【RJL2021】 第12節 試合結果(7月24日・25日)

“Rainbow Six Japan League 2021”第12節の試合結果を掲載。
文:takatoko

公開日時:2021-07-31 17:30:00

サムネ

 NTTドコモが新たに設立したeスポーツリーグブランド“X-MOMENT”において、PC版『レインボーシックス シージ』の国内eスポーツ大会“Rainbow Six Japan League 2021(以下、RJL2021)”が、2021年3月13日より開催中。

 本稿では7月24日・25日に試合が開催された第12節の結果をお届けする。


■順位表(第12節終了時点)

順位_12

第1試合

CYCLOPS athlete gaming 2-1 REJECT

1マップ目:領事館 7-2 (CAGピック)
2マップ目:ヴィラ7-4 (REJECTピック)
3マップ目:オレゴン5-7

 11連勝中のCAGとREJECTによる試合。1マップ目の領事館ではREJECTはCAGの攻撃を止めることができなかった。続いて、2マップ目のヴィラでは序盤はREJECTがペースを握っていたものの、攻守交代後のCAGによる防衛を攻略できず7-4でCAGが勝利となった。

 しかし、CAGのAnitun選手が禁止されているオペレータースキンを使用していたため、大会ペナルティによってCAGは7-0で敗北となり、3マップ目に突入するとうイレギュラーな試合展開となった。

 このペナルティは後日CAG側の抗議によって運営側がミスジャッジを認め、2マップ目はCAGが勝利という結果となり、今試合は2-1でCAGの勝利となった。

 結果としてREJECTは敗北してしまったものの、3マップ目のオレゴンではREJECTが勝利できた。流動的なCAGの動きに対して自分たちが使えるエリアをうまく使った撃ち合いや、CAGの狙いを読み取る動きが勝利につながった。王者CAGに対しても臆せず、リスクをとったプレーを選択して連続キルにつながることもあり、個人の立ち回りも輝いていた。

 CAGは今節の勝利によって初代RJL王者となることが決定。12連勝中のCAGが残している試合はGuts、戦国となっているがこのまま無敗を維持できるのか注目だ。また、8月にはSixMajorの出場も決まっており、世界大会に出場する唯一の日本チームとなっている。Six Invitationalでは惜しくもグループステージ敗退となってしまったが、今回は初のプレイオフ出場に期待したい。

第2試合

FAV Gaming 2-0 EVA:e

1マップ目:山荘 7-4(FAVピック)
2マップ目:領事館 7-5(EVAピック)

 上位チームの結果次第ではさらに上位へ組み込めるFAVと、残念ながら降格が決まってしまったEVAによる一戦。

 今節のFAVは情報の取りかたや活かしかたが巧みな場面が目立った。とくに攻めでは得た情報を活かして時間に余裕を持った状態でディフューザー設置を狙う段階に到達できていた。これはEVAの防衛ラインが低かったラウンドが多かったという理由もあるが、防衛ラインが低いという情報を得たあとのチームの判断が早かったためである。

 EVA:eがSMOKEによるガスグレネードで設置を止めることを狙って防衛ラインを下げている場面もあったが、ガスグレネード以外では止める手段がないという情報を得たFAVは、早めのディフューザー設置を狙うことができた。このようにFAVは得た情報を的確に活かした攻めを行うことができていた。

 そしてFAVは2マップ目の領事館では4-2で折り返すことに成功。攻守交代後のEVA:eは一時期2-5とラウンド差をつけられていたものの、5-5まで怒涛の追い上げを見せた。EVA:eは堅実にディフューザー設置に必要なエリアを獲りに行く動きによってラウンドを重ねることに成功したが、最終的にどのサイトへの設置を狙っているのかがFAVに読まれてしまい、逆転は阻止されてしまった。

第3試合

Crest Gaming Lst 2-1 NORTHEPTION

1マップ目:カフェ 7-4 (CGLピック)
2マップ目:カフェ5-7(Nthピック)
3マップ目:領事館7-3

 6位のCGLと7位のNORTHEPTIONの試合は、積極的な撃ち合いが発生する激しい試合となった。前半戦では1マップ目を獲得したCGLに対して、2マップ目のクラブハウスでも1-5と劣勢のNORTHEPTIONが逆転勝利したドラマチックな試合に。

 1マップ目のカフェではOKOMESH選手による二度のクラッチプレイもあり、勢いづいたCGLが勝利した。NORTHEPTIONの積極的な撃ち合いに対して序盤はファーストブラッドを取られたものの、ドローンを仕込んで逆にファーストブラッドを狙っていくような来往が見られた。

 2マップ目のヴィラではNORTHEPTIONが逆転勝利したため、前半戦のように再びNORTHEPTIONのペースとなるように見えたが、3マップ目の領事館では攻守ともにCGLが圧倒。NORTHEPTIONならでは不意を突いたタイミングでのエントリーに対してもCGLはカバーを付けてうまく対処できている場面が目立った。

 今節見事勝利したCGLだが、REJECTが勝ち点を獲得したため降格が確定。CGLは前半戦ではあと一歩及ばず勝利できなかった試合が多くあった。しかし、後半戦では2位の戦国に勝利するなど、結果を残し始めている。来期のRJLに出場するためにCGLは入れ替え戦で勝利が必須となっているが、今後の試合でどのように変化していくのか注目していきたい。

第4試合

Sengoku Gaming 2-1 Guts Gaming

1マップ目:オレゴン 7-5(Gutsピック)
2マップ目:クラブハウス 7-8(戦国ピック)
3マップ目:山荘 7-5

 今節勝利することでAPAC North Divisionの入れ替え戦が確定する2位の戦国と、後を追う3位Gutsの試合。前半戦では2マップともに7-3で戦国が勝利しており、Gutsは一度も戦国の攻撃を止めることができなかった。後半戦に入ってからGutsは無敗で前半戦では敗れたFAVやNORTHEPTIONに勝利することができている。今節の結果で2位が入れ替わるため両チームともに負けられない。

 1マップ目のオレゴンではKPR1位のRamu選手による遊撃やA1kyan選手によるクラッチプレイもあり、少人数の不利な状況から戦国が逆転勝利したラウンドが多くあった。人数有利な場面で逆転を許してしまったGutsは1マップ目を落としてしまう。

 引き続き2マップ目のクラブハウスは取っては取り返す拮抗した試合となり延長戦へ突入。最終ラウンドとなった15ラウンド目では金庫・監視室防衛の戦国に対して、Gutsの攻撃は前ラウンドでは補強壁をインパクトグレネードによって破壊できなかったため、HIBANAを使用して確実に射線を作っていく方針に。Gutsは上下で防衛している戦国に対して射線を有効活用して現地を取り切ることに成功し勝利した。

 3マップ目の山荘も互いに一歩も引かない接戦であったが、12ラウンドの末に戦国が見事勝ち切った。今試合はどちらのチームも前のラウンドでの敗因となった要素に対策をとる動きが多く見られる試合だった。

 勝利した戦国はいよいよAPAC North Divisionの挑戦権を得た。昨年はJapan Championship 2020にてCAGと対戦し、惜しくも敗れてしまった。今年の戦国はRJLにてAPAC North Divisionに出場しているFAVやGutsに対して勝利することができており、APAC North Divisionでの活躍も期待できる。入れ替え戦の対戦相手はまだ決まっていないが、ぜひ勝利して世界と戦う戦国を見たいところだ。

次節の見どころ

 第13節の試合は以下の通りになっている。

■9月11日(土)
第1試合目 CYCLOPS athlete gaming vs Guts Gaming
第2試合目 REJECT vs Sengoku Gaming

■9月12日(日)
第3試合目Crest Gaming Lst vs FAV Gaming
第4試合目EVA:e vs NORTHEPTION


 12節の結果によって、1位はCAGに決定。APAC North Divisionの入れ替え戦出場の権利はSengoku Gamingに、降格圏のチームも確定となった。次節以降も2位から5位までは順位の変動の可能性はまだあるため、戦国が2位を維持し続けるのか、ほかのチームが勝ち取るのかといった点が見どころとなっている。

 また、RJLの降格圏となってしまったCGL、EVA:e、NORTHEPTIONであるが、順位によって対戦カードが変わるため、残り2試合も重要である。マップ取得数やラウンド差の要素から順位の入れ替えは難しい部分もあるが、入れ替え戦に向けてチームの修正が求められている。次節まで約1ヵ月の期間が空くため、各チームの変化にも注目したいところだ。

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タイトル:レインボーシックス シージ
メーカー:ユービーアイソフト
対応機種:プレイステーション4、Xbox One、PC

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