になり。ポンティウスが空中で突進できるようになったり、ゾヤが炎や氷といった属性矢を使用できるようになったりする。

 早い話が、それに合わせて新能力を使わないと進めないギミックが増えていくということで、より難解なパズルアクションへと変貌していくということだ。

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 さて、こういったパズル要素の強いゲームにとって個人的に最重要なのがパズルの難度設定だ。筆者は過去に突然跳ね上がったパズル難度に困惑して積んだゲームがいくつかあるんだけど、そういった経験を持つ人は少なくないんじゃないだろうか?

 本作はどうかというと“まぁまぁ”といったところ。こういうゲームにありがちな“わからなさすぎてキレる”といったことは一切なく、「恐らくこういうことなんだろう」という目星はつくもののそれ以上の具体的なヒントは特に用意されていないので、そこから実際の解法にたどり着くまでのプロセスにアタマをヒネるといった感じ。

 とはいえ、物語が進むほどギミックが複雑になっていくので、やっぱり変に詰まってしまうこともあるけどね。

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 パズルを解いては次のエリアへと進んでいき、たまに出てくる敵も倒しつつ奥へとたどり着くとボス戦が……といった感じの流れでゲームが進むのだけど、ひとりだとしょうもないギミックに詰まってしまうことがあり、結構悩んでしまうことがある。

 そういった場合はオンライン・オフラインのマルチプレイで遊んでみるといいかもしれない。昔から「三人寄れば文殊の知恵」って諺もあるわけで、自分とは異なる角度でパズルを見ている人の意見も参考にしてみるといいだろう。

 そんな感じの『Trine 4』だけど、アクションゲームとしての色は薄めで、どちらかというとパズルの比重が大きめとなっている。そのため、アクションゲームが苦手という人でも遊べると思うし、それでも厳しければマルチプレイでフレンドや世界中のプレイヤーと協力すれば、詰まらず進めるのではないだろうか。

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著者近況:蒙古タンメン食べたい

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)