- 新生エオルゼア通信.com Powerd by ファミ通コネクト!オン>
- エオルゼアを訪ねて>
- 都市国家の成り立ち ~リムサ・ロミンサ編
都市国家の成り立ち ~リムサ・ロミンサ編
公開日時:2013-10-03 00:00:00
コネクト!オンをご愛読いただいている皆さんこんにちは。ライターのMainaiです。
前回の『新生FFXIV』の世界の成り立ちに続き、今回は、この世界で昔に何が起こったのかという話をしようと思っていましたが、その前に、いまの世界について何回か補足でお話をしなければと思いました。
『新生FFXIV』では、キャラクタークリエイションで選んだクラスに応じて都市国家が自動的に決まります。そのため、社会の成り立ちなど都市ごとの予備知識が乏しいままゲームを始める人も多いでしょう。そこで本誌で『新生FFXIV』の記事を担当している私が、エオルゼアでの生活を始めて間もないプレイヤー向けに、スタート地点となる3つの都市国家の様子を解説していきたいと思います。
どの都市国家からスタートしても差はない†
まずは基本ルールの話から。これからゲームを始める人のためにアドバイスをすると、どの都市国家からスタートしてもゲーム展開にほとんど差は生じません。3都市いずれにおいても同じサービスが受けられますし、メインクエストを少し進めるだけで飛空便による相互通行が可能になります。私の場合は約4時間でした。このため、プレイしたいクラスを基準にスタート地点を選んでも、まったく問題ありません。また、「開始した都市がそのまま冒険者の所属する都市になるの?」という質問もよく受けますが、答えはノーです。プレイヤーの分身となる冒険者は都市国家ではなく、当地の防衛組織であるグランドカンパニーに配属されることになります。メインクエストを進めると、所属先を3つのうちからひとつを選ぶ場面が現れるので、そのときにあらためて決めてください。とはいえ、グランドカンパニー選びも都市国家選びと同様、どこに所属しても展開に差はないので気軽に決めてオーケー。手持ちの軍票(組織内で流通する通貨)を凍結したうえで、移籍することもできますしね。
▲ベスパーベイの砂の家で、各グランドカンパニーの将校から組織への加入を提案される。 |
どうしても意中の都市国家で始めたい……そう思うのは、特定のクラフターやギャザラーでのプレイをいち早く進めたい方ぐらいではないでしょうか。その場合でも先ほど述べたように、すぐに都市間の移動が可能になるので、差はそれほどつかないはずです。
前置きが長くなりましたが、都市国家の説明に入りたいと思います。
リムサ・ロミンサは風光明媚な海洋都市†
まずは海の都リムサ・ロミンサからご紹介。リムサ・ロミンサは海辺のリゾート地を連想させる、風光明媚なラノシア地方を領する海洋都市国家。斧術士か巴術士を初期バトルクラスとして選択すると、ここがスタート地点となります。
▲島々と岩礁の上に都市国家を建設。周囲の海は深さがあるため、大型の船舶がそのまま港に停泊できる。 |
都市国家内に設置されているギルドは以下のとおり。
†バトルクラスギルド | 斧術士、巴術士 |
クラフタークラスギルド | 鍛冶師、甲冑師、調理師 |
ギャザラークラスギルド | 漁師 |
ほかにも、ゲームを始めたばかりの人に役立つ冒険者ギルドを備えた酒場、「溺れた海豚(いるか)亭」もあります。右も左もわからない方は、画面の指示に従って店の主人バデロンと面会し、各施設で受けられるサービスの中身など、都市での生活に最低限必要な知識を学びましょう。
▲一層ぶち抜きのビアホール「溺れた海豚亭」をミズンマストに設置した人物。傭兵上がりの気さくなマスターだ。 |
成立のきっかけは“建国船”の漂着†
▲リムサ・ロミンサの国旗「竜船旗」。ベースの赤は、犠牲となった仲間たちの血。黒いロングシップは海賊船を表している。 |
リムサ・ロミンサの伝承によれば、いまから約700年前に母国を脱したガラディオン号と呼ばれる船がこの地へ漂着。航海の神リムレーンに導かれた乗組員たちが国を築いた……と伝えられています。国家元首が「提督」と呼ばれていたり、エリア全体がふたつの「甲板層」から成るのは、“建国船”ガラディオン号をリスペクトしていることによります。そして、このガラディオン号の乗組員の多数を占めていたゼーヴォルフ族を中心にしつつ、他種族の移民を受け入れながら都市国家として発展。高い航海術と造船技術を活かし、漁業や海洋交易、さらには海賊行為によって富を得て、現在の地位を築きました。
またリムサ・ロミンサはほかの都市国家とは違い、人類に友好的な獣人種族も受け入れています。
巴術士ギルドや街商通りを見渡せば、彼らの姿を確認できるはずですよ。Mainaiが確認できた蛮族は、全部で3タイプ。彼らに対する都市民の評は以下のとおりです。
▲ゴブリン族。彼らが背負う大きな背嚢の中身はたいていガラクタだが、たまに掘り出し物がある。 |
▲キキルン族。宝石や鉱石を調達したいときに、とても頼りになる。 |
▲マムージャ族。西方の新大陸出身の屈強な民。彼らの商品はおのれ自身……つまり傭兵で身を立てている。 |
現在の「提督」はメルウィブ・ブルーフィスウィン。ルガディン族の女性です。かつて彼女は、ロータノ海を縄張りとする海賊たちでくり広げられるトライデントと呼ばれる選抜レースに海賊の統領として参加。これに勝利したことで、国家元首の地位に就きました。メルウィブは為政家ですが、元は大海賊団「シルバーサンド一家」のリーダーだったのです。
ちなみに「提督」を統領として仰ぐ海賊グループは正規海軍に任ぜられ、周辺海域の治安維持を担当するのがならわしとなっています。さらに5年前には、国防力を強化するため、海軍を組織改編してグランドカンパニー「黒渦団(こっかだん)」を結成。海賊諸派と盟約(ガラディオン協定)を締結し、敵味方の垣根を越えて協力することで、ガレマール帝国をはじめとする外敵を打ち破ろうとしているのです。
▲海洋都市国家の首長であり、海軍の長も兼ねる「提督」。独立独歩の気風が強い海賊諸派をまとめ上げ、蛮族やガレマール帝国からリムサ・ロミンサを守ろうと試みる。 |
リムサ・ロミンサは”合法海賊”の楽園†
先に説明したとおり、正規海軍ですら元海賊であるため、軍事力の大半は都市内の海賊組織に依存しています。ここでひとつ疑問に思うのは、そもそも海賊に政治や軍事を任せても大丈夫なのかということ。都市国家間で争っていた前時代はともかく、エオルゼアの力を結集しなければ生き残れない現代において、海賊行為は外交問題にもなりかねませんよね。当然ながら、リムサ・ロミンサでこのことが当時議論になりました。この問題に対し「提督」のメルウィブは、みずからを含めた全海賊の活動停止を宣言します。具体的には、“特定の船”だけを引き続き攻撃対象として認めたうえで、都市内の武装船団に海賊行為の禁止を命じたのです。“特定の船”とは……そう、ガレマール帝国に所属する船舶のこと(笑)。メルウィブは、リムサ・ロミンサの三大海賊である「断罪党」、「紅血聖女団」、「百鬼夜行」に、帝国籍の船の襲撃を許可する「私掠船免許」を発行。外敵を排除しつつ自国の伝統産業を維持するという、一石二鳥の手に出たのです。とはいえ、周辺海域の船舶を手当たりしだいに攻撃する違法な海賊もいまだ多く、当地の不安の種となっています。
▲断罪党の面々。彼らにとっては、トレーニングでさえも遊びの一環のようだ。 |
「私略船免許」の交付を受けた“合法的な海賊”たちのプロフィールは以下のとおり。
†断罪党 | 漁師ギルドの西で停泊している海賊船「アスタリシア号」を有する。リムサ・ロミンサの中でも最大勢力を誇り、遥か東方海域まで航海し、ガレマール帝国属領の船を襲撃する。かつては斧術士ギルドを併設していたが、現在は「イエロージャケット」にその任を譲っている。頭領はヒルフィル。 |
百鬼夜行 | 霊災の影響で多くの海賊が廃業・縮小するなか、いち早く「スパイス交易(その実体は東方での帝国船からの略奪)」を手掛け、莫大な財産を築いた。頭領はエレゼン族のカルヴァラン。 |
紅血聖女団 | アフトカースルの永遠の乙女亭に拠点を置く。女性ばかりの海賊団で、海賊としての自由を重んじ、束縛を嫌う。頭領はローズウェン。切れ者だが、すぐキレる美女。 |
なお「提督」直轄の治安維持組織として、「イエロージャケット」と呼ばれる軍隊もあります。
†イエロージャケット | 黄色いシャツがトレードマークの都市の治安維持部隊。もともと正規海軍「バラクーダ騎士団」の陸戦隊だったが、霊災時に「黒渦団」へ一時的に統合。その後組織の再編が行われ、あらためて独立組織として再出発した。レイナー・ハンスレッドが指令を務める。 |
▲リムサ・ロミンサで頻発している誘拐事件を解決するべく、イエロージャケットのメンバーは捜査を進めている。 |
彼らはかつて激烈な勢力争いをくり広げてきましたが、先ほど述べたとおり「提督」は「断罪党」のヒルフィルをはじめとする海賊諸派とガラディオン協定を締結。カルテノー平原でともにガレマール帝国軍第VII軍団と戦い、これを退けた実績を持ちます。それから5年が経過した現在、海賊たちは「提督」との距離感を探りながら、それぞれの思惑で活動を続けているようです。
敵対する蛮族はサハギン族とコボルド族†
リムサ・ロミンサはガレマール帝国領からもっとも離れた位置にあるので、これまで帝国軍の姿を見かける機会はさほど多くありませんでした。ところが霊災後、帝国は東ラノシアに拠点(カストルム・オクシデス)を建設。軍事侵攻の脅威が、以前にもまして迫りつつあるのです。
加えて、当地の大きな脅威となっているのが蛮族の存在。
オ・ゴモロ山に拠点を置くコボルド族がリムサ・ロミンサに向けて南下を開始。さらに深海の海底都市で暮らすサハギン族も、バイルブランド島に新たな産卵地を作ろうと活動を活発化させています。このように、美しい風景が広がる海洋都市は、いままさに試練のときを迎えようとしているのです。
▲西ラノシアのハーフストーンでは、無数のサハギン族が陸へ上がり活動を続ける。 |
今回の記事はここまで。次回はグリダニアの成り立ちを、世界設定をもとにした“裏話”を交えてご紹介していきたいと思います。
- 新生エオルゼア通信.com Powerd by ファミ通コネクト!オン>
- エオルゼアを訪ねて>
- 都市国家の成り立ち ~リムサ・ロミンサ編
この記事の個別URL
新生エオルゼア通信.com Powerd by ファミ通コネクト!オン
- インタビュー&リポート
- エオルゼアを訪ねて
- コミック
- FAQ
- ブログ
多くのプレイヤーが思い思いのスタイルで楽しむ『新生FFXIV』のプレイガイドです。要所のバトルは実践のくり返しで培った攻略方法をプレイヤー目線でアドバイス。役割ごとの立ち回りをフォローしてクリアまで導きます。エオルゼアに関する10のキーワードについて徹底的に考察した特集記事にも注目。「エオルゼア都市軍事同盟」「山の都イシュガルド」「第七霊災」など世界の成り立ちやストーリーが深く理解でき、冒険がもっと楽しくなります。プレイヤーの素朴な疑問・鋭いツッコミを吉田直樹プロデューサー兼ディレクターにぶつけるインタビュー記事では意外な真実も!?
ファイナルファンタジーXIV
新生エオルゼア通信 Vol.3
3月18日発売
1620円[税込]
『月刊ファミ通コネクト!オン』6月号では、"新生編"の物語に終止符を打つべく、大迷宮バハムート真成編第四層と皇都イシュガルド防衛戦の攻略をお届けします。パッチ2.55で遊びごたえが増したトリプルトライアド&チョコボレースの解説も見逃せない濃度です。ビギナー向けの育成ガイド、クラフターの装備充実講座など、『蒼天のイシュガルド』発売に向けた記事も充実。バラエティー豊かな記事でエオルゼアでの冒険と生活を徹底サポートします!
ファミ通コネクト!オン
2015年6月号
4月27日発売 特別定価 850円[税込]