※コマンド表記について
本稿ではレバー入力の9方向をキーボードのテンキーに見立てて数字で表記してあります。
例：1＝左下、2＝下、3＝右下、4＝左、5＝ニュートラル、6＝右、7＝左上、8＝上、9＝右上
必殺技のコマンド表記例：鬼焼き＝623＋P

オメガ・ルガール†

　オメガ・ルガールは、『KOF ’94』のラスボス“ルガール・バーンシュタイン”がオロチの力を得てパワーアップした姿。『KOF ’95』のラスボスとして初登場した。『KOF ’98』や『KOF 2002』にもラスボスとして登場しており、“あらゆる格闘技をマスターした総合格闘術”を戦闘スタイルとしている。本作でも使用可能な“烈風拳”のほか、過去作ではクラウザーの超必殺技“カイザーウェーブ”を通常必殺技として使えた。

　本作のオメガ・ルガールは『KOF ’98』や『KOF 2002』をベースとしており、地上ではしゃがみ強キックや遠距離強パンチ、ジャンプ攻撃ではジャンプ強キックやジャンプふっとばしなど、リーチに優れた技を豊富に持つのが特徴だ。

　必殺技では飛び道具“バイオレントレイ”が新技として追加。やや高い位置から撃ちだす飛び道具で、しゃがんだ相手には当たらないものの、地を這う“烈風拳”と使い分けることで相手の動きをコントロールする戦いかたができるようになっている。“烈風拳”と比べると動作がコンパクトなのも優れたポイントだ。

　突進技の“バニシングラッシュ”は弱版の発生が早く、遠距離弱キックなどの弱攻撃からキャンセルしてつながるほど。強版は発生が遅いもののガードさせてもさきに動くことが可能。EX版はヒットすると相手を打ち上げるため、その後は“ジェノサイドカッター”や“ギガンテックプレッシャー”などで追撃できる。

　コンボ面ではEX版“ダークバリア”も有用で、ヒット時は“膝崩れダウン”となり追撃が可能。それぞれを組み合わせると、「近距離強パンチ（2ヒット）⇒ダブルトマホーク（1ヒット）⇒EX版ダークバリア⇒近距離強キック（1ヒット）⇒EXバニシングラッシュ⇒強ジェノサイドカッター」といったコンボで一気に体力を奪える。

　オメガ・ルガールはリーチの長い通常技と、2種類の飛び道具を使った牽制で相手を動かし、近づいてきたところを“ジェノサイドカッター”で迎撃したり、しゃがみ弱キックからのコンボを狙うのがセオリー。また、相手の飛び道具を“ダークバリア”で反射することにより、主導権を握りやすいため、中距離を主体に立ち回るのが得意だ。

オメガ・ルガールの代名詞“ジェノサイドカッター”。対空としての利用はもちろん、コンボの締めとして使いやすい必殺技だ。

新技の“バイオレントレイ”。おなじみの烈風拳と使い分けていこう。

特殊技“ダブルトマホーク”は地上で2段目がヒットすると強制ダウンになる。

新技である超必殺技“デスペレイトレイ”はダウン状態にも当たるため、追撃として利用可能だ。

“デスペレイトレイ”は飛び道具に対する対抗手段としても有用。発生はそこそこながら、画面端まで届くほどリーチが長いため、遠距離でも相手の行動を制限できる。

新モード“BOSS CHALLENGE”のオメガ・ルガールを倒して特典を手に入れろ！†

　今回のアップデートではオメガ・ルガールの追加のほかに、ボス仕様のオメガ・ルガールと戦える新モード“BOSS CHALLENGE”が追加された。このモードで対戦するオメガ・ルガールは、プレイアブルキャラクター版よりも強化された性能の技を持っているほか、こちらの不用意なアクションに対する容赦ない“ジェノサイドカッター”や、飛び道具を反射する“ダークバリア”など、高精度な対応でプレイヤーを圧倒してくる。

　生半可な実力では苦戦必至の“BOSS CHALLENGE”だけに、クリアーすると“オメガ・ルガールのアレンジコスチューム”、“新ステージ”、“新BGM”の3種を特典として入手できる。何度でも再戦可能なので、試行錯誤をしながら諦めずに挑戦してみてほしい。

BOSS CHALLENGEはメニュー画面のMISSIONから選択が可能だ。クリアーするとボス仕様のアレンジコスチュームをはじめとして、ステージやBGMなどの特典が利用可能になる。ぜひともオメガ・ルガールを撃破して手に入れよう。

3Dグラフィックになってさらに迫力が増したオメガ・ルガール。ボス版オメガ・ルガールの”ジェノサイドカッター”は1回で3割ほど体力を奪う。他にも”烈風拳”や”バニシングラッシュ”など全ての性能が大きく強化されている。

専用MAX超必殺技も持っており威力は絶大。発生の早い投げ技となっており、投げ間合い外ではガードポイントが付いたまま前進するモーションに移行する。

恐ろしい強さを誇るオメガ・ルガール。初見で勝つのは相当難しいはずだ。

BOSS CHALLENGEをクリアーするためのコツを紹介†

　最後に筆者がオメガ・ルガールを倒すうえで、いくつか見つけたポイントについて紹介する。必勝法と言えるほどではないものの、これらを活用すれば少しはクリアーに近づくはずだ。

1．ジャンプや前転は控えめに。ガードを固めて隙を窺おう
　まず初めにストーリーモードなどとは違い、不用意にこちらからガンガン攻めるのは悪手になりやすい。特に前ジャンプで攻めるとほぼ毎回“ジェノサイドカッター”で対空されてしまうため、まずはガードを固めてオメガ・ルガールの動きを落ち着いて観察するのが良いだろう。

3人全員で倒すことを念頭に、余計なダメージを受けずに少しずつ体力を奪っていこう。

2．“ジェノサイドカッター”や“ダークバリア”の隙はやや大きめ。しっかりとコンボを決めていこう。
　ガード主体に立ち回ると、オメガ・ルガールは“烈風拳”や“バイオレントレイ”でこちらの体力を削ってくることが多い。それらについてはガードを続け、ルガールがほかの行動をするまで我慢しよう。狙い目は“ジェノサイドカッター”や“ダークバリア”といった隙の大きい必殺技。とくに“ダークバリア”は、動作の長い強版を使わせれば前転で背後に回ってからコンボを決められるため、何度かチャレンジしてコツをつかもう。

　また、ボス専用のMAX超必殺技も前ジャンプで背後に回って反撃できる。動作中はガードポイントがついているため、動作の終わり際を狙って最大のコンボを決めていこう。

ダークバリアは攻撃時間が長く、判定も強いため終わり際を狙うのが難しい。前転で背後に回るのが理想的だ。

3．飛び道具反射や発生の早いコマンド投げがやや有効。
　最後に一部のキャラクターで有効な戦法を紹介。アテナの“サイコリフレクター”に代表される飛び道具反射技は、複数の飛び道具を持つ“オメガ・ルガール”に有効な一手。反射した飛び道具をさらに“ダークバリア”で反射することもあるが、体力を削るには有効といえるだろう。

　また、クラークの強版“スーパーアルゼンチンバックブリーカー”などの発生の早いコマンド投げもおススメ。強バニシングラッシュはガードしても打撃技での反撃が難しいのだが、コマンド投げは投げ間合い内であれば決められる可能性が高い。ほかの対策に比べて安定したリターンが望めるため、ぜひ試してほしい戦法だ。

確実に決まるわけではないが、コマンド投げは決まりやすい。

アレンジコスチュームもカラーバリエーションは8種類。オリジナルコスチュームをベースにどれもカッコいい仕上がりとなっている。