K´†

　K´は『KOF ´99』で初登場し、“ネスツ編”で主人公を務めたキャラクター。主力技“アイントリガー”からの多彩な派生技で相手を動かし、無敵対空技の“クロウバイツ”で迎撃する立ち回りが得意。

　本作のK´は“アイントリガー”からの派生技がさらに強化。まず、“セカンドナックル”は攻撃の突進力が向上し、「しゃがみ弱キック*3～弱版“アイントリガー”～“セカンドナックル”」が安定してつながるコンボになった。さらに、“セカンドナックル”からはスーパーキャンセルができるようになり、“ヒートドライブ”へのつなぎはシンプルながら高いダメージを与えられる。

　さらには、“セカンドウィップ”が空中ヒット時に浮かせる挙動となったため、画面端のコンボパーツとして使えるように。さらには、EX版“空中ミニッツスパイク”がふだん追撃ができないような吹き飛びにもヒットするように調整され、空中の相手に「ジャンプ強パンチ～EX空中ミニッツスパイク」というようなコンボが可能となった。

　そのほかの部分は、おおむねいままでと同じようなフィーリングのため、安定した立ち回りで試合を優位に進めつつ、隙を見て強化されたコンボを叩き込んで、相手の体力を一気に奪っていくのが狙いとなるだろう。

対空や割り込みといった守りの主力となる“クロウバイツ”。EX版は発生が早く無敵もしっかりあるため、EX版をいつでも使える本作では守りも強化されたポイントだ。

“アイントリガー”の派生を状況によって使い分けるのがポイントになる。

新技として『KOF XI』に採用されていた特殊技“スナイパーサイド”が復活。リーチがありキャンセルもかかるため、通常技からのキャンセルやセカンドシェルからの追撃などコンボパーツとして使っていこう。

マキシマ†

　マキシマはK´とともに『KOF ’99』から参戦し、改造手術により全身がサイボーグ化しているキャラクター。やや動作が重い代わりにガードポイントつきの技が多数揃っており、“相手の攻撃を受け止めながら攻撃する”という攻防一体のバトルスタイルが特徴だ。

　『KOF XIV』からの変更点としては、まず強版“M4型　ベイパーキャノン”の性能が変化し、ガードポイントがなくなった代わりにガードさせても相手よりさきに動けるようになった。

　加えて、しゃがみ強キックが必殺技でキャンセルできるようになり、弱版と強版のベイパーキャノンへのキャンセルを使い分けることで、暴れ潰しや固めの連係が可能になったのはおもしろいポイントだろう。

　EX版“空中M4型 ベイパーキャノン”やEX版“M19型 ブリッツキャノン”のガードポイントは前作と変わっておらず、EX技を使いやすくなった本作ではよりマキシマの特徴が活かしやすくなったと言える。

立ち強パンチやしゃがみ強パンチのガードポイント性能は健在。相手の牽制攻撃やジャンプ攻撃に合わせるようにして使っていこう。

新技として“マキシマチャージ”が追加。一定距離をタックルする突進技で、弱版はしゃがみ弱パンチから繋がるくらいに発生が早いのが利点。強版は発生が遅くなるが、突進前にガードポイントがついている。

ウィップ†

　ウィップもチームメイトのふたりと同様に『KOF ’99』が初出場のキャラクター。当時はレオナやラルフとともに“怒チーム”の一員として参戦。名前の通り“ウッドドゥ”という鞭を操り、リーチの長さを活かした攻撃で中距離戦の制圧力に長けている。

　『KOF XV』のウィップは使いやすさを考慮した細かい変更点が多く、たとえば、超必殺技の“ソニックスローター“コード：KW””は、京でいう“裏百八式・大蛇薙ぎ”のコマンドから“百八拾弐式”のコマンドに変更されている。これはコンボに“ブーメラン・ショット・“コード：SC””を組み込もうとした際に、暴発してしまうのを防ぐためだろう。ほかには特殊技の“タロンショット”のコマンドも変更されており、これも同様の理由だと思われる。

　性能面では、複数の遠距離攻撃に必殺技へのキャンセルルートが追加。遠距離強パンチや特殊技“ウィップショット”の初段やしゃがみ弱パンチがそれに該当し、ここから各種“ストリングスショット”への連係などを駆使しつつ、相手をいままで以上に翻弄するのが本作のウィップの戦いかたと言えそうだ。

“ウッドドゥ”による攻撃はリーチもさることながら、独特な攻撃判定も強み。とくに前ジャンプからのジャンプ強パンチはジャンプの起動やタイミングによって表裏が変わる見切り辛い攻撃のひとつだ。

“ストリングスショット・タイプB“コード：力””は1段技になり、ヒットorガードを問わず相手を引き寄せるように。ガードさせても有利なため連係のアクセントとして使っていこう。