フィールド上の施設たち~ラノシア編

 旅の拠点であり、サブクエストの基点でもある施設は、冒険を進めるうえで欠かせない存在です。ところが、エーテライトやショップの有無はある程度把握していても、その施設が持つストーリーの背景までを理解している人は意外と少ないのが現状です。そうした皆さんの知識の“空白地帯”を埋められればと、地域の発展ぶりや地名の由来を調査し、その結果を記事にまとめました。今回はラノシア編です。

公開日時:2013-12-16 16:55:00

●まずは施設でできることをおさらい

 コネクト!オンをご愛読いただいている皆さん、こんにちは。ライターのMainaiです。

 今回からは、3つの都市国家に隣接するフィールド上に点在する集落(施設)の内情や秘話を3回に分けてご紹介します。旅の拠点であり、サブクエストの基点でもある施設は、冒険を進めるうえで欠かせない存在です。ところが、エーテライトやショップの有無はある程度把握していても、その施設が持つストーリーの背景までを理解している人は意外と少ないのが現状です。そうした皆さんの知識の“空白地帯”を埋められればと、地域の発展ぶりや地名の由来を調査し、その結果を記事にまとめました。

 その前に、ゲームを始めたばかりの方のために、施設でできることを復習しておきましょう。各地で受けられるおもなサービスは以下のとおりです。

 エーテライト  冒険者が交感することで、デジョンやテレポの移動先として活用可能となる
 チョコボ留  レベル10以上の冒険者を対象に、レンタルチョコボとチョコボポーター(自動移動)の両サービスを提供
 ショップ  おもに武器や防具が買える。よろず屋は装備品の修理も請け負ってくれる

 レターモーグリ

 任意の相手にメールが送信できる。受信者へ、一部アイテムの発送も可能
 ギルドリーヴ  傭兵稼業、製作稼業、採集稼業の各種任務の受注場所
 ギルドオーダー  インスタンスエリア内で任務の完遂を目指す。受注権を消費しないので何度でも挑める
 グランドカンパニーリーヴ  各組織からの依頼が受けられる。完遂すると軍票が増加
 船着場/フェリードック  船に乗り、決められた場所へ一瞬で移動できる。ほとんどの場合有料
 修理屋
 フィールド上では黒衣森:南部森林のクォーリーミルでのみ営業


 これらのうち、ギルドリーヴはメインクエストを一定まで進めればチャレンジ可能になります。一方でギルドオーダーは、当該任務が受けられるNPCに話しかけた時点で参加可能になります。パーティ戦の流れを理解するのに適した作りになっているうえ、コンテンツファインダーを利用すればすぐに仲間が集められます。十分な量の経験値も得られるので、初心者だけでなく新たなクラスの育成に取り掛かったばかりの人も、ぜひチャレンジしてみてください。

 重要なのは、初めて訪れる施設でエーテライトを発見したら即座に交感すること。デジョン/テレポのワープアウト先として利用可能な状態にすれば、移動の手間が大幅に減らせますよ。またエーテライト周辺はレストエリア(MPゲージ付近に表示される月のアイコンが目印)に指定されており、滞在中は1.5倍の経験値ボーナスが蓄積されていきます。都市国家の宿屋でログアウトできないときは、この近くで“ゲームを終了する”といいですよ。

 さらに忘れてはならないのが、チョコボポーターの開放。“!”アイコンのついたチョコボ留のNPCに話かけて、近隣集落との相互通行を可能にしておきましょう。Mainaiはチョコボポーターで移動しているあいだ、トイレに行ったりカップラーメンにお湯を注いだりしています(笑)。

basement/01

▲チョコボポーターは、自動操縦のチョコボに乗ってフィールドを移動できる便利なサービス。料金も割安なうえ、移動中はモンスターに襲われないので多用できる。

 またまた前置きが長くなってしまってごめんなさい。それでは施設の具体的な中身をお話していきましょう。

●海に囲まれたラノシアは船による交通が発達

 まずはリムサ・ロミンサに隣接するラノシア地方から。
 真っ青な海と緑の草原が印象的なこのエリアは、海路による移動手段が発達しているのが特徴。リムサ・ロミンサからコスタ・デル・ソル(東ラノシア)とエールポート(西ラノシア)行きの船が出ているうえ、キャンドルキープ埠頭(低地ラノシア)とエールポートのあいだを結ぶ船便まで存在します。これらの場所を訪れるときは、陸路よりも海上交通を利用したほうが移動時間を大幅に短縮できます。

■サマーフォード庄(中央ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:15ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/02L_Summerford_Farm

 黒渦団のメルウィブ提督が推し進める入植政策の一環として霊災後に開かれた農園。夏のように草木がよく育つことから、サマーフォードという名が付けられました。この地では、壊血病の予防薬として船乗りから需要の高い、ラノシアオレンジが栽培されています。施設の統括者は、シュテールヴィルンという、かつて海賊船の船長だった男。以前は海で荒稼ぎをしていましたが、霊災で船を失ったため現在の役職に就いたとのこと。シュテールヴィルンは、海賊業から足を洗った人々を大勢雇ったのですが、彼らは仕事をせずに遊んでばかり。どうすれば彼らが働くようになるのか、悩んでいるようです。

■モラビー造船廠(低地ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:5ギル約2分、レッドルースター農場:15ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv20~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv20~/Lv25~)
 船着場/フェリードック(エールポート:100ギル)
basement/03L_Moraby_Bay

 リムサ・ロミンサの造船事業を一手に引き受ける、ナルディク&ヴィメリー社の本社がある場所。筆頭造船師アートビルムの指揮のもと、霊災後初となる新造船「ビクトリー号」の建造が進められています。以前は関係者だけが廠内への立ち入りを許されていたのですが、復興事業の急増で人手不足に。現在は、冒険者を作業員として受け入れるようになったとのことです。なおキャンドルキープ埠頭はモラビー造船廠向けの食料が荷揚げされる場所。リムサ・ロミンサ行きの船は、ここから発着しています。

■レッドルースター農場(低地ラノシア)

 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:15ギル約2分、モラビー造船廠:15ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv1~/Lv5~)
basement/04L_Red_Rooster_Stead

 農産物の栽培のほか、家畜の飼育も手掛けている大農場。先進的な農法を取り入れたおかげで、収穫量の多さや味の質など、どれを取ってもラノシア随一の作物が生産できるようになりました。ギルドリーヴを介して冒険者にブドウ収穫の手伝いを依頼するほど、園内はいつも大忙しです。農場を取り仕切るのは、ベテラン園芸師のアナオク。すでに一線を退いていたのですが、霊災を契機に現場へ復帰し、周辺地域の復興に貢献すべく、もう一度クワを手に取った気骨あふれるご老人です。

■コスタ・デル・ソル(東ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:30ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv30~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv30~)
 船着場/フェリードック(リムサ・ロミンサ:100ギル)
basement/05L_Costa_Del_Sol

 光り輝くエメラルドグリーンの海に、真っ青な空から降り注ぐ強い日差し。……コスタ・デル・ソルは、まさに常夏のビーチという表現がぴったりのトロピカルなエリアです。かつては農夫たちの開拓地だったのですが、海水による塩害のため田畑の放棄が続出しました。そこにウルダハの富豪ゲゲルジュが目を付け、この地を買収。地名を「ブラッドショア」(血まみれ海岸)から「コスタ・デル・ソル」(太陽海岸)に改め、ラノシア随一の高級居留地を建設したのです。ゲゲルジュは、いまでもコスタ・デル・ソルで優雅すぎる生活を過ごしています。来世こそ、彼のような暮らしを実現させたい……そう思ってしまうのは私だけではないはず!

■ワインポート(東ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:50ギル約3分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/06L_Wineport

 良質なブドウの生産地であり、清らかな井戸水にも恵まれていることから、エオルゼアでもっとも美味なワインが製造されている集落。酒造施設のオーナーにして最高のワイン醸造師でもあるマイスター・ビルギレントの指導のもと、丹精込めて作られた美酒が各地へ出荷されています。

■スウィフトパーチ入植地(西ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:15ギル約2分、エールポート:15ギル約1分)
 ショップ
 ギルドリーヴ(Lv10~)
 ギルドオーダー(Lv10~)
basement/07L_Swiftperch

 かつて、この周辺は一面の小麦畑が広がる豊かな土地でしたが、第七霊災による破壊をまともに受け、見るも無惨な姿になってしまいました。エーテライト網の再整備計画に乗って建物こそ再建されましたが、当時の活気はいまだ戻らぬまま。重苦しい雰囲気が集落を包み込んでいます。集落の警備も手薄なようで、村人を襲うジャッカルの駆除をギルドリーヴを介して冒険者に願い出ているほどです。

■エールポート(西ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:30ギル約3分)
 ショップ
 ギルドリーヴ(Lv15~)
 船着場/フェリードック(リムサ・ロミンサ/キャンドルキープ埠頭/幻影諸島:各100ギル)
basement/08L_Aleport

 水よりも保存が利くエールは長期航海の必需品……この港町は、船乗りの飲み水とも称されるエールを売買する人たちで賑わっています。エールポートでは酒税がほかよりも低く設定されているため、商品の取り引きを求めて多くの船が来訪。西ラノシアの中心地ともいえる賑わいを見せています。当地の治安は安定していますが、周辺エリアはサハギン族と結託した違法な海賊“海蛇の舌”が活動を活発化させており、不穏な空気が漂っています。なお船着場から船で幻影諸島へ向かうためには、メインクエストを一定のところまで進める必要があります。ゲーム序盤は現地へ渡航できないので覚えておいてください。

■キャンプ・ブロンズレイク(高地ラノシア)

 エーテライト
 チョコボ留(リムサ・ロミンサ:60ギル約5分)
 ショップ
 レターモーグリ
basement/09L_Camp_Bronze_Lake

 高地ラノシアに広がる古代遺跡。その北東部に位置する、温泉が豊富に湧き出るキャンプです。ここは学者と縁の深いニーム文明の遺跡を利用した湯治場で、ウォームワイン・サナトリウムが併設されており、各地から傷病兵が訪れています。この療養施設では、温泉で温めたスパイスワインが人気。温泉上がりに生薬がたっぷり入ったお酒を飲んで、傷ついた体を癒しているのです。

■キャンプ・オーバールック(外地ラノシア)

 エーテライト
 ショップ
 レターモーグリ
basement/10L_Camp_Overlook

 リムサ・ロミンサからもっとも離れた場所にあるキャンプにして、コボルド族との戦いの前線基地。コボルド族の拠点であるウ・ガマロ武装鉱山を崖の上から見渡せる位置にあるため、“オーバールック”と呼ばれています。この地を守るのは黒渦団に所属する、通称「紅燕陸戦隊」。元海賊が多く含まれる、コワモテな面々です。

 今回の記事はここまで。次回は黒衣森の各施設を追っていきたいと思います。

(コネオン小隊/Mainai)

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