ライトニングさんは、F.A.T.E.で登場!?
東京ゲームショウ2013会期最終日、9月22日にスクウェア・エニックスブースのステージで行われた『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)の“出張版 プロデューサーレターLIVE in 幕張”で発表された内容を、“パッチ2.1”のダイジェストを中心に以下にまとめた。併せて、事前収録の<<<インタビュー>>>も読むと、理解が深まるだろう。
まず前日に続き、司会の室内俊夫氏と吉田直樹『新生FFXIV』プロデューサー兼ディレクターが登壇し、ゲストとして『ライトニング リターンズ FFXIII』プロデューサーの北瀬佳範氏を紹介した。E3 2013のステージ以来、水面下で『ライトニング リターンズ FFXIII』とのコラボレーションの話が進行していたが、この日はひさびさの情報解禁。吉田氏もまだクオリティチェックをしていないという動画の公開となった。
動画ではライトニング以外にも、『FFXIII』に登場するオーディンをはじめとする召喚獣などがエオルゼアに続々登場。最後はエオルゼアのいろいろな種族が、ライトニングのコスチュームを着てキメポーズで締めくくった。
これらは『ライトニング リターンズ』の発売を記念して、発売日1週間前の2013年11月14日から、『新生FFXIV』のF.A.T.E.と呼ばれるフルアクティブタイムイベントのなかで登場とのこと。F.A.T.E.にストーリーもきちんと持たせ、『FFXIII』を手がけた鳥山求氏じきじきにシナリオを仕上げてもらった、と吉田氏。動画の背後で『FFXIII』のバトルを象徴する曲、『閃光』がかかっていたのが印象的だ。
前日に続き、4つのコンテンツを紹介
北瀬氏を見送ると、通常の進行に。まず、この日のテーマとなる4つのコンテンツが発表された。なお、以下に登場する各動画は、公式サイト内のオフィシャルブログなどでステージ後に公開されている。<<<動画はこちら>>>
大迷宮バハムート突破者は、全世界でもまだいない
まずは、現状の最難関ダンジョン、大迷宮バハムートの話題から。これは8人のフルパーティで進むダンジョンで、現時点は邂逅編と呼ばれる全5層からなる。今後パッチによってどんどんアップデートされ、シナリオが進んでいくのだ。
第5層はまだ全世界的にも突破されておらず、未見のプレイヤーも多いため、ダンジョン内部が映像で公開された。
災厄を引き起こした衛星ダラガブから降ってきたクサビや衛星の秘密も明かされていくと吉田氏。「超難度ですが、パッチが進むとボーナスが付きクリアしやすくなる。コツコツがんばってクリアしてください」とも語った。ここで質問タイム。
Q.何人がクリアしたか?
A.北米の有名なチームが最速で4層を突破しているが、5層制覇はまだいない。日本は4層突破が4~5チーム。3層を抜けるまでに3週間程度と予想していたが、2週間で突破された。でも、だいたい想定どおり。
Q.パッチ2.1で5層以上の追加があるか?
A.パッチ2.1ではクリスタルタワー、2.2では大迷宮、2.3ではクリスタルタワーと交互に追加されていく。
Q.装備の追加で相対的に難度が下がるなら、どんな方向で緩和される?
A.「超える力」と同じような形で、緩和されるとクリスタルの加護が受けられる。焦ると心が折れるが、ゆっくり進めば必ず登れるようになる。
クリスタルタワーは、24人で挑戦
まず以下のふたつのアートが公開された。
「いきなりタワーに入れると思わないで」という吉田氏は、コンテンツとして大迷宮バハムートとの住み分けについて尋ねられると、パッチ2.1の時点でも高難度ダンジョンだが、こちらはコンテンツファインダーで気軽に入れるものだという。
続いて質問コーナーに。
Q.24人で参加したとき、画面上のパーティリストはどうなる?
A.そのままだと画面占有率が高くなるので、専用のリスト表示になる。だが、基本となるパ-ティは構成は8人。そこを気にしていればいい。
Q.24人のときのロールは?
A.タンク2、DPS4、ヒーラー2のフルパーティーが3つという構成。24人で一斉に戦う部分もあるが、下の写真のように、3パーティで分岐が3つの場所なども。
Q.所要時間は?
A.バフをかけたり、レイズの衰弱回復を待つことも考えて90~120分程度を想定。
Q.パッチ2.1以降に、コンテンツファインダーの参加条件にアイテムが設定できる追加があるが、クリスタルタワーではどの程度に?
A.大迷宮バハムートのようなものを要求はしない。プレイヤーのプレイデータを見て調整。真タイタン討滅戦は突破して、レリック武器を持ってもらっていることなど。続報を待ってほしい。
Q.報酬やドロップは?
A.『FFIII』の攻略本やサイトを見ると、風魔の○○など強いアイテムがあると思うが、そういうものが手に入るんじゃないかと。
音楽についても『FFIII』の思い出の曲を、祖堅正慶氏がアレンジしているとのこと。
ハウジングは3エリア分を公開
個人やフリーカンパニーで土地を買って家を建てるハウジングについては、展開される3つのリージョンの様子を公開。
Q&Aではまず価格の話が飛び出た。
Q.土地、建物の気になる価格は?
A.S、M、Lサイズとも未定。現状、世界に流通するギルが少ないため、実装ぎりぎりまで流通の様子を見て調整。個人用のハウジングについては、プレイヤーのフィードバックとサーバーの状況を見て、なるべく早く決めたい。
Q.畑いじりやミニオンの放し飼いは可能か?
A.いずれギサールの野菜を育てたり、チョコボの飼育小屋を作ってヒナから育てたりできるようにしたい。長く遊んでもらいたいため、つがいのチョコボの実装なども計画されている。地下にクラフターたちの工房を持って、共同作業で飛空艇や船を作ることなども考えている。
Q.フリーカンパニーのアジトを、ギル以外での支払いできるようにする可能性はある?
A.当面はギル。状態を見て考えるが、いまはなんとも言えない。ローンによる支払いも慎重に考える。
Q.ハウジングエリアから物が買えるようになる?
A.ショップは、NPCを雇ってアジトに立たせることを考えている。また、家の外にスタンドを作り、そこにフリーカンパニーのリテイナーを立たせて物が売れるようになる。それにより、ハウジングエリアももうひとつの大きなマーケットになるだろう。クラフターやギャザラーごとに活躍の場はあるが、その特性から、たとえば調理師はテーブルを彩る料理を作ることになる。
以下は、紹介されたアジト装飾品の一部だ。
ウルヴズジェイルは『FF』シリーズ初の試み
「狼たちの檻」と名付けられた闘技場は、4人対4人で戦う、いわゆるPvPエリアだ。
レベル帯が30、40、50に分かれているのは、アクションに縛りが生じた状態で組み立てる戦いがおもしろいからとのこと。腕が振るえるのと、二度と同じ対戦がない部分が魅力で、戦って貯めたポイントで専用装備と交換できるほか、ここだけで使えるアクションやアビリティなどがあり、勝ってそういうものを集めていくことになる。
Q.コンテンツファインダーでの参加チームと、フリーカンパニーで固めたチームでは、力量に差がでるのでは?
A.コンテンツファインダーでマッチングしたチームには、マッチングしたチームが当たる。フリーカンパニーなどで来たチームには、同じような条件のチームが当たる。
Q.どんな専用スキルがあるのか?
A.スリプルがかけらるので、それをワンボタンで解除できる強力なデバフなど。そもそも眠りの時間が短くなるパッシブなスキルなども。今後、大規模PvPの「フロントライン」も予定しているので、けっこうなアクションの種類があり、どんどん増えていく予定。特定ジョブでしか使えないものもある。海外から、「街角でワンオンワン戦ができないか?」という声が高いが、『FF』には世界とストーリーを楽しみたい人も多く、そこらじゅうで対戦している姿は見せたくないと思っている。
気になるパッチ2.1のタイミングは?
最後に吉田氏は、室内氏からパッチ2.1のタイミングを尋ねられると、「年内には」とあらためて断言。「パッチ2.1(に実装するもの)はドバっといきます。こんなに入るのかというくらい。ハウジングのデータ量が尋常じゃないので、ハードディスク容量には、お気を付けください」と語った。今後のプロデューサーレターLIVEは、パッチ2.1までは毎月実施。次回は10月中旬くらいを予定し、1回ごとにハウジング、クリスタルタワー、ウルヴズジェイルなど、テーマを区切る可能性を示唆した。
続くFINAL FANTASY GO THERE ステージでも発表が!
補足として、この記事をまとめているあいだに催されたFAINAL FANTASY GO THERE キャンペーン(※)のステージ中に、以下のようなTweetがなされたことをお伝えしておこう。
FINAL FANTASY公式(雑談)@FF25TH_JP
ライトニングリターンズにFF14のウルダハ、リムサ、グリダニアの各国装備だと!?クポ
※“FAINAL FANTASY GO THERE”は、『新生FFXIV』、『ライトニング リターンズ FFXIII』を中心に、『FFX/X-2 HDリマスター』など、『ファイナルファンタジー』シリーズ間のコラボレートを推進するキャンペーン。