『レインボーシックス シージ』とは?

公開日時:2015-10-30 12:00:00

 2007年にリリースされた『レインボーシックス ベガス』は、家庭用ゲーム機のFPS(一人称視点シューティング)に戦略を盛り込んだ意欲作である。多くのFPS中毒者を生んだ同作だが、その翌年発売の続編『ベガス2』以降、『レインボーシックス』シリーズは、表舞台から姿を消していた。そして迎えた2015年、7年の歳月を経てシリーズ最新作である『シージ』がついに復活! ここでは、大幅に進化を遂げた本作の特徴をピックアップしてお届けしよう。

P102_A

チーム戦特化型シューティング

 多国籍の特殊部隊員で構成された対テロ攻撃部隊“レインボー”の戦いを描いた本作。プレイヤーは、攻撃側と防衛側の5人組2チームに分かれて戦うことになる。本作のミッションは、すべて屋内戦=インドア戦。設置されたオブジェクトや壁は大半が破壊可能となっている。

 突入を仕掛ける攻撃側は、ブリーチング(爆破)で薄い壁や床を破壊したり、ラペリングロープを使うなど、どの場所から何を使ってどのように進入するのか、進入方法だけでもさまざまなパターンがあり、攻撃側を撃退する防衛側も壁を補強してブリーチングできないようにしたり、“電子ジャマー”で敵のドローンやエクソサーミックチャージ(金属シャッターなどもブリーチできる)の妨害、あえて壁に小さな穴を開けて覗き穴を作るなど、さまざまな対抗策がある。どこに戦力を振り分け、どこから突入し、どこを重点的に守るか、といった戦術の自由度の高さ、屋内を舞台にした激しい近接戦闘、 濃密なチームプレイを存分に味わえる。また、1回倒されるとリスポーン(復活)できないというシビアな設定も本作の特徴のひとつ。リスクがあるからこそ、つねに死と隣り合わせという緊張感溢れるプレイ体験を実現したのだ。

R6SF
P102_C

多国籍の特殊部隊員で構成された、対テロ攻撃部隊“レインボー”

 対テロ攻撃部隊”レインボー”は、多国籍の特殊部隊で構成される。本作には、GIGN(フランス)、SAS(イギリス)、GSG9(ドイツ)、Spetsnaz(ロシア)、FBI SWAT(アメリカ)といった、実在する組織を出身とするオペレーター(操作キャラクター)が20人以上収録されており、オペレーターを自由に選ぶことができる。

 オペレーターは、攻撃側用と防衛側用に分かれており、それぞれの経歴に基づいた独自のスキルや専用ガジェットを備えている。たとえば、攻撃側オペレーターの“フューズ”は、専用ガジェットの“クラスターチャージ”を持っており、設置すると薄い壁やバリケードの向こうに小型爆弾をばら撒き、敵が待ち構えている部屋に対して使用すると絶大な威力を発揮する。反対に、防衛側オペレーターの“パルス”は、専用ガジェットの“心拍センサー”で壁の向こうにいる敵の心拍を検出し、侵入してきたところをショットガンでブチ抜くこともできる。このように、オペレーターの能力の活かしかたによって、チームの命運は大きく左右されるのだ。

 また、本作では仲間がすでに確保しているオペレーターを、同一ラウンド中に選択できない。ひとりでもメンバーがやられてしまうと、その役割を担う人がいなくなってしまうためチームが不利になる。軽率な行動は控え、ほかのメンバーと連携を取りながら慎重に行動することが重要となる。オペレーターの選択肢がない場合は、各国部隊の“リクルート”(新兵)というキャラクターを選ぶのも手。ほかのオペレーターが所有する専用ガジェットは使用できないが、自分好みの装備を見つけて使用できる。

R6S_Ren_GIGNDoc_E3_150615_4PM_PT_1434370412 R6S_Ren_GIGNMontagne_E3_150615_4PM_PT_1434370476 R6S_Ren_GIGNRook_E3_150615_4PM_PT_1434370511 R6S_Ren_GIGNTwitch_E3_150615_4PM_PT_1434370606

GIGN

R6S_Ren_SASMute_E3_150615_4PM_PT_1434370653 R6S_Ren_SASSledge_E3_150615_4PM_PT_1434370704 R6S_Ren_SASSmoke_E3_150615_4PM_PT_1434370738 R6S_Ren_SASThatcher_E3_150615_4PM_PT_1434370786

SAS

R6S_render_Bandit_GC_150805_10am_CET_1438625436 R6S_render_Blitz_GC_150805_10am_CET_1438625460 R6S_render_I_1438625478.Q_GC_150805_10am_CET R6S_render_Jeger_GC_150805_10am_CET_1438625496

GSG9

R6S_Ren_SPETSNAZFuze_E3_150615_4PM_PT_1434370866 R6S_Ren_SPETSNAZTachanka_E3_150615_4PM_PT_1434370931

Spetsnaz

R6S_Ren_FBISWATAsh_E3_150615_4PM_PT_1434370223 R6S_Ren_FBISWATCastle_E3_150615_4PM_PT_1434370285 R6S_Ren_FBISWATPulse_E3_150615_4PM_PT_1434370308 R6S_Ren_FBISWATThermite_E3_150615_4PM_PT_1434370339

FBI SWAT

任務遂行のためのスキルが学べるソロモードも搭載

 実戦配備前の基本的な対テロリスト訓練を受けることができるSITUATIONモード。さまざまな条件下での任務達成を目的としたモードで、いきなりオンラインでプレイすることに抵抗がある人もじっくりと練習をし、対戦やCOOPに活かせるスキルを身につけることが可能

 オンラインを利用し、5人対5人のチーム戦形式で行われるマルチプレイ(PvP)では、攻撃側、防衛側に分かれ、味方と協力して勝利を目指すことになる。マップ内にある化学薬品が置かれた部屋(1ヵ所)を10秒占拠すれば攻撃側の勝利となり、防衛側はそれを防ぐのが目的の“Secure Area(エリア確保)”、マップ内に2ヵ所設置された爆弾を、攻撃側はディフューザー(解除機)を仕掛けて45秒間耐える、防衛側は解除が終わる前にディフューザーを破壊すれば勝利となる“Disarm Bomb(爆弾解除)”など、さまざまなモードがプレイ可能となっている。(どちらのモードも敵を全員倒すことでも勝利となる)

 テロハントは、建物に立てこもったテロリスト(AI)たちを、5人の仲間たちと協力して殲滅していく協力プレイ(PvE)。テロリストが守る建物に突入し、反撃を防ぎながら彼らが仕掛けた爆弾を解除する“爆弾解除”、襲い来るテロリストの波状攻撃を撃退する“テロハントクラシック”、人質を敵から奪還する“人質回収”、逆に敵から人質を守る“人質防衛”といったモードが用意されている。また、本作ではAIに相当注力しており、プレイヤーが壁を破壊したり、トラップを仕掛けても見事に対処し、対人戦のチーム(プレイヤー)にも引けを取らない連携でこちらを的確に追い詰めてくるのだ。

 いずれのミッション(バトル)も、OPA(偵察=Observe、立案=Plan、突入=Assault)の3ステップで作戦を実行する必要があり、プレイヤーそれぞれが自分の役割を把握した行動を取ることができれば、強力な戦術を用いて敵チームに奇襲を仕掛けることも可能だ。偵察(準備フェーズ)は45秒。防衛側がバリケードやトラップの設置、攻撃側がドローンやラジコンで目標を探ることになる。そして、偵察で得た情報をもとにさまざまな戦術を練り、いざ突入となる。

 防衛側は有刺鉄線やシールドなどをいたるところに張り巡らせて相手の侵入に対処。あえて敵を施設内に誘い込んで爆弾のトラップに引っ掛けたり、敵との激戦が予想されるエリアで固定機銃のタレットを仕掛けたりと、相手の行動をつねに予測し、策を打っていくことが重要だ。一方の攻撃側は、カメラ付きのラジコンやドローンで施設の構造や敵の位置などをチェック。敵が手薄なポイントや相手に気付かれにくい進入経路といった“弱点”を見つけて突入することになる。ときには壁や扉を無理矢理破壊してルートをこじ開け、敵の意表を突くことも重要。変幻自在の戦術で急襲するのだ。

 このように、マップや建物の構造をうまく利用し、選択したオペレーターの特性を活かした戦略を立て、仲間たちと連携を取りながら戦うことが基本となる本作。ほかのFPSのタイトルでは味わうことができない、緊張感とプレイ体験をぜひ堪能してほしい。

R6S05
R6S04

この記事の個別URL

『レインボーシックス シージ』ファミ通.com 特設サイト

タイトル:レインボーシックス シージ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、PC

©2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy’s, Rainbow Six, The Soldier Icon, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.