E64M1:『Star Wars:スコードロン』SWの新作フライトシューティングにして、VRの超キラータイトル!

公開日時:2020-10-01 21:00:00

 ドモー、『ディアブロIV』の情報が小出しにされだしたので、来年の“BlizzConline”で大々的な発表に期待せざるを得ないBRZRKダヨ。『オーバーウォッチ2』とかも楽しみ。

 さて今回紹介するのは、スター・ウォーズの名を冠したスペースフライトシューティング『Star Wars:スコードロン』(公式サイト)だ。

 これまでスター・ウォーズ関連のゲームでは、“本編”としての映画のストーリーを追体験するものや、外伝的位置付けの物語を紡ぐ作品など、多くが輩出されてきた。

 今回紹介するスコードロンは後者の部類に属する。なかでもエレクトロニック・アーツが90年代に展開してきたフライトシューティング『Star Wars :X-Wing』シリーズの流れを汲んでおり、航空戦力での戦闘のみに主眼を置いたタイトルとなっている。

 なので、スター・ウォーズに関わるとはいえ、“ジェダイの騎士”や“フォース”云々という話題はまるっきり出てこない。まぁ物語の導入部でレイア姫とベイダー卿が出てくるくらいかな。

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 では、肝心のストーリーはどういうものかというと、デス・スターによってオルデランが破壊された後に(エピソード4/新たなる希望)ダース・ベイダーがオルデラン避難民の殲滅を指示する。しかし、そのあまりにも非情な命令はとある事件を引き起こし、偶然居合わせることとなった新共和国軍の部隊を巻き込み、深い因縁となる戦いが幕を上げる。

 プレイヤーは両陣営の新人パイロットを操作し、帝国軍と新共和国軍それぞれの視点を交えて物語を追っていくことになる。ちなみにスタート時に外見のカスタマイズなどを行うことができ、それがマルチプレイのキャラクターにもなっていく。

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 物語に関してはネタバレ規制が存在するので具体的なことは言及できないのだが、プレイヤーに関わる仲間や上司にはそれぞれ戦争や相手陣営に対してさまざまな思いや事情があり、ミッション間にある基地パートでは、彼らと話すことでその人柄や心情に触れることもある。

 意外なバックグラウンドを持っているキャラもいたりするので、積極的に仲間と会話しておくとより一層ストーリーモードを楽しめるようになるはずだ。

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 戦闘での実際のゲームプレイはどうか。キャンペーンモードの序盤は若干のチュートリアルを兼ねていて、まずは両陣営の機体の操作を始めとした全方位で展開される戦闘のための習熟が目的となる。

 新共和国軍側の主力機X-Wingはシールド・エンジン・ブラスターの3系統への出力を調整できるのに対して、帝国軍側の主力機タイ・ファイターはシールドのない「速度または火力」という男気仕様となっているなど、両陣営で使用できる機体の設計思想に応じてプレイに求められる技量もそれぞれ異なるため、プレイヤーをさとすための作りと言えるだろう。

 最初の方のミッションはワイドスペースでの戦闘がメインとなるのだが、プレイヤーが操作に慣れるにつれて映画さながらにデブリの飛び交う場所での戦闘も生じる。最初は慣れが必要だが、障害物を華麗にかわしながら飛び回れるようになると本当に気持ちがいい。「あー、俺いま映画と同じことやってんね」と軽く感動を覚えるほどだ。

 そうそう、ストーリー中に使用できる機体はミッションごとに異なり、X-WingやY-Wingといった代表的な機体はもちろん、タイ・ファイターやタイ・インターセプター、ボマー系、サポート系などを使うことも(ミッションによっては選択可能なケースもある)。両軍それぞれ4タイプの機体が用意されており、これはそのままマルチプレイにも登場してくる。

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VRモードはぜひ体験すべき! 計器を眺められる整備ハンガーからもうスゲェ

 本作の目玉であるVR機能についても触れておこう。筆者はPC版でOculus Riftを使用して実際に体験したのだが、ハッキリ言ってスゲェわこれ。

 最初に感動したのは両陣営のハンガーを見たときで、忙しくパトロールするストーム・トルーパーの行進や、ドロイド、自分が乗り込む機体を見回れるヨロコビといったらもうたまらんのですよ。

 で、いざミッションに出てみれば立体的に表現された宇宙空間で自由に飛び回れる嬉しさといったらもうね。そこに居るんじゃないかと錯覚させられるレベルの没入感はホントに凄い。コルベットやスター・デストロイヤーといった巨大な艦船に接近したときのスケール感は凄まじく、あーVR機器持っていて良かったなぁとしみじみ感じる。

 ただ、難点がないわけでもない。HMDを装着すると最初はその重みを感じることはないのだが、プレイしているうちに頭を動かしまくることで徐々に負荷がかかっていき、首が滅茶苦茶疲れてしまう。

 あと、本作はローカライズとして日本語字幕が収録されているものの、日本語音声が存在しない。そのため、会話やタスクを把握するには字幕に視点をいちいち合わせる必要がある。

 これが地味に面倒で、激しくやりごたえのある戦闘になればなるほど戦況変化を伝える字幕を見る余裕なんかあるわけもなく、ましてVRではその特性を最大限に活かすためにあっちこっち注視しようとするので、どっちにフォーカスすりゃいいのかわからなくなって集中できなくなるなんて弊害もある。

 そこで日本語音声があれば字幕を追わずとも会話内容を把握でき、スムーズに楽しめたはず。アップデートでもいいので実装してほしいところ。

 あ、VR機器を通して見るゲーム画面は若干ボケた感じになってしまうのだが、逆にコクピット内に映り込む恒星からの光による陰影などはいい感じでぼかされていて、妙に現実味があって凄い。

 こればかりはホントに体験してもらわないとわからないので、チャンスがあるならば是非。(※編注:PCではOculus RiftとHTC Viveに最適化されているほか、PSVRにも対応している)

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 筆者はシングルプレイヤーをメインに本作を触ったのだが、かなり楽しませていただいた。最初は宇宙空間での戦闘はおろか機体の操縦すらおぼつかないのだが、遊べるようになってくると思い通りに飛び回れることが嬉しく、無駄にスタイリッシュな機動をとったりしてしまう。

 VRとの相性もメチャクチャよくて、環境がある人ならぜひとも試してみてほしいタイトルだと言えるだろう。発売したら、ぜひともマルチプレイに励みたいところだ。

おまけ:担当編集によるマルチプレイ編

 海外で『Star Wars:スコードロン』のレビュー解禁に向けたマルチプレイイベントが行われたのだが、地域限定の開催ということでBRZRK氏は参加できず。というわけでなぜか海外在住の担当編集のワタクシ、ミル☆吉村が代打で参加してきたのでその感想をここでお届けしよう。

 まず最初の開発のMotiveに「ありがとう!」と言わせてもらいたい。BRZRKの原稿でも触れているように注文をつけたい部分はそれなりにあるのだが、まず往年のX-Wingシリーズのアップデートとして素晴らしいものになっているし、VRタイトルとしても至高の出来である。整備ハンガーでの起動チェックだけで燃えるぜ、マジで。

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 さて対人でのマルチプレイだが、遊べるのはシンプルな落とし合いのドッグファイトと、敵旗艦の撃破が目的のフリートバトルの2種類。ここではメインモードのフリートバトルの話をしようと思う。

 その感想は、「面白い、でもナメてるとキツい! だけどやっぱフォースを感じて超機動を決められると超気持ちいい! でもやっぱキツい!」という感じ。シングルプレイのキャンペーンモードやAI相手のボット戦で基礎をしっかり掴み、システムをちゃんと把握した上で挑むのをオススメする。(ちなみにAI戦でも経験値が入ってレベルアップし、装備パーツやカスタマイズアイテムが購入可能になる)

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このゲームではチュートリアル超大事

 「まずは基礎を掴んで」と言っても「しゃらくせぇ!」という実戦で習得したい派もいると思うが(普段は記者もそっち側である)、今回はマジだ。コントローラー(※)をぶん投げる前に言っておく。慎重に行くんだ。(※あ、PCプレイヤーは対応フライトスティックを使うか、PC用ゲームコントローラーがいいすよ)

 ただでさえ本作のバトルは360度上下左右で展開されて敵味方があらゆる方角で入り乱れるし、現在の目標や方向感覚を見失いがち。そのうえ、戦況に応じて移動していく前線を越えすぎたりすると大型艦のオート砲火で一瞬で蜂の巣になってしまうので、マジで無駄死にになる。そしてプレイヤーが無駄死にしまくると戦意メーターが下がってさらに前線が押し込まれてしまう。

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 だから戦意メーターや死亡時の待機画面に出てくる戦況マップは飾りじゃない。例えば前線は押し込んでいても戦意メーターが相手側に寄っているような場合は、そろそろ前線がこちら側に移動しそうなのを予測して出撃機体を変えるとか、仲間と同時復活できるように再出撃を意図的に遅らせるといった対応が必要だ。

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まずは盛り盛りの設定で行け!

 慣れるまでは「かっこいい設定」を諦める必要もある。キャンペーンモードでは画面表示の設定を「計器のみ」でのプレイで遊んでいた。その方がVRで遊ぶ時に気分が盛り上がってかっこいいからなのだが、負けが混んできた所で通常設定に切り替えたら、なんと戦績も改善。各種目標やターゲット中の敵の方向などがキッチリ表示されるからだ。

 ターゲットの切り替え設定なども「撃たれた時は撃ってきた相手に切り替える」といったオプションがあり、追って追われてという状況も起きやすい対人戦ではこれらの設定が効いてくる。常人はまずは盛り盛りの設定でAI戦をやってみるぐらいでもいいと思う。もちろん、計器と最小限の表示だけですべてを把握するニュータイプ……おっと作品が違った、フォースの使い手もいると思うけどね。

ちょっと足りない部分もある

 ちなみにスターデストロイヤーなど旗艦を攻略するには、まず旗艦の照準システムやシールド生成システムなどのサブシステムを個別に破壊していくという手順があるのだが、チュートリアルでは(一応システム別のターゲット方法は教えてくれるものの)そのあたりをあまり細かく教えてくれないので、「スター・ウォーズに詳しい人かチュートリアルの手順をちゃんと踏んだ上で理解できる物分かりのいい人」じゃないと把握しにくいという状態になっている。

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 それ以外にも、レビュアー用資料に「まず足の早いインターセプターで侵入してタレットを破壊してやると爆撃機が近づきやすくなる」とかTIPSが書いてあったりするんだけど、そういう艦の使い所はもうちょっとちゃんと説明しませんかね……。(まぁキャンペーンモード等でわかれということだと思うけど)

僚機とフォースは我と共にあり

 なおマッチメイキングはプレイヤースキルだけでなく、パーティーを組んでいる人数配分も考慮して組まれるとのこと。でも実際、寄せ集めの野良5人よりも、そこそこの能力で意思決定をするリーダーがいるチームの方が能力を発揮しうるゲームだと思うので、可能であれば友だちを誘ってできるだけ大きい編隊を組むのをオススメしたい。敵旗艦のシールドシステムとか、一斉攻撃できた方がシールド剥がしの効率がぜんぜん違うし。

 このように、シンプルにも遊べるようまとめられてはいるのだが、その実、システムを使いこなすとなると結構な深みがある内容となっている。それだけに、小惑星帯やガレキの間をブーストを駆使して敵の追撃を振り切ったり、パワー配分を巧みに切り替えて思ったように敵機を撃破できた時は超気持ちいい。負けが込むこともあるだろう。だが僚機とフォースの導きを信じるのだ!

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)