新マップ、マップバフ、新ルールでYear3シーズン2はこう変わる!(eiNs|ShiN選手)

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eiNs ShiN選手

 Year3シーズン2(以下、Y3S2)にて導入された新マップ“Villa”とマップバフされた“クラブハウス”。そして、同時期に導入されたプロリーグの新システム“Pics & Ban”。Villaとクラブハウスの特徴はなに? Pick&Banで、試合はどう変わるの? オペレーターのメタ変化はどうなる? そんな疑問を解決すべく、プロプレイヤーによる考察記事をお届けする。

 寄稿していただいたのは、『レインボーシックス シージ』(PC版)チーム“eiNs”でリーダーを務めているShiN選手。

●eiNs ShiN選手
 『レインボーシックス シージ』(PC版)チームeiNs(アインズ)のリーダー。
 2017年度“UBI DAYオフライン大会”準優勝、“JCG MASTER -December-”準優勝、プロリーグ APAC Finals優勝、プロリーグ シーズン3 グローバルファイナル(世界大会)出場、2018年 Six Invitational出場(オールスターメンバー入り)。

競技シーン(大会)に加わる新たなシステム

■PICK&BANシステムと6th pick
 Y3S2から競技シーンに新たに加わるPick&Banシステム。これは既存のオペレーターからお互いに攻撃オペレーターから2人、防衛オペレーターから2人をBAN(使用禁止)して、試合中にBANされたオペレーターが使えなくなるという革新的なシステムだ。
 とは言っても、すでにほかのesportsタイトル(『League of Legends』など)の競技シーンにも導入されているが、このシステムが『レインボーシックス シージ』にどのような影響を与えるかについて解説していく。

※Pick & Banシステム紹介はこちら→https://www.famitsu.com/matome/r6s/esports07.html

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 まず、現在ピック率が高いオペレーターは以下だ。

現在要となる攻撃側のオペレーター
・Hibana
・Glaz
・Blitz

現在要となる防衛側のオペレーター
・Mira
・Maestro
・Jager

など。

 Y2S1にミラが追加されてからは、ミラを主体として防衛側は考えられてきた。攻撃側は、Y1S4にHibanaが追加されて、強化壁をブリーチングするオペレーターとして彼女は必要不可欠となっている。

 しかし、次のシーズンからはこれらのオペレーターがPick&BanによってBanされる第一候補になる。そうするとHibanaやMiraを主軸にゲーム運びを考えていたチームは、もう一度戦略を考え直さなければならない。とくに強豪チームは基礎がしっかりしているので、HibanaやMiraがなくなったパターンもすでに研究している

 そのほか、Glazが強すぎるMapや、Blitzの扱いが上手い選手がいるチーム、フラググレネードといった投擲物を通したいため「Jagerのマグパイは邪魔だ」と思惑はさまざま。オペレーターピックに関する読み合いは、さらに広がりを見せるだろう。

 僕がTTS(テクニカルテストサーバー)でScrim(クラン戦)をした結果、HibanaとMiraは真っ先にBANされることが多かった。各チームが更なる理解度を深め、新しい作戦を考える必要性が増したシステムだろう。

 さらに同じく追加された6th pick。こちらはPick&Banの後に両方がオペレーターを公開するが、さらにその後、各チーム1人だけオペレーターを変更することができるシステムだ。

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 このシステムにより、各チームともにオペレーター構成を把握できるようになった。相手のオペレーター構成からある程度の作戦を読み取ることが可能にもなった反面、6th pickにより心理戦が生まれたようにも思える。しかし、Y3S2以前は双方のオペレーターは、ゲーム中でドローンでスキャンおよび目視しないとオペレーターは分からなかったので、大きな変更ではないように思える

■連続攻守システム
 Pick&Banと同時に、競技シーンの仕組みも変更された。いままでは攻撃と防衛が交互にくり返されて、どちらかが5本先取すれば勝ちというのが大会ルールだった。しかし、このルールはほかのFPS競技シーンと比べると珍しいルールだったと思う。

 新しいルールは攻撃5ラウンド連続、防衛5ラウンド連続で、先に6本取ったほうが勝ちというルール。いままでは攻撃は攻撃、防衛は防衛と頭を切り替えて進行ができたが、逆に言うと次の攻撃までに防衛を1回(逆も然り)挟むので、対策しずらかった。今回の新ルールにより、同じサイドを5回連続行うので、相手の戦略も読みやすく、対策についてもチーム内で説明ができるし容易にはなっただろう。

 攻撃側では防衛側の守りかたを見て、次のラウンドの戦略について意見が言いやすい。一方の防衛側は、これまで以上に複数の作戦と対応策が必要になる。そうでもしないと、攻撃側にリードを握られるだろう。しかし、対策をお互い考え読み合いになれば、視聴者側からするととてもおもしろい試合が見れる素晴らしいゲームになると思う。

■大会マップ
 いままで大会で使用されていたマップは、“オレゴン”、“山荘”、“国境”、“領事館”、“カフェ・ドストエフスキー”、“海岸線”、“銀行”、“高層ビル”の8つだった。
 プロリーグ Season8からは、山荘、高層ビル、カフェ・ドストエフスキーが削除され、新たに“Villa”が加わった。また、これまでのプロリーグで仕様されていた目標ローテーションのシステムが、成功数1から2に変更されたことで、以前よりも防衛を成功させる場所(ポイント)を増やす必要性が生まれ、またプレイしたMAPは次週の試合で選択できないため、自分たちがいままで大会でプレイしてこなかったMAPも練習する必要性が確実にでてくる。

 毎週毎週オレゴンや領事館を見るのも飽きてきた視聴者にとっても、プロプレイヤーのプレイを参考にするプレイヤーたちにもよい変更点だと思える。

新マップとマップバフ

■新マップ Villa
 2シーズンぶりに新しく追加されるマップはイタリアが舞台となる“Villa”。このマップはプロリーグを始めとする競技シーンにも追加される。

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 こちらは補強したブラックミラー位置の一例。僕が何回かプレイした感想だが、2階に関しては防衛有利、1階に関しては攻撃側有利に思える。なぜなら2階はスクリーンショット(以下SS)のようにミラを中心とした作戦を組めるが、1階は柱があったり部屋自体複雑で広いため、死角外からの攻撃やデフューザ―設置など気づかないうちに防御側は不利な状況に陥りやすく、しっかりとクロスや作戦を組まなければならないからだ。
 個人的に防衛側で1stチョイスしたいのは、2階のゲームルーム。2ndチョイスも2階と言った具合だ。

■マップバフ クラブハウス

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 そして、初期マップのうち最初に改装(マップバフ)されることとなったのが、クラブハウス。いままでの作りだと、地下の攻防は攻撃・防御のバランスがとれていたが、第二候補となるバー・倉庫や金庫などの守りが厳しかった。しかし、今後は2階のハッチが削除されたため、中心となるのは2階防衛であると思う。

 SSは2階の金庫守りの一例。このようにブラックミラーを中心として防衛を組むと比較的守りやすいように思える。仮にミラがBANされたとしても、マエストロのイービルアイを使用することで、視界を確保しやすい。

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 クラブハウスについては、個人的にはいいマップリワークだと感じる。1stチョイスが2階金庫、2ndチョイスが地下と言った具合だろう。ちなみに、バー・倉庫の守りについて、バーが複雑化され狭くなったのだが、上記SSのようにハッチが新たに追加されたことで、エコーがよくいるポジションが上から見られてしまう危険性も……。

 以上、新シーズンの新しく追加されたポイントとマップを説明してきた。新しくシステムが追加され、“クラブハウス”も新マップのようになった。次のプロリーグを中心として新しい作戦を見ること、研究することが僕にとっても待ち遠しい。

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●記事・撮影:eiNs ShiN選手
レインボーシックス シージ』(PC版)チームeiNs(アインズ)のリーダー。
2017年度“UBI DAYオフライン大会”準優勝、“JCG MASTER -December-”準優勝、プロリーグ APAC Finals優勝、プロリーグ シーズン3 グローバルファイナル(世界大会)出場、2018年 Six Invitational出場(オールスターメンバー入り)。

ShiN選手Twitter:https://twitter.com/shinr609

▼eiNs密着ドキュメンタリー(Six Invitational篇)はこちら

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『レインボーシックス シージ』ファミ通.com 特設サイト

タイトル:レインボーシックス シージ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、PC

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