『ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド』特設サイト 諜報部調査報告書 第三章

タヒチ=エーベルバッハ

ファミ通の豊泉三兄弟(次男)が、有名プレイヤーを中心に、『ブレイブルー』シーンを盛り上げる人たちにインタビューを敢行。第1回は、タヒチ=エーベルバッハさんをお届け。

 ども、ファミ通の豊泉三兄弟(次男)です。先日稼動したバージョン1.10はもうプレイしましたか? 僕は稼動日にゲーセンに行ってプレイしてきましたよ! みんな強くてボコボコにされてしまいましたが(笑)。でも、また人が戻ってきたみたいでゲーセン好きの僕としてはすごくうれしいです。せっかく新バージョンが稼動して、また『ブレイブルー』が注目を浴びているところなので、僕も盛り上げに協力できないかな? と、自分のできることを考えてみました。う~ん、やっぱり取材だよなーってことで、有名プレイヤーを中心に、『ブレイブルー』シーンの盛り上げに一役買っている人を取材することにしました。インタビュー第1回は、2013年に開催されたタイトー主催の全国大会“BBCP最強タッグ決定戦”で優勝したアズラエル使いの“タヒチ=エーベルバッハ”さんです!! それではどうぞー。


タヒチ

■プレイヤーネーム
タヒチ=エーベルバッハ
■格闘ゲーム歴
4~5年くらい
■ブレイブルー歴
コンティニュアムシフトから
■メインキャラクター
CS:ノエル、CSII:ノエル、CSEX:ノエル、CP:アズラエル
■よく行くゲーセン
平日は池袋GIGO、週末はHEYなど
■ブレイブルーの好きなところ
全国的にプレイヤー人口が多いところ
■おもな大会成績
BBCP最強タッグ決定戦優勝
■コメント
インタビューを受けるのは初めての経験なので緊張しました……。

ブレイブルーは2作目からプレイ!

豊泉三兄弟(次男)(以下、豊泉) タヒチさんは、いつころから『ブレイブルー』を始めたのでしょうか?

タヒチ=エーベルバッハさん(以下、タヒチ) 僕が『ブレイブルー』を始めたのは、2作目の『コンティニュアムシフト』(以下、『CS』)からですね。

豊泉 そのころアズラエルはいなかったと思うのですが、誰を使っていたんですか? また、そのキャラを使うことにしたきっかけを教えてください。

タヒチ 『CS』、『CSII』ではノエルを使っていました。当時は女性キャラを使いたいと思っていて、キャラ選択画面で初期カーソルからいちばん近いキャラを選んだだけなんです(笑)。

豊泉 え!? それだけ?(笑)

タヒチ 本当にそれだけなんです。めんどくさがりな性格ので(笑)。

豊泉 そんなテキトーに使用キャラを選ぶとは……。ちなみに、ノエルはどのくらいプレイされたんですか?

タヒチ 当時はカードがなかったので、正確な使用回数はわからないんですけど、一応最後まで使い続けましたよ。家庭用で追加されたマコト、ヴァルケンハイン、プラチナもそんなに魅力を感じませんでしたので、とくにキャラ変えすることもなかったですし。

豊泉 タヒチさんは北海道出身ということですが、『CS』のころはすでに東京に?

タヒチ そのころは北海道のゲーセンでプレイしていました。家庭用でいうと『EX』のころですね。就職を機に東京へ出てきました。

豊泉 東京に来てからも基本的にはゲーセンでやり込んでいたのでしょうか?

タヒチ そうですね。家庭用よりはゲーセンで対戦することのほうが多いですね。ただ、『CSII』と『EX』はそれほど本格的にやり込んでいなかったんですよ。じつは、これだけ回数をやり始めたのは『CP』からなんです。

豊泉 あ、そうなんですね!? じゃあ『CP』からやり込み始めた僕もいけるかな?(笑)。

タヒチ ぜんぜんいけると思いますよ。仕事があるとプレイ時間が限られてしまうと思いますけど、できることをしっかりやれば上位に食い込めるようになるはずです。

アズラエルに変えた理由とは……?

豊泉 『CP』が出てからキャラクターをアズラエルに変更したわけですが、何かきっかけはあったんですか?

タヒチ もともとノエルの性能が自分には合っていないと感じていたので、新作が出るならキャラを変更しようと考えていたんです。『CP』が発表されて、「ひとりだけメチャクチャかっこいい新キャラがいる!」と思い、絶対アズラエルを使おうと。実際に、稼動前のロケテストでプレイしてみたら、「このキャラならいけるな」という手応えがあったので、キャラ変えを実行しました。

豊泉 アズラエルは豪快だしかっこいいですよね。

タヒチ マジでかっこいいですよ! アズラエルは、性能を含めて完成されたキャラだと思っています。そのくらい素晴らしいキャラですね。弱点をつけて倒すという勝ちパターンがシンプルでわかりやすいので、新規プレイヤーにもオススメですよ。

豊泉 実際に『CP』から始めたプレイヤーはアズラエルを使う人が多いですよね。

タヒチ 新規の人でアズラエルを使う人は多い印象ですね。でも、シリーズをプレイしてきた人でも『CP』からアズラエルに変える人も多かったと思いますよ。ゲーセンにも家庭用にも多いキャラクターだと思いますし。

豊泉 バング使いとしては、アズラエルが増えると困るんですけどね(笑)。

タヒチ バングの技はアズラエルの技に一方的に負けることが多いから、メチャクチャキツイですもんね(笑)。

豊泉 でも、僕はアズラエル戦が結構好きなんですよね。技の判定負けはしますけど、戦いかたがシンプルでわかりやすいというか……。中段と下段をガードできなかったとか、対空されてしまったとか、負けた理由が明確だから納得いくんですよ。

タヒチ ハザマとかレイチェルを相手にしたときみたいに、「え? 何が悪かったの?」というのが少ないと思いますよ。アズラエルは、『ブレイブルー』のキャラクターのなかでは格ゲーしてくれますから(笑)。

豊泉 バングは機動力があって、アズラエルは機動力が低いから、立ち回りはある程度バング主導で試合を動かせますしね。

タヒチ やれないことはないですよね。でもかみ合ったときにキツそう。

豊泉 そうなんですよ。試合をうまく支配できたとしても、1回、2回は必ずもつれることになるから、そこで一気に持ってかれるとキツくなる……。

タヒチ やっぱり、もつれたときの火力差が大きいですよね。アズラエルは体力もあるので、なかなか死にませんから。

豊泉 体力が多いというのは大きい?

タヒチ かなり重要ですよ。体力の多さは明確なキャラ差ですから。強いと言われているハクメンだって、体力が低かったらそんなに強くないと思いますし。アズラエルの強い部分をほかに上げるとすると、“崩し能力の高さ”と“コンボダメージの高さ”ですね。

豊泉 弱点を絡めたコンボは凄まじい減りを見せますよね。

タヒチ 弱点がついていないときでも、カウンターヒットを確認できれば、火力を出しながら弱点をつけることもできるんです。そこがプレイヤースキルの差が出るところだと思います。

豊泉 どの技のカウンターヒットを確認するんですか?

タヒチ グスタフバスター、5C、5Bのカウンターヒットが確認できれば、相当変わってきます。僕はカウンターヒット時限定、かつキャラクター限定のコンボを完璧に調べて、それが咄嗟にできるようになるまで練習しました。「このキャラに入らないの知らなかった」と知識不足で負けるのは死ぬほど悔しいですから。

豊泉 それはすごい。状況限定かつキャラクター限定のコンボまで煮詰めてあるんですね。

タヒチ 詳細なデータを知り尽くしている“フレームおじさん”ではない代わりに、キャラクター限定のコンボはしっかり調べています。

豊泉 僕はまだやり込み始めの段階なのでわからないのですが、フレームはそこまで重要なものなんですか?

タヒチ 僕は、反撃が確定する技を覚えておくくらいでいいんじゃないかと。もちろん、知らないよりは知っているほうがいいとは思います。でも、僕の場合はそういったデータを頭に詰め込むより、キャラクター限定のコンボを覚えるようにしています。コンボ選択をミスって負けるのだけは嫌ですからね。“コンボは完走して初めてコンボと言えるんで”。

豊泉 それは名言ですね(笑)。僕もしっかり完走できるように練習しておかないと……。

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プレイスタイルに対する覇者のこだわり

豊泉 アズラエルを使用するうえでのこだわりはありますか?

タヒチ “相手のスタイルに応じて自分の動きを変える”というのが僕のこだわりです。アズラエルは、相手のガードの仕方によって崩しかたを変えないといけないキャラなんですよ。投げが通る相手であれば投げを使って、“ファジーガード”を使っていない相手であればシンプルにD系統の技を使って……というように、相手の使っている防御テクニックに応じてすぐに自分の動きを変えられるように意識しています。ですから、グスタフバスターや低空ダッシュで自分から攻めたくなるのを抑えて、まずは相手の出方をうかがうようにしています。

豊泉 アズラエルを使っている人はガンガン突っ込んでくるイメージがありましたけど、タヒチさんのようなプレイヤーもいらっしゃるんですね。

タヒチ アズラエルはガンガン突っ込めば、それだけで“脳汁”が出ますからね。でも僕は基本的に開幕は様子見ですよ。

豊泉 相手がどんなタイプなのかを見分けるポイントはあるんですか?

タヒチ 有利フレームを取ったときに、相手がどういった防御テクニックを使っているのかを見ます。それで、アズラエル戦を知っているかどうかがすぐわかるんですよ。よく対戦する相手では、ソウジさんのガードが堅くてヤバいですよ。中段と下段の崩しが見えるうえに、ファジーも使いこなすので、崩しようがありません(笑)。

豊泉 タヒチさんが、ほかのアズラエル使いにここだけは絶対に負けていないという部分はありますか?

タヒチ “コンボの完走率”では絶対に負けない自信があります。途中で落としたくないので、完走することが難しいコンボは使わないようにしているんですよ。

豊泉 タヒチさんレベルでも完走するために難度を下げたコンボを選択するものなんですね。

タヒチ メチャクチャ難しいのは絶対精度が下がりますからね。あと、もうひとつ自信があるのは、さきほども言った“カウンターヒットの確認精度”ですね。日によってムラがあるんですけど、調子がよければ単発確認もできます。フィニッシュブローによく使う“立ちC→ブラックホークスティンガー”は、いちばん好きな単発確認コンボです。

豊泉 あの技は思いっきりぶんなぐるから気持ちよさそう(笑)。

タヒチ アズラエルの立ちCは『ブレイブルー』の通常技で他に類を見ないくらい長い技なので、相手も警戒しないときが多くてよく刺さるんですよ。ヴァルケンハインの立ちCより長いですからね。

豊泉 確かによく食らいます(笑)。では、タヒチさんが参考にしているアズラエル使いはいらっしゃいますか?

タヒチ “どぐら”さんと、“さき”さんですね。僕なんかでは遠く及ばないような動きやコンボを使っているので、よく動画を見て参考にしていました。とくにどぐらさんは、コンボを決めたあとに有利な状況を作るのがものすごくうまいんです。だからコンボの締めかたが一般のアズラエルとぜんぜん違うんですよ。あとは、アズラエル対策の対策がすごいですね。「よく調べてるなぁ」と感心しながらよく動画を見ています。

豊泉 対策の対策は、それだけ対戦してくれる相手がいるというのもあるんでしょうね。

タヒチ きっと、アズラエルのことをよくわかっている相手がいるんでしょう。逆に言うと、どぐらさんは相手を信頼して対戦するタイプなのかもしれませんね。僕なんか『ブレイブルー』で対戦相手のことを信頼するのはやめていますけど(笑)。

豊泉 (笑)。では、ライバル的なプレイヤーはいらっしゃいますか?

タヒチ ホームゲーセンがいっしょで、同じゲームをプレイすることの多いソウジさんですね。ぜんぜん勝てなくて一方的に負けまくってますけど(笑)。じつは、タイトー主催の全国大会“BBCP最強タッグ決定戦”で優勝したあとにソウジさんとガチったんですけど、30連敗しました。優勝者も型なし、みたいな(笑)。

豊泉 あれ? でも大会では勝っていましたよね?

タヒチ 大会では勝てたんですよ。30分の1を引いて(笑)。俗に言う“大会補正”がかかっていたみたいで、ソウジさんの動くが少し硬かったんですよね。

豊泉 大会だといつも通りにはいかないんですね。

タヒチ 大会のときにいつも通り動ける人もいれば、そうではない人もいますよね。堅実なはずのプレイヤーがいつもと違って前に出てくるだとか、大会では自滅する人も多いです。

豊泉 タヒチさんはタイプはどちらですか?

タヒチ 僕はふだんと変わらないと言われますね。ふだんのプレイ回数に関しては誰にも負けない自信がありますので、大会でもふだんと変わらないプレイができるんだと思います。

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新バージョンに向けて

豊泉 ソウジさんとホームゲーセンでよく対戦しているそうですが、ふだんはどこでプレイされているのでしょうか?

タヒチ ホームは、池袋GIGOですね。週末は秋葉原を中心に対戦しています。デカい大会の前は強い人と数をこなしたいので、ほかにも強い人が集まるゲーセンには行くようにしています。

豊泉 池袋GIGOは大会をやっている時期もありましたよね?

タヒチ はい。新バージョンが稼動したら開催されると思いますよ。僕も参加しようと思っていますので、近場の人はぜひ気軽に参加してほしいですね。みんなで対戦しましょう!

豊泉 タヒチさんは、店舗レベルの大会も積極的に参加しているんですか?

タヒチ 積極的に参加するようにしています。大会慣れという意味でも店舗大会に参加することは重要ですよ。それだけではなく、大会に参加することで交流の輪も広まりますからね。格闘ゲームとかゲーセンの楽しみかたのひとつだと思いますし、デメリットは何もありませんから。

豊泉 僕も昔はよくゲーセンに通っていて、そこで知り合った人って趣味が同じだから、時間が経っても交流って続くもんですよ。みんな30歳過ぎのおっさんなのにロケテストとかで会いますもん(笑)。タヒチさんはゲーセンでかなりプレイされているようですが、家庭用のオンライン対戦はいかがですか?

タヒチ 家庭用は買ったんですけど、あまりやっていないんですよね。オンラインロビーは少しやりますが、ランクマッチなんて1回もやったことないです(笑)。

豊泉 そういう人いますよね。超上級者なのにランクマッチをあんまりプレイしていなくて、「今日始めました」という感じでほぼ負けないで10段近くまで上がってたり(笑)。

タヒチ 一般のプレイヤーからしたら迷惑極まりないですよね(笑)。

豊泉 タヒチさんは、バージョン1.1からキャラクターを変えるという話も伺いましたが?

タヒチ イザヨイを使ってみたいと思っています。バージョン1.0でもそこまで弱いとは思わないんですよ。使用プレイヤーの数が少なくて、まだ開発されていない部分もあるんじゃないかなと。さらに、バージョン1.1の調整内容を見てみると、かなり大胆に変わっているんですよね。ほとんど別キャラになってるんじゃないかな。アズラエルはバージョン1.0でかなりやり込んだので、1.1ではまた別のキャラを試してみたいという想いもあるので、イザヨイかなと。

豊泉 まだ迷っているんですか?

タヒチ イザヨイをやり込むと、ほぼ決めています。最近は、家庭用でもイザヨイでしかやっていないですしね。

豊泉 イザヨイは使いこなすのが難しそうですよね。

タヒチ 基本コンボからしてかなり難しいですからね。でも、バージョン1.1では空中ダッシュの回数が増えていますし、動きに緩急つけられておもしろそうですよ。

豊泉 Dミラージュスラスターのゲージ消費量も減りましたしね。

タヒチ その調整がイザヨイを使おうと思った決め手です。あの技はイザヨイ独自の動きができますからね。それが使いやすくなったのであれば、相当おもしろくなっているはずですよ。ですから、イザヨイはかなりいい調整だと思います。

豊泉 では、新バージョンで全国規模の大会が開催されるとしたら、参加したいと思いますか?

タヒチ ぜひ参加したいですね。大会があったほうが盛り上がりますからね。もし、チーム戦だとしたら、キャラをイザヨイに変えるので自分から誘うのはちょっと迷うかもしれません。

豊泉 キャラを変えた自分でも組んでもいいという人を捜す形?

タヒチ そうなりそうですけど、もし僕からお願いするのであれば、「絶対にやり込むから組んでくれ」と言う可能性はあります。チーム戦は自分から声をかけてメンバーを集めるタイプなので。

豊泉 自分から声かけられるのはうらやましいなぁ。僕はいつも待つタイプです(笑)。大会といえば、タヒチさんは2013年に行われたタイトー主催のBBCP最強決定戦で見事に優勝されましたけど、覇者になって何か変わったことはありますか?

タヒチ よく覇者って煽られるようになりました(笑)。ただ、『P4U2』が稼動してからはそちらがメインになって『ブレイブルー』をあまりプレイしていないので、新バージョン稼動後はブランクを埋めるのに必死になってると思います。 

豊泉 では、池袋GIGOでお会いしたら対戦お願いします。まだぜんぜんザコですが(笑)。

タヒチ バングは池袋にほとんどいないので、泣いて喜びます(笑)。

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ブレイブルー上達のコツ

豊泉 僕も一人前のバング使いになりたいので、ブレイブルー上達のコツを教えてもらえませんか?

タヒチ 僕はただひたすら数をこなしましたね。ほかの人の数倍はやった自信があります。僕は何かを覚えるにしても、とにかく練習して、数をこなして実戦に組み込んでいかないと覚えられませんから。1か月で1000試合以上はやりました(笑)。

豊泉 そんなに(笑)。コンボの練習もかなりやられたのでは?

タヒチ 手が勝手に動いて、コンボ中につぎの状況のことを考えられるようになるくらい手になじませるため、メチャクチャ練習しました。意識をコンボ以外のところに持っていきやすくするためにも、できるだけ簡単なコンボを選んでいますけど。

豊泉 コンボは最大ダメージを取れるものじゃなくてもいいんですか?

タヒチ さきほども少し話しましたが、コンボは完走できるものを選んだほうがいいと思います。もちろん、相手を殺し切る場面ではコンボダメージも大切になりますけど。

豊泉 難しいコンボをすぐに覚えたがる人をよく見かけますけど、究極的に考えない限りはそこまで必要じゃないですよね。

タヒチ ですね。“勝つ”ことを考えたときに必要なものを優先度でわけると、最大火力を出すというのは下のほうになると思います。最大火力を出せば殺せるという場面ではできるにこしたことはないですけど、そういった場面は毎試合あるわけじゃないですから。

豊泉 コンボよりも、立ち回り、基本の崩し、状況確認などのほうが優先度が高い?

タヒチ 最大火力を出せれば勝負が決まるという場面て、何10回やって1回だと思うんです。それよりも毎試合必ずある、“立ち回り”や“崩し”のほうが優先度は高いですよ。そっちの精度を上げたほうが勝てるようになるのは間違いない。あとは、コンボの始動技として、いかに補正の緩い技を入れられるようにするかとかですね。

豊泉 そこまでしっかり考えてやり込んでいるんですね。いままでやり込んだ格ゲーもそうなんですか? って、『ブレイブルー』歴が4、5年ということですが、格ゲー歴はどのくらい?

タヒチ 格闘ゲームを始めたのが『CS』からなので5年くらいです。だから僕が始めたころには、すでにオンライン対戦が当たり前のような時代ですよ。

豊泉 『CS』が初の格闘ゲーム!? しかも格闘ゲームを始めたときには、オンライン対戦が当たり前という人もいる時代なんですね(笑)。

タヒチ やっぱりオンライン対戦は、家にいながら全国の人と対戦できるのは魅力ですよ。

豊泉 ゲーセンになかなか行けない人にとってはうれしいですよね。でも、昔はゲーセンにものすごく人がいたから、オンライン対戦がなくても対戦できたし、あんまり不便さは感じなかったんですよね。

タヒチ オンライン対戦があるからゲーセンから人が減ったんですかね。

豊泉 それもあるのかなぁ……。でもゲーセンと家庭用をわけて考えるんじゃなくて、格闘ゲーム全体として盛り上げていったほうがいい気がするんですよね。家庭用からゲーセンにっていう人もいるわけだし。

タヒチ 絶対そのほうがいいですよ。こだわり過ぎてもよくないと思いますし。

豊泉 やっぱりオンライン対戦があると、地域のレベル格差も減ってくるんじゃないですか?

タヒチ 全体のレベルが一気に上がりましたよ。『CP』も家庭用が発売されてからは、都心と地方の格差もほとんどなくなってきていますからね。

豊泉 ゲーセンでしかプレイできないと、プレイできる人がどうしても限られちゃいますもんね。では最後に、覇者として全国のブレイブループレイヤーに向けたメッセージをいただけますか?

タヒチ いやー。いまはもうアピールできるほどのものはないですよ(笑)。ですから次回作もイチプレイヤーとしてがんばっていこうと思うので、気軽に声をかけてください。もちろん対戦もよろしくお願いします。

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