E2M2: 何気にBGMがアイアンメイデン。英国紳士の轢きまくり凶悪レースゲーム『カーマゲドン2』

公開日時:2014-07-15 10:00:00

 ドモー、7月に入って一気に湿度が高くなって萎えているBRZRKです。早速なんだけど、E2M1で紹介した『カーマゲドン』(以下、カーマゲ1)、その後も扱う予定だったのが諸事情でアドオン関連はノータッチに。というわけで、今回はそんなカーマゲ1の続編であり、ナンバリングタイトルの『Carmageddon II Carpocalypse Now』(以下、カーマゲ2)を扱っていこうと思う。

▲カーマゲ2のOPムービー。2014年なのに、こんなハイデフでカーマゲ2の動画を録画しているのは僕くらいじゃなかろうか。


 カーマゲシリーズは、いわゆるレーシングゲームだ。ただし、決められたコースをただ周回するだけでなく、レースに参加しているライバル車両をすべて破壊するとか、マップ上に存在するNPCキャラクターを全て轢き殺すといった方法でも勝てるという、「WRECK ‘EM,BEAT’EM,KILL ‘EM」が合言葉のボンクラレースゲームといった感じだ。
 シリーズ2作目となるカーマゲ2は、時代の波に合わせて完全に3Dで制作されており、3DFXのVoodoo系のグラフィックカードを使用すれば、当時としては美麗なグラフィックでレースを楽しむことができた。

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 車両やマップはもちろん、NPCキャラクターまでポリゴンで表示されているため、ゴア描写も向上……しているんだけど、カーマゲ1のスプライト表示されたキャラクターのほうが人間味があったというか、ポリゴンになって逆に人間ぽくないコミカルさが出てしまったためか、言うほどの物じゃないなぁという感じ。うーん、なんか微妙に物足りない。

▲今回のゴア動画は微妙な柔らかさ。

▲NPC排除用のアイテムもあるよ!

 細かい新要素としては、マップによってNPCの一般車両が走っていたり、サックリとぶっちゃけちゃうけど、あんま前作と変わっていない。あ、レース中に自車の強化が行えるようになった点は新しいと言ってもいいかもしれないけどね。
 唯一と言っていいかもしれない大きな違いは、3回のレースを同じグループで終えると発生する、上位グループへ参加するためのミッション。これががなんともバカで、最初は普通にタイムアタックをするだけなのだが、次は何故かクレイジータクシーかのようにビルの屋上にある巨大なアンテナを破壊するなどと、なんか違う方向へと進んでいく。そして、グループ3の昇格ミッションでは、病院から逃げ出した感染症患者を全て轢き殺し、グループ4の昇格ミッションは巨大なダンプカーとヘッドオンでの勝負……といった感じ。何かこう、頭のおかしさがにじみ出ているとしか言い様がない。

▲ろくでもない。だが、ソレがいい!

 さて、E2M1でカーマゲ1について紹介したとき、プレイヤーのキャラクターとして、MAX DAMAGEのほかに紅一点のDIE ANNAという女性がいることを紹介した。カーマゲ2にもDIE ANNAは登場するのだが、ライバルとして勝利を争うことになる。この車両がなんとしても欲しいのだけど、結構高いからキツイんだよなぁ。

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 こんな感じのカーマゲ2なわけだけど、収録されている曲がかなりグッド! というのも、かの有名なIRON MAIDENの楽曲を3曲収録しており、流れてきた時のテンションの上がり方は超常現象レベル。ちなみに、収録されている曲は「THE TROOPER」、「MAN ON THE EDGE」、「BE QUICK OR BE DEAD」に加え、超名曲の「ACES HIGH」という超豪華なラインアップ!(関係ないけど、2004年のIRON MAIDEN来日公演に行った時、公演中にボーカルのブルース・ディッキンソン氏が怪我を負ってしまい、途中から姿をほとんど見せない不思議なライブだったのを覚えている)

 そんな感じのカーマゲ2なんだけど、現在GoG.comで販売されている海外版が手頃な値段で入手しやすい。ただし、インストール後に起動しようとすると何故か「おめぇ起動してるのヨーロピアンバージョンでリージョンちげぇよ!」と文句を言われてしまう。対処法は、CARMA2_HW.EXEをバイナリエディタで開き、一部を書き換えればオッケー。詳細は「Carmageddon 2 エディタ」で検索すれば日本語で出てくる。あ、なんか変になっても当方に文句言わないよう、自己責任でヨロシク!

 さて、次回は気になるカーマゲ最新作についてチョイと触れておこうと思う。

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)