E67M1: 『Project Wingman』エースコンバットのフォロワー系なフライトコンバットアクションの新星がPCで登場。日本語&VRに対応

オーストラリア産のエスコン系フライトコンバットアクション『Project Wingman』を紹介

公開日時:2020-12-01 07:00:00

 ドモー。発売初日に購入したXbox Oneがついに完全にぶっ壊れたBRZRKです。いやぁ、久しぶりにオンラインでVF2の対戦しようかとおもったらコレですよ。まだ買う予定じゃなかったけどXbox Series Xに手を出す頃合いってことだろうかね。

 今回紹介するのは、戦闘機に乗って空で暴れまわるフライトアクションシューティングの『Project Wingman』だ(PC版が12月2日午前3時に発売予定、公式サイト)。

 本作は現代で活躍するさまざまな戦闘機……のソックリさんに乗り込み、大量のミサイルや爆弾で敵勢力を撃破していくという、ハッキリ言ってしまえば『エースコンバット』シリーズのフォロワータイトルとなっている。

 Wingmanで遊べるモードは、キャンペーンとコンクエストの2つがある。まずはキャンペーンから紹介していこう。大災害に見舞われ文明が崩壊し数百年が経過した地球が舞台で、主人公は戦闘機乗りの傭兵組織シカリオ・コーポレーションの隊員モナーク(TAC名)として紛争に介入することになる。

 ミッションへと挑む前には簡単な作戦内容が隊員に伝えられ、乗り込む戦闘機を選択。初期から利用できる戦闘機の種類は少ないが、作戦成功時に得られる報酬をもとに戦闘機を購入して、ハンガーに少しずつ増やしていける。まぁこの辺はまんまエースコンバットと同じ仕様だ。

 ミッションの内容は敵戦力の殲滅が主となるのだが、航空戦力だけでなく陸上兵器なども多数配置されているため、事前に教えられる作戦内容から戦闘機の武装のバランスを考慮しなければならない。まぁ、ミサイルだけでも対地対空ともにゴリ押し可能なんだけど、対地攻撃は射程がえらく長い無誘導爆弾とかを利用したほうが敵の反撃に曝されにくかったりするのでベターだったり。

01

●超挙動する敵エースが出現することも

 ただ、ブリーフィングで伝えられる概要から実際の戦闘が逸脱することも多々ある。というのも、敵軍側が突如として情報にないエース部隊を戦闘空域に投入してくるといったケースがあり、当然戦況がメチャクチャになったりする。

02

 で、この敵のエースについて少々触れておきたい。基本的に筆者はこのゲームを楽しく遊んでいるんだけど、ゲームの難度調整のためか敵のエースは挙動が少々狂っている。というのも、後方から追尾してミサイルやガンで攻撃を仕掛けている際に、ガクンと慣性を無視した謎回避をすることがあるのだ。

 どんだけ目をこらしても、“クルビット”や“コブラ”とも違う挙動(※)をするので「んな動きしねぇだろ!」と若干ストレスを感じでしまう。あと、妙に硬いし。ま、ぶっ倒したらスッキリするんだけど。(※編注:いずれも戦闘機の空中戦の際に使用される空中動作を指す)

 ミッションが進めば敵戦力も強化されていき、ボス格のような敵機も登場したりする。これがまた高機動高火力のとんでもねぇ奴だったりするんだけど……まぁ実際に自分の目で見て欲しいかな。

 本作は日本語字幕に対応しているので、キャンペーンをじっくり楽しむことはできるだろう。ただ、忙しい空中戦をしている最中もダイアログが流れていくので、1度のプレイで会話内容を把握するのは正直無理。まぁ、骨までしゃぶり尽くしたいという場合はゲームプレイを録画するか、報酬目当ての周回プレイをしつつ頑張ってテキストを読むようにするしかないだろう。

03
04

●エンドコンテンツ的モードを搭載し、VRにも対応

 2つ目のモードとなるコンクエストは、ミッションを達成することでボードゲームのように作戦エリアへと駒を進めながら戦っていく。こちらはキャンペーンのネタバレを含んでいるということもあり、どちらかというとエンドコンテンツ的なポジションという理解でいいだろう。

 今回プレイ時間の関係上2ミッションしか遊べていないのだが、敵を攻撃することで得られるスコアが規定に達すると戦場に変化があり、それをなんとかするとミッションクリアといった感じだった。

 なお、本作はSteamとOculusのVRにそれぞれ対応しており、コクピットに居るかのような臨場感で本作の大空を駆けることが可能だ。ただ、VRに関しては若干チューニング不足感が否めず、現状では視界の端でチラツキが生じてしまったりといった不具合も。

 とはいえこういった乗り物系はVRとの相性がよく、かなりの臨場感で楽しむことができた。『エースコンバット7』のPC版がVR非対応だったという点に思うところのある諸氏は、こちらで茶を濁してみてはどうだろうか。

 以上、Project Wingmanを遊んでみたわけだが、エースコンバットフォロワーとしては上々と言える作品に仕上がっている。一部敵機の狂った挙動以外はよく出来ており、かなり楽しませてもらった次第だ。

 ちなみに、本作はエースコンバットの初期作品のように淡々とミッションをこなしていくタイプの進行になっており、壮大な物語が進んでいくといった感じではない。なので、エースコンバット的なストーリーを求めている場合は肩透かしを食らってしまうかもしれないので、そこは注意して欲しい。
---
■著者近況:コージーコーナーのシュークリーム食べたい

この記事の個別URL

BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)