※これまでのイベントの様子は、以下の記事でチェック!
目からリヴァイアサンの鱗がポロリ! 『新生FFXIV』@ニコニコ超会議3リポート 1日目その1
吉Pに物申す人続出! 『新生FFXIV』イベントリポート 1日目その2 【ニコニコ超会議3
い、色付きチョコボだと……!? 『新生FFXIV』イベントリポート 2日目その1 【ニコニコ超会議3

阿鼻叫喚? “超討滅!極蛮神バトルチャレンジ”

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 12時過ぎから行われたステージは、一般プレイヤーのパーティが、極蛮神に一発勝負を挑むチャレンジ企画。視聴者アンケートを募り、挑戦チームごとに極ガルーダ、極タイタン、極イフリート、極リヴァイアサン、極王モグル・モグXII世の5組の蛮神から戦う相手を決め、見事打ち倒したチームには、スタッフTシャツが贈られるという内容だ。
 司会・進行を務めるのは、室内俊夫氏と、望月一善氏。そしてゲスト解説者として、この日の出張版プロデューサレターLIVEでもゲスト出演したアシスタントディレクター、高井浩氏が登壇した。

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▲こちらがバトルチャレンジのルール。豪華賞品は司会進行のふたりが着ている、“超F.A.T.E. in TOKYO”のTシャツだ。

 以下に全4戦の概要を解説する。

◆1戦目/極王モグル・モグXII世討滅戦
パーティ構成:ナイト、ナイト、竜騎士、吟遊詩人、白魔道士、召喚士、召喚士、学者

「モーグリはつらいですよ。落ちるよりつらいと読んでのアンケート結果でしょう。小さいモグたちをやっつけちゃいけないというのが、めんどくさいんですよね(笑)」と高井氏。また、バトルスタート前に画面内の2ヵ所につけられたフィールドマーカーについて、「フィールドマーカーが使えるようになって、すごく楽になりましたよね。バトル班は最後まで入れたがらなかったんですよ。絶対に簡単になるもん(笑)。本当にこれは便利ですよね」と語った。
 戦況はというと、モグル・モグXII世の家臣出現直後にプクラ・プキが放つポンポンフレアの詠唱を止められずにそのままパーティが半壊。「これ、あかんやつや」と高井氏。その後、一旦は立て直したものの、家臣たちのコンビネーション攻撃“デルタアタック”により大きく態勢を崩され、そのまま敗北を喫する結果となった。

◆2戦目/極タイタン討滅戦
パーティ構成:ナイト、モンク、戦士、吟遊詩人、白魔道士、黒魔道士、召喚士、学者

「落ちモノが来ましたね。でも、プレイヤーとしたらいちばん練習しているんじゃないですか? あっさり動けちゃうかもしれないです」と高井氏。「エギが出てくるまで順調にいけそう」だというコメントが出るほど序盤は安定して立ち回っていたが、グラナイト・ジェイル化攻撃から続くランドスライドで、吟遊詩人が地底へと落下。「DPSさんひとり欠いたぐらいではまだいけますから」と高井氏がフォローしていると、タイタンの心核を危なげなく破壊し、最終フェーズへ。そのままクリアかと思われたが、ボム・ボルダーから続くランドスライドによってモンクが落下。直後の全面に落ちてくるボム・ボルダーの破壊に成功するものの、タンクが倒れて惜しくも敗北した。
 前日にネットカフェで募ったという8人パーティだったそうだが、状況を的確に判断し、美しい立ち回りで会場を魅了。高井氏は戦士の巧さを挙げ、「戦士の動画としては完璧だった」と評価。声援を受けるほど観客の心をつかんだ熱戦となった。

◆3戦目/極リヴァイアサン討滅戦
パーティ構成:ナイト、戦士、竜騎士、吟遊詩人、吟遊詩人、黒魔道士、学者、学者

「極リヴァイアサン討滅戦は、極蛮神戦のなかでいちばん勝率が高い」という挑戦チームの言葉に偽りはなく、序盤、中盤と突破。「極リヴァイアサンは、バランス的にはいちばんおもしろいです。恐ろしく難しすぎるわけでもなく。落ちないようにぐらいの感じが」、「柵が壊れてからが本番。ここからは避けそこなうと取り返しがつきませんから、キビキビ動いてほしいですね」と、高井氏も解説していた。
 だが最終フェーズで、ボディスラム直後に出現するウェイブトゥース・サハギンの対応に遅れ、パーティメンバーの半数が恐慌状態になり、海へと落下。そのまま全体攻撃のタイダルロアによるダメージでパーティが壊滅し、残念ながら海のもくずとなってしまった。

◆4戦目/極イフリート討滅戦
パーティ構成:ナイト、ナイト、竜騎士、竜騎士、竜騎士、吟遊詩人、白魔道士、白魔道士

 対戦相手に選ばれず、石を積みながら参戦を待っていた極ガルーダが同情票で選ばれるかどうかが注目されたが、チャレンジバトル最後の蛮神は極イフリートに決定。高井氏は「イフリートは事故が多いけど、最後は(報酬のTシャツを)持っていってもらいたい」とコメント。
 4本の炎獄の鎖が出現中、インシネレートによるデバフのスタックが溜まってタンク交替を試みるが、インシネレートがふたりのタンクに命中し、一方のタンクが倒れる事態に。すぐに蘇生されたものの、直後のエラプションによってナイト、竜騎士が倒れ、これには高井氏も「あかーん!」と叫ぶ状況に。そのまま地獄の火炎によって全チーム最速で全滅というまさかの結果になってしまった。

 放送時間の都合で3戦する予定だったところを4戦公開したが、大勢の観客の前でステージに立つ緊張と、ふだんと異なるプレイ環境のためミスをする挑戦者が目立ち、けっきょくすべての戦いで極蛮神の勝ちとなってしまった。ただし観客にとっては、挑戦者のこだわりの装備、画面レイアウト、立ち回りの妙、そして高井氏によるピンポイントアドバイスを見聞でき、楽しめるステージとなった。
 こうしたチャレンジバトルは今後も機会を見て開催する予定とのことなので、我こそはという人はチームメンバーを募って応募するといいだろう。

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▲アツく、軽妙な解説が評判の高井氏。

アデランスの技術とノウハウが集約されたウィッグの完成お披露目会

 続いては、株式会社アデランスの協力により、細部までこだわって作られたウィッグを解析するコーナー。『新生FFXIV』に登場する5種族の男女、計10名のコンパニオンが、新生したウィッグを身につけて登壇した。

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▲10名のコンパニオンといっしょにオスッテ姿の吉田氏も登場。コンパニオンが愛らしいポーズを取るなか、無表情で現れ、オスッテ特有の座りモーションを見せた吉田氏に、会場がざわつく一幕も。

 全種族のモデルが出揃ったところで、新生ウィッグの紹介タイム。ゲーム中の髪型をリアルに再現したウィッグに種族別のこだわりポイントをまじえての解説が行われた。ミコッテの髪型を作るにあたり、犬を飼っているスタッフの意見を聞いてみたり、ペットショップに行って猫と犬の耳の形をとにかく観察したりなどの熱心な取材も行われたようだ。

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▲エレゼンの男性。全種族の中でも作成が難しい部類の髪型で、とくにウィッグの分け目の部分が難しいとのこと。一見すると女性的なスタイルのようだが、クールな感じを演出するように作られている。約8万8000本もの髪の毛で構成。
▲エレゼンの女性。サラサラなストレートヘアーに見えながらも、毛先がなじむように微妙にカールがかかっているのが特徴。
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▲ヒューランの男性。ゲーム中の髪型に毛先の動きのこだわりを感じられたので、できるだけそれに近づくように作られたとのこと。
▲ヒューランの女性。ツインテールにするためのパートラインのジグザグを表現するために、トップから襟足まで非常に細かいネットを使い、一本ずつ髪の毛が植えられている。この部分を作るだけで通常のウィッグを作る時間以上の手間はかかっている。
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▲ルガディンの男性。太くて健康的な髪質を採用。とくに生え際と編みこみ部分に時間をかけて作られている。約17万本と、全種族の中でもダントツの髪の毛の量で構成されている。
▲ルガディンの女性。髪になびいているような、全体的な髪の流れが表現されている。肌になじませるために、ルガディンの男性と同様、サイドの髪の生え際とその形に力を入れたとのこと。
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▲ララフェルの男性。デザイン画が幼い子供の細くてやわらかな髪質のように描かれていたので、それを表現するため毛先に細かいペーパー(筆先のように毛先を細くする手法)を入れたカットをしたとのこと。やわらかく見えるようにソフトなカールも植えられているのも特徴。
▲ララフェルの女性。ヒューランの女性と同様に、一本ずつ髪の毛を植えて精巧なパートラインに仕上がっている。前髪の毛先のランダムな部分がかわいかったので、そのあたりを意識してカットされている。
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▲ミコッテの男性。ベリーショートな毛先の動きと、デザイン画に描かれていたつむじにこだわれて作られたとのこと。耳が4つ見えてしまわないためにも、この髪の毛の長さでもモデルの耳が見えないように作られている。
▲ミコッテの女性。サイドの毛の束感と流れの表現、額の広さと形を再現するのに苦労したとのこと。ミコッテらしくモデルがかわいらしく見えるように工夫が施されている。ちなみに、ミコッテの髪型を作るにあたり、犬を飼っているスタッフの意見を聞いてみたり、ペットショップに行って猫と犬の耳の形をとにかく観察するなど、耳の形にはこだわったとの声も紹介された。
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 映画、ドラム、CM、ミュージカルなど、さまざまな分野で活躍するアデランスの30年以上もの技術とノウハウが活かされたウィッグの紹介が終わると、最後にモデル10名との記念撮影の権利をかけたジャンケン大会も行われた。見事ジャンケンを勝ち進んだ来場客が、コンパニオンたちに囲まれて照れた笑顔を見せながら記念撮影をし、コーナーの最後を締めくくった。

話題沸騰!! “吉Pに物申す!”

 14時からは前日に引き続き、吉田直樹プロデューサー兼ディレクター、通称吉Pに、どうしても伝えたい熱い思いを持つ観客が、1対1で問答バトルをくり広げるステージイベントがスタート。
 途中、アシスタントディレクターの高井浩氏と、氏と同じフリーカンパニーに所属しているメインシナリオライターの前廣和豊氏が登場。高井氏が「東新宿(スクウェア・エニックスのある場所)ではなかなか言えないこと」で吉Pに物申し、多いに会場を沸かせた。
 なお、吉Pと挑戦者のどちらが納得、共感できる話をしたかを、生放送の視聴者がアンケート投票で決めるというルールだったが、あまりの盛況ぶりでコメントがうまく表示されないトラブルに見舞われたため、会場の観客や視聴者の拍手の量で勝敗を決めることに。
 以下に当ステージでの発言の模様をまとめる。

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▲会場の片隅でステージを見ていた高井氏と前廣氏だったが、物申したいことがあるとのことで、飛び入りスペシャルゲストとして登壇した。

◆テーマ「NGC(ニコニコゲーム実況チャンネル)と、『ピクトロジカ ファイナルファンタジー』について」
――NGCにて『新生FFXIV』の番組が毎週月曜日に生放送されています。4月14日がちょうど月曜日で、PS4版の発売日だったので、吉田さんが来るのではないかと思っていました。ぜひ放送に来ていただきたいです。
吉田 わかりました(笑)。それは見切れ芸をするのか、本当に乱入するのかどちらでしょう。
――ガチで出ていただきたい。
吉田 いいですよ。僕、ノリはいいほうだと思うので。
――もうひとつ。スマートフォン向けのアプリ『ピクトロジカ ファイナルファンタジー』で『新生FFXIV』のコラボイベントが始まっています。でも、サンクレッドの初期武器が、(片手剣の)“マクアフティル”なんです。最近の活躍では短剣を持っているので間違っていませんか? そして、サンクレッドは短剣だから、シーフなんじゃないかなと。
吉田 サンクレッドには過去があり、出会ったころは片手剣を使っています。あの人は器用なんですよ(笑)。それがアーマリーシステムでもあるんですけど。他作品とのコラボは、初めての方に『新生FFXIV』をご紹介する場でもあります。だから、初登場のイメージに寄せているんですね。パッチ2.2でサンクレッドが両手に短剣を持つのはサプライズです。

◆テーマ「マウント関連について」
――自分はエレゼンの女性のキャラクターを使って遊んでいますが、騎乗モーションがすごく気になります。ひとつは、いまにも落ちそうなこと。もうひとつは、お姫様座りをしていること。エレゼンの女性には、凛々しくきっちり乗ってもらいたい。これを踏まえて、騎乗モーションを複数用意し、ポーズが選べるようにしていただけませんか。
吉田 まず、エレゼンが器用に座っているのは、身体能力が高いからなんです。走るときも同じですが、優雅に乗りこなすという意味でかなりアクセントをつけているのが事実です。凛々しく乗りたいときもあるから変えたい、というご要望に関しては、すでにモーションチームでも話は出ています。しかしマウントは、キャラクターとマウントの双方でほとんど同じ容量のデータを使っているので、うまくスイッチしないとあっという間にメモリが破綻する問題があります。ですので、実現する可能性は高いですが、時期はまだ言えません。
――期待していいということですか?
吉田 モーションチームが見ていると思いますので、カメラに向かって「期待してますよ」とおっしゃってください(笑)。

 ここで、高井氏と前廣氏が観客席の脇から登場。アラガントームストーン:神話について、吉Pとのバトルが始まった。

◆高井浩氏のテーマ「アラガントームストーンについて」
高井 ご存知ないかと思うんですけど私、サラリーマンをやっていまして。いま何が熱いかと言うとアラガントームストーン:神話集めなんですけど、もう、時間がない! 神話をお金で売ってくれ! 貯まりません!
吉田 ええと、いまアートマ作成中ですよね? 黄道十二文書は何冊目ですか?
高井 ようやく3冊目にいきました。
吉田 もうちょっとプレイの時間を延ばすことはできないですか?
高井 じゃあ休職を認めてもらえますか!?
吉田 (笑)。いま「休職」って言いました? 辞める気ではなということですよね?
高井 ……あ、退職でも(笑)。もう、どっちを取ればいいんだというところまで追いつめられてるんですよ!
吉田 じゃあ、いくらだったら買います?
高井 1神話1円くらいからご相談できませんかね?
吉田 1冊1500円? ……アリかな。
高井 どうですかプロデューサー! 悪い商売じゃないと思います!
吉田 もっと偉い人に相談してもいいですか?
高井 ……なんとなく顔が浮かびますけれども。
吉田 お金で売る検討はしませんが、仕事とゲームのバランスが取れるように、今後のパッチで神話の排出量を……。
高井 お願いしますよ、本当に。このふたり(高井氏と前廣氏)、いなくなっちゃいますよ!
吉田 まあ前向きに……。1神話10円くらいで、給料からばんばん引いておきますので。
高井 値段が10倍になってるじゃないですか! 

 結果は圧倒的支持で高井氏の勝ち。報酬のTシャツはプレイヤーへのプレゼントに。言いたいことは言えたかという質問に対し、「ブラビューラの命中について裏でお願いがある」と話しつつ、高井氏と前廣氏は降壇していった。
 ふたたび、一般ユーザーと吉Pとのバトルがスタートした。

◆テーマ「アートマについて」
――ゾディアックウェポンが新しく加わわって、アートマを12個集めないとつぎの段階に進めないことになりました。アートマを集めるF.A.T.E.ですが、丸1日を費やしても1個も出ないんです。「これは運営が何かやってるのかな?」と思って。友人も、「絶対に吉田、何かやってるだろう」と言っています。
吉田 念のために確認させていただきたいのですが、まず、ゼニスを装備していますか? そして、アートマがドロップする地域のF.A.T.E.に参加されてますか。ちなみに僕も300回ほどF.A.T.E.をやってますが、1個も出ていないません。だから、運の持ち回りだと思っています。23時間くらいで揃う人もいるようですし、完全にリアルラックです。“エオルゼア時間に合わせて移動したら出た”などのオカルトは試しましたか?
――試しましたが、それでも1個も出ません。
吉田 じゃあ、リアルラックについて、後ほど語りましょう。僕も1個も出ていないので、運のなさについて傷のなめ合いをさせてもらえれば(笑)。

◆テーマ「都市の過疎化について」
――僕はグリダニアの双蛇党所属ですが、ウルダハが好きです。だからウルダハにいるんですが、最近は人が少ない。僕が考えるには、ハウジングができたり、エンドコンテンツに挑むプレイヤーが多くなって、モードゥナに人がたくさんいるのが原因だと思います。そのなかで、もう少し3ヵ所の都市に人を集めていただきたいなと。シーズナルイベントだけでは足りないと思います。
吉田 シーズナルイベントを予防線だと思っているんですね。これはどんなMMORPGでも難しい問題です。エンドコンテンツに行ったり、レベルがカンストしたりしてきたプレイヤーさんからは、基本的に利便性や効率について多くのご意見をいただきます。モードゥナはゲーム初期から2段階拡張されていて、どんどん便利になっていますよね? あれは、最初から都市の機能をレヴナンツトールに持っていってしまうと、ずっとそこから人が離れないと思ったので、順番に機能を足していっているんですね。ただこれは、僕らのエゴであって、たしかに都市にたくさん人がいたほうがいいんです。でもその結果、いろいろなところを不便にしなきゃいけないんですよ。なぜなら、都市を便利にしないと人が来ないので。今回は相反することを求められているので、手は打ちますが劇的な効果はないと思います。

◆テーマ「タンクについて」
――ヒロシさん(高井氏)がいるので言わせていただきますが、戦士のアディショナルアクションを槍術士のものに変えていただきたいんです。『旧FFXIV』では、立ち止まっていると受け流し発動力が上がるアビリティがあった。いまは竜騎士がすることがないので、戦士に受け流し発動力をつけてもらいたい。被ダメージを軽減する“原初の魂”の効果時間は6秒です。戦士が大好きな人は合わせられるんですが、初心者の人には短いと思うので、あと1、2秒増やしてほしいです。
吉田 1、2秒は長いです。原初の魂は、戦士のテクニカル性をもっともうまく引き出してほしい部分です。僕はゲームにとって、簡単にすることが何もかもよいとは思っていません。ナイトに対し、戦士は創意工夫がなければ戦っていけないというバランスになっているので、簡単に緩和するつもりはありません。だからこそ、先輩戦士の方からポイントを話してあげてほしいし、それこそがMMOとしていいことだと思っています。

◆テーマ「アチーブメントについて」
――古の武器(レリック)を全部作り終わり、ゼニスにも進化し終わりました。古の武器のコンプリートに対してはアチーブメントがあるのに、ゼニスはなく、さらにアニムスは1個だけですよね。おかしくないですか?
吉田 これはもちろん議論もしていたんです。それで、開発段階で1度、アニムスすべてにアチーブメントを用意したんですが、これは本当にやる人がいないでしょうという話になりました。また、アチーブメントを入れてしまうと、「開発側はこれを全部作れると思っている」という印象にもなるので、ひとつだけにしたんです。
――ではもうひとつ質問を。個人的には、アルテマウェポンや極蛮神討滅戦の報酬アイテムは、やっぱり全部揃えたいんです。これに対してもアチーブメントがあったほうが、モチベーションが上がると思います。マウントなどがもらえないでしょうか。
吉田 アイテムをすべてコンプリートしたらというのは、前向きに検討させていただきます。ただ、アチーブメントは、極端にキャラクターが強くなるアイテムをつけると、やはりそれだけプレイしてくださいということになってしまいます。それにコンテンツは今後も増えていくので、“すべて”が何に対するものなのか定義するのが難しいです。しかし、いまのご意見はすごくよくわかったので、アチーブメントも報酬も足して行こうと思います。
――できれば、アラガントームストーン:神話と、アラガントームストーン:戦記で得られるアイテムのアチーブメントもお願いしたいなと。
吉田 とにかく、何でもアチーブメントにするとやる気が出るんですね。わかりました。セーブデータ問題と併せて検討させていただきます。

◆テーマ「吟遊詩人の歌スキルについて」
――魔人のレクイエム(敵の全魔法属性を10%減少させる)で、召喚士さんと黒魔道士さんに華を持たせることができるのですが、モンクや竜騎士についても華を持たせたいので、スキルの追加はできないのでしょうか。
吉田 その場合、全体のバランスを取り直さないといけないですね。吟遊詩人を弓の攻撃より歌寄りに調整するとなると、弓の攻撃をもっと抑えていくことになりますけど、それでもいいですか?
――DPSが下がるということですか。
吉田 ほかのメンバーのDPSが上がっていったり、戦闘不能の危機が回避されることによって……。たとえば地面のダメージを、吟遊詩人の歌があるからと言って無視して攻撃できるとか、いろいろなことが考えられるじゃないですか。そうなってくると、当然本人の火力も含めてバランスをとっていかなくてはならなくなるので、両方は絶対にありえないと思っています。その覚悟はおありですか?
――ほかの近接職が華が持てるなら、吟遊詩人は犠牲となります!
吉田 わかりました。民意は皆さんに聞いてみましょう。

◆テーマ「アーマリーシステムについて」
――エンドコンテンツに1週間の時間制限があるせいで、アーマリーシステムが殺されている感じがします。
吉田 大迷宮バハムート:侵攻編って、セーブのフラグが1週間保持されますよね。つまり、メインのジョブで挑戦して、そのジョブに対して報酬を取って、サブでやっているジョブにその報酬が渡せないから、ジョブが限定されてしまうというお話ですか?
――私は正直報酬には興味がないので、参加さえさせてもらえればそれでいいんです。それだけでもさせていただけないでしょうか。
吉田 んん? 
――クリアしたコンテンツに、週を越えても、別のジョブで参加させていただきたいんです。
吉田 ヘルプとしてという意味でしょうか。その場合は、本当はまだそのレベルのコンテンツがクリアできない人たちが、まわりの人に過剰に助けられて、どんどん強力なアイテムを取得していくことによって、ヒエラルキーが壊れていくことを心配しています。その心配は、運営や開発の都合だということもすごくよくわかっています。このご質問は、答えづらいご質問のひとつだと思っています。だからこそ、我々は段階を踏んで緩和していくという運営方針をとっています。

◆テーマ「ランキングについて」
――僕はお洋服が大好きなんですが、ランキングの上位者に、オシャレ装備みたいなものがあるとモチベーションにもつながると思います。また、僕はメインをタンクでやっているんですが、かわいいスカートがないので、そういう装備が欲しいです。
吉田 トップを目指せる人はいいんですが、ランキングに張りつけない人は一生獲得できないものに見えてしまいます。毎週ランキングがリセットされるなどと考えていかないと、“上位100人などにしか装備できない”という具合に極端になってしまうので、一旦避けようと思っています。かわいいお洋服に関しては、パッチ2.2で始まったオシャレ装備は、どんどん作っている最中ですので。クラフトだったり、アチーブメント報酬だったりと、ゲーム全体にばらまいて行こうと思います。
――いまは上位のクラフターしか作れなかったりするんですが、それは抑えていただけますか?
吉田 経済が落ちてきたり、時間が経つとたぶん価格が安くなります。いまは人気があるので、高いとは思うんですよね。また、ランキングのお話が出たところで、ボーナスとしてお話しますが、タイムアタックをそろそろ実施する検討をしています。コンテンツを極めた方のなかで、動画を使ってタイムアタックをやっていらっしゃる方がいると思いますが、ルールが統一されていないので、実際にどれがいちばん早いのかハッキリしていない。ですので、実装はいつとは言えないのですが、オフィシャルでランキングされる“タイムアタックモード”の仕様は書き、見積もりをしています。たとえば、極タイタン討滅戦のタイムアタックトップ10が、ロードストーン上で全ワールドやワールドごとに閲覧できるのをやろうと思ってます。

最後はひろゆき氏との語らい

 ヤ・シュトラ役の茅野愛衣さん、ナナモ役の伊瀬茉莉也さんを招いた声優さんスペシャルトークショー(トークショーについては後日掲載)を挟み、2日間の最後には、ガジェット通信の進行による、新婚ホヤホヤのひろゆき氏と吉田氏の対談が催された。過去何度となく催されている対談と同様に、片手にお酒、片手にマイクという趣向でリラックスした語らいがくり広げられた。

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 印象的だったのは、吉田氏の仕事サイクルについての話題。「月にどれくらい帰宅しているか」という、ひろゆき氏の質問に対し、吉田氏は「毎日帰っていますよ。たとえ2時間でも自分の布団で寝ないと。通勤は45分程度ですが、その時間をかけてでも必ず帰ります。『旧FFXIV』から現在に至るまで、会社での徹夜は過去に1日だけ」と回答していた。

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▲前夜に飲みながら話をしていたというふたり。

 今回のステージ企画のひとつ、“吉Pに物申す”に話題が及んだところ、ひろゆき氏の提案で、突如“吉Pに物申す”コーナーが始まり、ふたりのプレイヤーが追加で物申した。

◆テーマ「過疎サーバーについて」
──過疎サーバーでパーティ募集掲示板があまり機能せず、パーティが組めない。
吉田 サーバーに行って状況を確認してきます。人を増やす努力は続けている。それでも現在、グローバルで1日3000人ずつ人は増えている。ただし、プレイヤーの皆さんは人の多いワールドへ行こうとする。単に増やしても意味のないサイクルに突入し気味ですし。
──他のサーバーともっと遊べる機会を増やしてほしい。
吉田 サーバーの大改造が必要なので、相当時間がかかる。仮想データーセンターを増やさないと難しい。

◆テーマ「リミットブレイクについて」
──モンクをメインでプレイしているが、リミットブレイクの1段階目と2段階目で剣を振るうのが納得いかない。
吉田 反論がまったくできない。コストの許すかぎりがんばります。3.0も計画しているのでがんばります。

 プロデューサーレターLIVEの後は、行きつけのバーで「視聴者の反応はどうだったか」、「しゃべった言葉がどう受け取られているか」などをタイムシフト放送でひとりで観ている、と吉田氏が告白したあたりで終了時間も押し迫り、出演者・コンパニオンが皆で登壇。来場者、視聴者に感謝を述べ、ブースにいた来場者、スタッフ全員で記念写真を撮り、2日間にわたるファンと濃密に過ごしたイベントはお開きとなった。

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