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『KOF15』初の公式大会“KOF XV Online Tournament in Japan”優勝者あきら選手インタビュー!
公開日時:2022-03-11 19:15:00
2022年2月17日に発売されたSNKの新作対戦格闘ゲーム『KOF XV』。その公式大会“KOF XV Online Tournament in Japan”が3月6日に実施された。157名の選手がエントリーしてくり広げられた激戦を勝ち抜き優勝したのは、あきら選手。本稿では、2歳から“大蛇薙”をくり出していたというあきら選手に、大会の感想やゲームへの取り組み方などを語っていただいた。
※『KOF15』初の公式大会を盛り上げた、ごしょ、popo、カツジら強豪プレイヤーにインタビュー
あきら選手
Twitter:@akiradayooooo
KOF XV Online Tournament in Japan優勝
おもな使用キャラクター:ヴァネッサ、ラルフ、テリー
公式大会の優勝は初めてでクチャクチャうれしい†
――優勝おめでとうございます。いまのお気持ちを教えていただけますか?
あきら じつは優勝できるとは思ってなかったんですよね。とりあえずは、2022年3月13日に実施予定の賞金制大会“KOF XV Online Tournament Japan Final”(以下、Japan Final)の出場権利がもらえるトップ32に残ることが目標だったので、よかったです。そこに残った時点でいったん気持ちがひと段落してしまったんですが、今回に関しては気が抜けたことがすごくいい方向に走って優勝につながったのかと思っています。Japan Finalは緊張したままだと思うので、今回みたいにコメント欄を見ながら戦う余裕はないと思います(笑)。あと、強いキャラ3体でチームを組むとどうしてもヒールになると思うんですけど、そのあたりは今回の大会前に出場して優勝した“かずのこ杯”で経験していたので、そういったことに対しての覚悟ができていたのもよかったのかなと。
――メンタル面のコントロールが勝因のひとつなんですね。
あきら そうですね。『KOF XV』が出るまえに別タイトルで大舞台に立つ経験をしたので、そこで緊張感への耐性が得られて、今回メンタルのコントロールがうまくいったんだと思います。試合中の読み合いについては、大会前に海外のプレイヤーを含めていろいろな猛者と対戦する機会があったので、相手のプレッシャーに耐えるというか、「自分が苦しいときは相手も苦しいんだ」と思いながら戦えたのが大きかったですね。
――最速の公式チャンピオンということについてはいかがですか?
あきら 『KOF』はもう10年以上プレイしていますが、メーカー主催の大規模な公式大会で優勝したことがなかったんです。前作『KOF XIV』はかなりやり込んでいて、コミュニティー大会では勝ったこともありましたが、なかなかこういう機会で勝てなかったので、今回の優勝は正直メチャクチャうれしいですね。
――試合内容を見ると、判断の早さやヒット確認の精度、セットプレイなど、同じキャラクターを使っている人と比べても頭ひとつ抜けていたように見えました。発売から相当やり込んだのでは?
あきら そうですね。最初の1週間くらいはランダムセレクト全キャラを触って、そのうえでメインキャラとしてヴァネッサ、ラルフ、テリーを使うと決めて、そこからは配信頻度もガクンと落として、集中して練習しました。
――練習に集中するために配信は控えたと?
あきら そうですね。配信しながらゲームをすると100%集中できないタイプなんです。自分は社会人ですが、毎日午前3時~5時くらいまで練習していたので、練度だけで言ったら同じ社会人枠の中ではトップクラスだったと思います。数だけはやるようにしていましたから。
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優勝できたのはマゴさんのおかげ†
――すごいやり込みようですね(笑)。ちなみに、プレイしているのは本番と同じPS4ですか?
あきら Steam版も相当プレイしています。じつは、僕が今回優勝できたのはマゴさん(ゲーミングチーム“魚群”のプロゲーマー)のおかげだと思っているんです。マゴさんは配信していないときもメチャクチャ『KOF XV』をプレイしているので、ずっとマゴさんとSteam版で対戦していました。
――あの“マゴさん”といっしょにやり込んでいたんですね。
あきら いろいろなゲームの経験があるマゴさんの攻略は、『KOF』勢にはない視点なんです。そのマゴさんの攻略と『KOF』勢の攻略を合わせているので、すごくいい方向に向かっていると思います。だからマゴさんの存在が自分に取ってはものすごく大きいんです。
――『KOF』のセオリーとは異なる視点が入るのはいいですね。
あきら あとは、M'、ラギアといった『KOF』のトッププレイヤーとも情報交換しているんですけど、彼らの攻略が理解できるレベルに達しているというのが自信にもなっています。とはいえ、現状では彼らふたりのほうが強いと思っていますが。
じつは石橋を叩きまくるタイプ†
――大会で印象に残っている試合はありますか?
あきら 配信外でしたが、プールで当たったリオさんとの試合ですね。大会の2先だったら勝率50%くらいだろうと。組み合わせが決まってからは、リオさんの使っているキャラを調べたり、動画を見たりと、本番までできる限りの準備をして臨みました。そのうえで、2-1で内容も全部大将戦までもつれてるんですよ。負けてもおかしくない流れだったんですが、それを乗り越えられたのが大きかったですね。
――あきらさんは勢いのあるプレイをする印象があったので意外と言ったら失礼かもしれませんが、細かい部分もしっかり調べているんですね。
あきら 自分は「あきらって思ったより調べごとしているよね」と言われることが多いんです(笑)。でも自分は、確定する技だったり、この状況ではこのボタンを押せば絶対に勝てるとか、ホントに細かいところまで調べているんですよ。勢いで相手を倒しているイメージがあるから意外に思われるんですが、実際自分はものすごくビビりな性格なんです。だから石橋をメチャクチャ叩いて、鉄になるくらいまで叩いてから渡る感じですね(笑)。
――そんなに細かいところまで調べているんですか?
あきら 見たことないプレイをされると、「なんだこれ!?」と動揺してしまうので、たとえば「1000個選択肢があるなら1000個しっかり見ておきたい」という考えなんですよ。もちろん調べが浅い部分もあるかもしれませんけど、自分が安心できるところまではどれだけ時間を使ってもいいから調べるというのは意識をしています。
――話を戻して、リオさんとの試合を制したあとはいかがでしたか?
あきら リオさんのつぎに当たった、しるおじさんもそうなんですけど、ヴァネッサ、ラルフ、テリーなど、いわゆる強いと言われているキャラではなく、特殊な構成のチームだったので、そこが逆に難しかったですね。メチャクチャ準備してやり込んできた大会ほど負けることが多いので、気合いが空回りしないように注意しながらやった感じです。
――優勝を決めた決勝の試合はいかがでしたか?
あきら popoさんは京がすごく活躍しているというのがあったので、京を倒せばなんとかなるだろうという思いで、必死に京と戦いました。
――実際に戦ってみていかがでしたか?
あきら 京の練度がものすごく高いし、キャラパワーも十分に引き出していたので、本当にすごいなと思いましたね。京は勢いに乗るとすごく強いので、正直自分も使えるなら使いたいキャラなんですけど、使いこなすのはとても難しいから、あれだけやれて強いのはカッコいいですよ。
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2歳のころから大蛇薙を出していた!?†
――少し話が変わりますが、『KOF』を本格的初めてから10年くらいとのことですが、実際にはどのタイトルからプレイしているんですか?
あきら 厳密に言うと、いとこに借りたネオジオの『KOF ’94』が実家にありまして、それで2歳のころに大蛇薙を出していました(笑)。兄貴の友だちに「大蛇薙出してよ」と言われた記憶がほんのり残っています。真剣に取り組み出したのは、19歳くらいのときに『KOF 2002UM』からですね。
――それはすごい(笑)。
あきら 兄貴と遊ぶときは兄貴だけゲージMAXで超必殺技を連発されるだとか、駄菓子屋に置いてあるネオジオ筐体で遊んだりだとか、年齢のわりにはそういった昔ながらの経験もしています(笑)。
――僕ら40歳前後なら体験してるようなことを(笑)。それでは最後にJapan Finalへの意気込みをお願いできますか?
あきら 優勝しますとは口が裂けても言えないですね(笑)。初戦がいちばん緊張するので、まずは初戦突破を目指したいです。今回優勝したトーナメントに関しては、自分より強いと思っているM'選手とラギア選手に当たっていませんし、ほかにもmok選手だとか注目すべき選手は山ほどいると思っています。だから、1試合勝つごとに喜びを噛みしめるくらいの気持ちで挑みたいと思います。
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あきら選手が2歳のころに放っていたという草薙京の超必殺技“大蛇薙”。 |
■2022年3月13日に“KOF XV Online Tournament Japan Final”が開催
あきら選手が優勝した今大会の上位32名が招待される賞金制大会“KOF XV Online Tournament Japan Final”が、2022年3月13日13時から実施される。その模様はSNKの公式YouTubeチャンネルで生放送予定なので、気になる方はぜひチェックしてみよう。
<KOF XV Online Tournament Japan Final概要>
■大会名称
SNK公式大会「KOF XV Online Tournament Japan Final」
■開催日時
2022年3月13日(日)13:00~21:00 予定
※進行状況により変更あり
■配信
公式放送ページ
■トーナメント表
smash.ggトーナメント表ページ
■大会概要
smash.gg大会概要ページ
■褒章
優勝:30万円 準優勝:15万円 3位:5万円
取材・編集:豊泉(とよまん)
協力:ベックス、タクマの鬼
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