E61M1: 『Maneater』食って暴れてデカい鮫に育て! オープンワールド鮫クションでストレス発散!

サメになって暴れまくるオープンワールドアクション『Maneater』を紹介。
文:BRZRK 編集:ミル☆吉村

公開日時:2020-05-22 22:00:00

 ドモー、POLYMEGA(※)が欲しいけど予約できなかったので悔し涙のBRZRKです。ところで次世代機発売前の、新情報が徐々に明かされていくこの時期ってワクワク感が凄いあって好き。

(※編注:モジュール式に拡張することで対応ハードをめちゃくちゃ増やせる、スタイリッシュなレトロゲーム互換機)

 今回紹介するのは、サメを操作して人間を含めてあらゆる生物を片っ端から食い散らかしていくオープンワールドアクション『Maneater』(XB1/PC/海外のみPS4, 公式サイト)だ。

●あらゆる物を食い散らかして成長するオープンワールド鮫アクションRPG!

 プレイヤーは凶悪なオッサンサメハンターに母親(チュートリアルに登場)をぶっ殺された小ザメ。生まれたてで放り出された主人公は、いつかハンターと再び対峙する日に向け、本能に従って生存競争に臨む……といった感じである。まぁ、身も蓋もないことを言ってしまえば、あくまでもサメなんで目の前の動くものすべて攻撃して食ってデカくなっていくのが正義なゲームだ。

02

 というわけで本作はアクションRPGとしてのレベルシステムがあり、最初はレベル1からスタート。敵を倒したりクエストを達成していくことで経験値が貯まっていき、レベルを上げて体力や攻撃力を上げることで、効果的に敵との戦闘に臨めるようになる。

04

●食って攻撃、食って回復、食って成長!

 主人公が活動する水域には、ユラユラ遊泳しているカメなどの非敵対生物から、近付くと攻撃してくるアリゲーターやシュモクザメなどの敵対的生物まで、さまざまな生物たちが生息している。

 最初のうちは敵対生物を相手にすると苦戦することもあるが、非敵対生物を食ってしまえば体力が多少回復するので、攻撃を受けてヤバいと思ったらそのへんのカメとかナマズを食い散らかしてしまえばなんとか立て直せる。なお、体力がゼロになっても死亡というわけではなく、活動拠点となる水中洞窟(要はリスタートポイント)にもどされるだけなので特にリスクはない。

05

 周辺の生物を食べるメリットは経験値や体力回復だけではない。ゲーム中に特定の目標を達成することで手に入る"進化"がある。この進化は主人公の外装を強化したり内臓を進化させることが可能で、攻撃力や索敵能力などがより優れたものへと変化し、より活動しやすい体へと変貌していく。

06

 この進化で得た能力を強化するのに必要なのがミネラルをはじめとした物質なのだが、これらを獲得するには生物を食べて蓄積していくか、特定のクエストを達成しなければならない。なので、満腹だろうがなんだろうが目の前に居る生物は食っといて損はないのだ。クエスト以外で手に入るポイントは小さいのだが、塵も積もれば山となるってことで食っとけ食っとけ。

11
07

●暴れまくってハンターを返り討ちにしろ!

 ではクエストとはどういったものかというと、基本的に指定されているエリアの生物を食い散らかすのがメイン。どこどこで人間を10人食えといったものから、ナマズを食えといったものがほとんど。

 で、色々食い散らかしていくと自分の活動エリア内にストーリークエストがポップし、そこへ行くとイベントが発生するといった仕組みだ。ストーリーの進行に合わせて行動できるエリアや拠点が増え、敵も強くなるという、オープンワールドのゲームによくあるシステムとなっている。

10

 ちなみに本作はGTAシリーズのように、目立つ行動(人食い)ばっかしているとハンターがワラワラと集まってくる。一度ハンターに絡まれるとメチャクチャしつこく追い回されるのだが、視界から逃げ切り一定時間が経過すると離れていく。

 だが、あえて逃げずにハンターすらも食い散らかしていると演出とともにネームドハンターが登場。このネームドハンターは倒すと内臓進化や大量のミネラルなどのアップグレードポイントを手に入れることができるので積極的に食いに行くといいだろう。

●アクションを強化して人間(エサ)どもが沢山いる地上に攻め込め!

 さて本作、単純にサメを操作するのが面白いのがなかなかいい感じ。

 最初の小ザメの状態ではできることがあまりなく、食物連鎖のなかでも下層に位置する言わばザコだ。だが、レベルを上げて進化していくごとに空中で二段ジャンプできるようになり、陸地でも呼吸が長持ちするようになってくると行ける場所が増える。

08

 マップの様々な場所にはコレクタブルアイテムとしてナンバープレートや標識が設置されているのだが、中には進化しなければ取得できない場所に配置されているケースがある。そういった場所でも難なく取りにいけるようになると、サメとして強くなった感じがして素直に嬉しい。

 ちなみに最初はサメ版GTAという感じなのかなと思って遊んでいたのだが、移動の自由度が上がるとその印象は変わり、どちらかというとサメ版『ライオットアクト』や『Prototype』に近いのではないかと感じた。

 これらの作品はアクロバティックな移動スキルを使って動き回って暴れるのが非常に楽しいのだが、本作もそれに近い感覚でプレイでき、弱者を一方的に狩る「オレツエー」という感覚もほぼ同じ印象。

09

 ストーリーはあってないようなものだけど、食い散らかす爽快感がなんともいえない満足感を与えてくれる本作。ステイホームで溜まったストレスを発散するなら本作が丁度うってつけなのではないだろうか。
----
著者近況:本作をVtuberがゲラゲラ笑いながらプレイしている様子を見たい

この記事の個別URL

BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)