新キャラクターのセリカとラムダをチェック
アークシステムワークスの人気対戦格闘ゲーム『ブレイブルー クロノファンタズマ』。アーケード版Ver2.0のロケテストが、2014年8月7日より全国4都市で開催中だ。今回は、秋葉原Heyで行われているロケテスト版をプレイ。新キャラクターのセリカとラムダを中心にロケテスト版のプレイインプレッションをお届けする。開発スタッフインタビュー(→こちら)と併せてチェックしてほしい。
※記事は2014年8月7日のロケテストバージョンをもとに作成しています。変更点などは編集部調べによるものです。


・オーバードライブ
今回のバージョンアップで、新ゲームシステムの目玉とも言える要素がガードキャンセルオーバードライブ。実際に使用してみると、発動時は生発動させた時と同じ程度の硬直時間があるようだった。硬直中は無敵となっているので、相手の大振りな攻撃の直前にうまく割り込めば反撃を狙える可能性もでてきていたぞ。もちろんオーバードライブ発動中の攻撃に対しては相手はバーストを発動できないので、一発逆転のチャンスも狙えそうだ。しかし突発的なオーバードライブはキャラによって有用性がかなり異なっているのが現状。ロケテストではアンケートを募集しているので、ver2.0を見据えてオーバードライブをどのように調整して欲しいかを書いて提出しておくといいかもしれないぞ。
・セリカ
まずは見た目がカワイイ!ストーリーで登場した雰囲気そのままの、朗らかなイメージを漂わせつつ登場するぞ。セリカはミネルヴァと2人で現れるが、操作は簡単で使いやすいタイプ。D攻撃連打でコンボを完走でき、必殺技も飛び道具、対空、突進と、とっつきやすい技がそろっていた。A攻撃はモーションがかなりカワイイが動作時間が長め。空振りには注意したい。C攻撃は立ちCがリーチの長い多段攻撃。コンボパーツ用か。レバー右下+Cは相手をダウンさせる。ここからレバー前+Dに繋げばコンボを伸ばせそうだ。D攻撃はDボタンで2回まで派生可能。D連打でもコンボになるが、レバー↓+Dなどと組み合わせると違った攻撃に変化するので動きに幅があるぞ。必殺技のマルトゥ・フランは中段攻撃。発生は遅いがリーチと破壊力は抜群!ヒットさせるとダウン効果もあり、気持ちのいい大振り攻撃だ。必殺技のアッシュ・ロテイルは突き上げ攻撃。ヒットすると相手を空高く吹き飛ばす。カウンターヒット時の吹き飛び方は必見。そしてパンチラモーションも必見! ディストーションドライブのアルミュール・ソルベは回復効果がある。オーバードライブ中に使用するとかなりの回復量があったぞ。
・ココノエ
バージョン1.1では最強キャラ候補として評判の高かった彼女。今回はドライブ能力のグラヴィトンがストック制となっていた。設置やアクティベイトを使用するとストックが減少するが、時間経過で回復していく仕組みのようだ。最大ストック数は多いものの、通常時の回復速度はかなり遅めなのでゲージ管理に気を使う必要がでてきていたぞ。オーバードライブ中は回復速度が早くなったので、オーバードライブの回復量を前提に立ち回りを構成してもおもしろいかもしれない。
・アラクネ
ロケテスト前の前評判では、“オーバードライブ発動で相手が烙印状態になる”効果がかなり期待されていたアラクネ。今回のロケテストバージョンでは、オーバードライブを発動すると発動時点で溜まっている烙印ゲージ分の効果時間の烙印が発動するようになっていた。100%まで溜めなくても烙印状態+相手がバースト不可能という状況がver2.0でどのような強さを発揮するかに期待がかかる。D攻撃では、しゃがみDがいままでの初段に攻撃判定が無くなっているようなので注意しておきたい。
・バング
釘を連続して投げれるようになっているので、攻めや立ち回りの構築に新たな可能性がありそうだ。オーバードライブは”風林火山”アイコンのそれぞれの効果が一新されているようなので、プレイヤーのこれからの調査と研究が待たれる。オーバードライブ中の萬駆阿修羅無双拳は新モーションに変化!攻撃力も増加していたぞ。
・Λ-No.11-
『BBCS』以来の復活となったΛ-No.11-(以下、ラムダ)は前バージョンのν-No.13-(以下、ニュー)のルナフォルマをベースとしたキャラクター。
絶えず遠距離でのテクニカルな操作が要求されるニューに対し、ラムダはドライブ能力である飛び道具“ソードサマナー改”(以下、サマナー)をガードさせてから相手に急接近する必殺技“アクトパルサーZwei”で積極的にダメージを奪いにいく戦法が得意だ。
ダメージの奪い方が分かりやすい遠距離戦の入門キャラクターということで、サマナーをヒットさせると自動で2段目が発生し、簡単に追撃を狙うことができるようになっている。ニューに比べるとサマナーの弾速が遅いのも、相手の動きを見てヒット確認がしやすいという点では初心者にやさしくなっている。
サマナーをガードさせたら“アクトパルサーZwei”で接近して、投げで相手のガードを崩す。投げを嫌がって動こうとする相手には、打撃技の“アクトパルサーZwei・ブレイド”(以下、ブレイド)や“アクトパルサーZwei・キャバリエ”(以下、キャバリエ)を狙おう。
キャバリエをヒットさせれば画面中央でも壁バウンドを誘発するので、そこからの連続技で大きなリターンを狙える。
ブレイドとキャバリエはアクトパルサーZweiの移動中に派生して出すことができる。アクトパルサーZweiを接近した状態から出すと相手をすり抜ける性能は変わっていないので、裏側に回りながらブレイドでガードを前後に揺さぶるといったトリッキーな動きも可能になっている。
新必殺技の“エクシーガネイル”は、バックジャンプしながら斜め下に飛び道具を撃ち出す攻撃で、やや発生は遅いもののガードされても反撃を受けづらく、こちらのアクトパルサーZweiに対して投げ抜けや打撃技での暴れる相手の行動を潰すことができる。カウンターヒットすれば相手が長時間よろけ状態になるので、着地からキャバリエやグラビティシードを絡めた連続技による豪快なリターンが狙える。
“シックルストーム”はラムダから一定の距離に出現し、敵のいる方向をサーチして多段の飛び道具が地面を進んでいく性能になったので、立ち回りで相手の着地などに重ねれば、攻めに転じるきっかけにできそうだ。
オーバードライブ“エリュシオン”の効果中は、敵に当たったサマナーが巨大化し、のけぞりやガード硬直が通常よりも長くなる。この状態でのみ繋がる連続技など、研究のしがいがありそうな印象を受けた。
ラムダは、遠距離キャラクター初心者にとどまらず、攻撃と防御のメリハリを利かせた変則的な戦法が好きなプレイヤーにオススメしたいキャラクターだ。
・ν-No.13-
ラムダと分離する形で、性能に大きく変更が加えられたニューにも触れておこう。モードを切り替える必殺技“フェイスリフト”が削除され、ディアフォルマをベースとした、逃げ回りながら飛び道具をばら撒く戦法が得意なキャラクターとなった。
特筆すべきは必殺技を含めた飛び道具の種類の豊富さ。Dボタンで繰り出す必殺技はすべてに通常・Cボタン追加入力・Dボタン押しっぱなしの3つのバリエーションがあり、状況に応じて使い分けることができるようになっている。
“シックルストーム”はDボタン押しっぱなしで相手を勢いよく吹っ飛ばすように変化し、画面端なら壁に当たってバウンドしたところに追撃が狙えるようになっている。
“スパイクチェイサー”はCボタン追加入力で目の前に2本の剣を召喚する、全体動作の短い攻撃に変化する。“クレセントセイバー”はボタン押しっぱなしで一瞬ふわりと滞空してから攻撃判定が発生する性能に変わるため、C追加入力のキャンセルから下段攻撃との防御の揺さぶりが強力そうだ。
ドライブ能力の“ソードサマナー”はラムダ共々“ジャンプ中6+D”が追加されたが、飛び道具の軌道は前バージョンまでの“ジャンプ中2+D”とほぼ同じで、新たに内側をカバーする“ジャンプ中2+D”が追加されたと考えて良い。これにより地上を猛ダッシュしてふところに潜り込もうとしてくる相手も追い返せるようになったほか、ドライブ攻撃の種類が増えたので、連続技も“ソードサマナー”を撃ちまくる爽快なものになっている。
また、各種必殺技を“グラビティシード”でキャンセルできるようになっているので、飛び道具を撃ちながら相手の動きを制限するといった行動の幅がぐっと増えている点にも注目。
ディストーションドライブの“カラミティソード”を、ゲージさえあればいつでも発動できるようになったのもうれしい変更点だ。
逃げ回る戦い方が強化された代わりに、前バージョンで猛威を振るった中段攻撃の“4+B”は削除されていて、積極的にダメージを取りにいくのが難しい、上級者向けのキャラクターがニューといったイメージだ。
・ヴァルケンハイン
公式全国大会“ぶるれぼ”を優勝したヴァルケンハイン使いのヒマさんがロケテスト会場に訪れていたので、プレイ後の感想を聞いてみたぞ。
新技、C版ケーニッヒ・ヴォルフは真上に突進する攻撃。空中行動の幅が増加し、コンボパーツでも利用価値が高そうとのこと。ヒンメル・ヴォルフはインストの必殺技項目に名を連ねているが通常投げとほぼ同様の扱い。投げ抜けも可能なようだ。また、狼ジャンプAからは既存のコンボよりも多少高いレシピができたとのことで、何かしら変更が施されている可能性がある。コンボ研究も十分楽しめる要素となりそうだ。
開発スタッフのコメントを入手
ロケテスト会場に訪れていた森プロデューサーと、調整担当のバトルプランナー加藤氏のコメントを掲載する。
森氏
暑い中にお集まりいただき、本当にありがとうございます。最近は本当に暑いので、とにかく熱中症にはご注意ください。
Ver2.0では既存キャラクターを含めて、大々的に調整を加えています。前回のバージョンアップの際は調整点をあらかじめ公式サイトで発表しましたが、今回はあえて伏せています。皆さんが実際に遊んでいろいろと試していく中で、調整点が見えてくることもおもしろいと思いますので、ぜひ会場にいらしてプレイしてみてもらえればと思います。
開発状況については、9割以上だと思います。今後は、細かい部分の調整や実際に遊んでいただいた方々からの反応をフィードしていこうと思います。今回のロケテストで最終調整をかけていく形ですね。
加藤氏
語弊がある言い方かもしれませんが、今回はあまりバランスを整えることを重視していません。キャラクターの性能を平均化するよりも、それぞれのキャラクターの個性が伸びるように調整しています。そのうえであまりにも強すぎてしまったら、抑えていこうかなと。