ふたりの覇者の行方は……?
アークシステムワークスが主催する対戦格闘ゲーム全国大会“ARC REVOLUTION CUP 2014”(略称、あーくれぼ2014)。同大会は、アークシステムワークスのアーケード版対戦格闘ゲーム『ブレイブルー クロノファンタズマ』(以下、『BBCP』)、『GUILTYGEAR Xrd-SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』の3タイトル合同で行われる公式大会。日本各地のゲームセンターで予選大会が開催され、予選を突破したプレイヤーは8月末の決勝大会に出場できる。今回は、全国各地で行われている予選の中から、2014年7月26日にタイトーステーション横浜西口五番街で行われた『ブレイブルー クロノファンタズマ』神奈川エリアB予選の模様をお届けする。
タイトーステーション横浜西口五番街店舗予選
タイトーステーション横浜西口五番街は、横浜駅から徒歩1分、そして地下1階から6階までの全7フロアで構成されている地域最大級のアミューズメント施設だ。同店舗で行われた予選には、20チームが参加。筆者が取材させていただいた予選では、最多の出場チーム数となった。すでに『P4U2』部門の本戦出場が決定しているソウジ選手(アラクネ)とタヒチ選手(アズラエル)がチームを組んで参戦するなど、2タイトル目の予選通過を狙う選手も増えてきたようだ。
店舗予選の注目は、やはりソウジ選手とタヒチ選手が組んだ“このゲームは遊びじゃない”。全国規模の大会で優勝を経験しているふたりだが、長らく『ブレイブルー』から離れていたため、どこまで勘を取り戻しているのか? また、『ブレイブルー』をやり込み続けているほかのプレイヤーが彼らを返り討ちにできるのか? という点に注目が集まった。
ソウジ選手とタヒチ選手は、予選大会の常連ゆった選手(ラグナ)・VER選手(アラクネ)のチームを準決勝で撃破、決勝では先日タイトーステーション町田のエリア決勝にも出場していたしーの選手(ノエル)・ジロー選手(アマネ)を破り、店舗予選を通過してしまった。さすがはソウジ選手とタヒチ選手という形だが、内容を見るとコンボミスが目立っていただけに敗れたチームとしてはかなり悔しい結果だったことだろう。以下は、店舗大会の決勝戦の模様だ。
店舗予選決勝1
店舗予選決勝2
店舗予選決勝3
神奈川エリアBエリア決勝
神奈川エリアBのエリア決勝出場チームは、下記6チーム。
ゲームインファンファン藤沢店代表:spica
レキ選手(ラグナ)、ろにった選手(ジン)
クラブセガ相模大野代表:フロントラインこやつ
こやつ選手(ニュー)、ぶれあ選手(ココノエ)
神奈川レジャーランド 厚木店代表:spica2軍
だんご選手(ノエル)、聖誉選手(ジン)
アドアーズ湘南台店代表:九重博士の磁剣棒
磁界王~BARELL~選手(テイガー)、ままん選手(ニュー)
アミューズメントパーク ネバーランド2代表:baby step
あさは選手(ハザマ)、ふみ選手(ライチ)
タイトーステーション横浜西口五番街代表:このゲームは遊びじゃない
ソウジ選手(アラクネ)、タヒチ選手(アズラエル)
エリア決勝は、以上6チームによるリーグ戦で行われた。“このゲームは遊びじゃない”が、当日の店舗予選から勝ち上がった勢いそのままに、エリア決勝も通過してしまうのか? と思われたが、序盤から連敗を重ねて早々に優勝争いから脱落してしまう。一方で、気迫を全面に押し出しながら戦うこやつ選手・ぶれあ選手の“フロントラインこやつ”が、初戦でジン使いの強豪ろにった選手率いる“spica”を撃破。その勢いで連勝を重ね、磁界王~BARELL~選手・ままん選手の“九重博士の磁剣棒”に勝てば優勝という状況まで持ち込む。フロントラインこやつが優勝をかけて戦った試合が下記の動画だ。
神奈川エリアB決勝リーグ戦1
神奈川エリアB決勝リーグ戦2
神奈川エリアB決勝リーグ戦3
ここまですべて2-0で勝利を収めていたフロントラインこやつが、初めて1本取られてしまったが、ぶれあ選手が磁界王~BARELL~選手との接戦を制して、見事に優勝。神奈川エリアB代表の座を勝ち取った。
優勝チームインタビュー
こやつ選手(左)、ぶれあ選手(右)
――優勝おめでとうございます。
ぶれあ選手(以下、ぶれあ) ありがとうございます。優勝できてすごくうれしいです。やり込み続けてよかったです。
こやつ選手(以下、こやつ) このチームで勝てて本当によかったです。
――素晴らしいチームでしたね。どういった経緯でチームを組んだんですか?
ぶれあ 僕は『BBEX』くらいから本格的にやり込み始めたんですが、そのときに南浦和ビッグワンというゲーセンでこやつに知り合って、それ以来こういった大会ではこやつと組んでいます。
――エリア決勝を振り返っていかがですか? ぶれあさんは全勝でしたね。
ぶれあ 疲れました(笑)。いままでずっとテイガーに負けていたのですが、いちばん勝たなくてはいけないところで最後に勝ててよかったです。
こやつ テイガーは僕が倒さなければいけない相手だったんですが、最後の最後の試合だったので緊張してうまくいきませんでした。
――でもその後にぶれあさんが勝ちました。どういった気持ちで試合を見ていましたか?
こやつ ぶれあはすごく強いプレイヤーなので、絶対に勝ってくれると信じてみていました。
――チームメイトを信頼しているんですね。では、本戦で戦いたいプレイヤーはいますか?
ぶれあ ビッグワンでいちばん強い紅也さんと戦って倒したいです。
こやつ そうですね。予選を通過しているプレイヤーの中でいちばん対戦しているのが紅也さんなので、勝ちたいですね。
――紅也さんとは日ごろから対戦しているんですね。
ぶれあ はい。対戦するだけでなく、紅也さんにはいろいろ教えてもらっています。2013年のあーくれぼでは、予選を通過したビッグワンの常連は紅也さんだけだったんですよ。でも、今回僕らも通過できたので紅也さんにしっかりついていけているのかなと。
――ビッグワンは『ブレイブルー』の対戦が盛んなんですか?
ぶれあ はい。とくにフリープレイイベントが開催されている日曜日は、強いプレイヤーがたくさん集まるので、自信のある人はぜひ来てほしいですね。
――では最後に、本戦に向けての意気込みを聞かせてください。
ぶれあ ココノエはまわりから「強いキャラクターだから」と言われるプレッシャーもあるんですが、強い分しっかりやり込めば結果もついてくるので、本戦までしっかりやり込みたいと思います。
こやつ 新バージョンでラムダが追加されることで、ニューもガラっと変わってしまう気がするんです。そう考えるといまのニューを使えるのは今回のあーくれぼが最後かもしれないので、悔いのないようにしたいです。
■取材:豊泉三兄弟(次男)