E57M1: ついにPCでHalo復活だぜ! 『Halo: The Master Chief Collection』で壮大なSFサーガが刻んだ10年分の蓄積を味わえ!

公開日時:2019-12-11 20:20:00

 ドモー、もう12月ってことで、「年末は積みゲーを消化しようかな」なんて10年くらい考えているけど、結局対戦ゲーばかりプレイして消化できず積み上がりが増すのは俺だけじゃないと思っているBRZRKです。

 今日取り扱うのは、Xboxフランチャイズの看板タイトルであるFPS『HALO』シリーズを6作品収録している『Halo: The Master Chief Collection』(以下、MCC)のPC版だ。(MicrosoftストアSteam

 Haloシリーズといえば、現在は『Destiny』シリーズをリリースしているBungieが元々マッキントッシュ向けに作っていたタイトルで、色々あってXboxでリリースされたタイトルなのはご存知だろう。(編注:普通知らねーよ)

 で、Haloつったら世界的大ヒット作なんだけども、『Halo 2』以降はPC版がリリースされていなかった。今回新たにリリースされるってことで当時「HALOはPCじゃねぇからやらねー」と言っていた諸氏もニッコリだと思うし、やらない手はないでしょ?

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 さてこのMCC、Xbox One版は複数のシリーズ作品が1本にまとまって遊べるというものだったが(後にODSTとReachが追加)、PC版では現段階で『Halo: Reach』のみしか遊ぶことができない。シリーズのリリース順としては『Halo: Combat Evolved』『Halo 2』『Halo 3』『Halo 3: ODST』『Halo: Reach』『Halo 4』という順番なのに、なぜ後の方の作品のReachからリリースされるのか? 

 これは単純に、HALOの世界における時系列に合わせるとReachは初代作である『Halo: Combat Evolved』のさらに前日譚というポジションの作品だからだ。まぁ、Reachやっとけば1の導入部にそのまま繋がるので遊んどいて損はない。(編注:『Halo: Reach』単体での購入も可能)

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 ここでHaloのストーリーをザックリと説明しておくと、宇宙進出を果たした人類がその勢力圏を伸ばしていたところ、コヴナントと呼ばれる勢力から一方的に攻撃を食らって戦争に突入。徐々に人類は追い詰められていき、コヴナントは遂に地球への最終防衛ラインである惑星リーチに到達する。

 そしてプレイヤーは、惑星リーチで活動するスパルタン部隊“ノーブルチーム”の新たなメンバーとして、文字通り“決死の戦い”に挑むことになる。ここまでがReachのストーリーだ。

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 そうして惑星リーチ陥落間際に脱出した戦艦オータムから新たな物語が始まる。コールドスリープ状態のスパルタンであるマスターチーフを乗せたオータムは、地球の場所を知られないよう自らを囮としてランダムにワープを敢行。そこで謎の巨大な輪っか状の惑星(Halo)を発見する……。といった感じに『Halo: Combat Evolved』の物語がスタートするのだ。

 まぁそんなわけで、「最初に遊べるのがReach」というのは話の繋がり方からすると実は至極まっとうな流れなのだ。

 スター・ウォーズ的に言えば、「公開順は4-5-6-1-2-3-7-8-9だけど、ストーリーの流れは1-2-3-4-5-6-7-8-9なので1から見るのもアリ」ってアレに近いものとして理解してもらえればいいんじゃないかな。ただ筆者個人としては、まずHalo1~3を戦い抜いたうえでReachの儚い戦いを遊んでみる、という順番もオススメしたいところ。

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 しかし、ゲーム性については後発のReachはキャラクターがダッシュできたり、様々なアビリティが使えたりするのだけど、それに対して『Halo: Combat Evolved』はダッシュができなかったり、アビリティがなく動きがモッサリしていたりもする。けど当時はキビキビ動かせないのがコンソールのFPSではベーシックだったんだよね。まぁ昨今の感覚からだと古くかんじるのは仕方がないか。

 なので、Reachから『Halo: Combat Evolved』に入ると正直そのあたりが厳しく感じるかもしれないので、その点は心しておくといいだろう。ただ、コアとなる撃ち合いとストーリーは高いレベルのものなんだけどね。グラフィック周りも時代的にかなり古く感じると思うけど、そのへんはしゃぁなしだ。

 さて、初代Haloといったら(あの『ボーダーランズ』の)Gearboxが過去にPCに移植していたのをご存知の読者も少なくないだろう。ただあれはXbox版を無理やり移植した感が強く、マウスでの操作はアナログスティックの動作をエミュレーションしているだけのような感じで超モッサリしていたり、具合の悪い部分が多く合った。

 だが今回のMCC版では少なくともReachを遊んだ限りそういった部分はかなり払拭されていて、ようやくまともにHaloシリーズをPCで遊べるのだなという点は感慨深い。

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 マルチプレイについては個々の環境の差はあると思うが、筆者の環境では問題なく対戦できている。コンソール版MCCのリリース当初はマッチングが一切しなかったりと問題を多く抱えていて結局マルチで遊べなかったため、今回遊べているのは非常に嬉しい。

 また、フレンドとのオンラインCOOPにも当然対応しているため、Discordでダラダラ喋りながら最高難易度を攻略していくという遊びも楽しむことが可能だ。ただ、Liveアカウントが必須なのは正直やめてほしかったなぁ。まぁ、その代わりに、Xbox One版で獲得した実績がSteam側に反映されたのは嬉しかったけど。

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 現状ではReachしかリリースされていないMCCだけど、今後徐々にタイトル数が増えていくと思うので気長に待っていこうと思う。冒頭で書いたような『HALOはPCじゃねぇからやらねー』と発言していた諸氏もきっと今回のMCCを買うんだろうなぁ。有言実行に期待。

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著者近況:新しいハイエンドなPCほしいです(スポンサー募集)

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

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