『新生FFXIV』吉田直樹氏『蒼天のイシュガルド』の詳細を語る20000字ロングインタビュー【PAX EAST 2015】

PAX EAST 2015のステージでプレゼンテーションを終えたばかりの『ファイナルファンタジーXIV』吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに、長い時間をかけて話をうかがう機会を得た。『蒼天のイシュガルド』の未公開情報をあらゆる角度でたっぷり詰め込んだ、約23000字にわたる全プレイヤー必読の内容をお届けしよう。

●新ジョブの立ち回りからカンパニークラフトの流れまで新情報尽くし

 アメリカ・ボストンで2015年3月6日から8日まで開催されたゲームイベント、“PAX EAST 2015”で、『ファイナルファンタジーXIV』初となる拡張パッケージ『蒼天のイシュガルド』の発売日が6月23日と発表された。

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▲今回の訪米で数々の海外メディアのインタビューを受けた吉田氏。大トリで取材に応じていただいた。

 これを受け、現地ボストンにて吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに日本メディアとして唯一、話を伺うことに成功。『蒼天のイシュガルド』をあらゆる角度から尋ねるとともに、パッチ2.55を含めた直近の『ファイナルファンタジーXIV』について吉田氏の口から語っていただいた。インタビューは当初想定の時間から大幅に延長。かなり長いものになったので、覚悟して読んでほしい。その甲斐はある内容だ。


●吉田氏が現地で受けた取材の数は19セッション以上

──アメリカに到着されてから、どれくらいの数のメディアからインタビューを受けましたか?
吉田直樹氏(以下、吉田) インタビュー総数が19セッションほどです。合同インタビューもあったので、メディアさんの数で言えば、1.5倍くらいかもしれません。

──海外のメディアはどんな質問を投げかけるのでしょう?
吉田 メディアさんのタイプによって大きく異なります。MMORPGを追いかけているメディアさんであれば、かなり濃い質問になりますし、ジェネラルなメディアさんだともっと大枠です。今回は初めてお会いするライターさんも多かったせいか、「あなたにとって『FF』とは何ですか?」という質問は何回か尋ねられました。

──それに対して吉田さんはどうお答えに?
吉田 ケースバイケースですが、たいていの場合、冗談ぽく「モーグリとチョコボと召喚獣がいることでは?」と答えるようにしています(笑)。

──(笑)。以前その質問をさせていただいたとき、吉田さんは「『FF』は記号の集成」という主旨のお話をされていました。
吉田 はい。『FF』はプレイヤーによって思い入れのある作品が変わるシリーズなので、プレイヤーによって記号化された要素がゲーム中に盛り込まれているかどうかが、ポイントになってくる……そしてそれらは「当たり前のように存在していてしかるべきもの」で、だから冗談っぽく最初にそう答え、その後でグラフィックスやストーリー、ゲームサウンド、そして驚きがあること、というような話をさせていただくことが多いです。。

──では今回の『蒼天のイシュガルド』で『FF』らしさは、どのへんにあるのでしょうか?
吉田 蒼天のイシュガルドから始まる“パッチ3.Xシリーズ”では、いろいろなドラマ性において『FF』らしさを出していけたらと思っています。ドラマチックに。ストーリーラインやコンテンツなどの面で、とくにその必要性を感じています。もちろんコミュニティ面もそうですね。


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▲『蒼天のイシュガルド』のタイトルロゴ。これまでにないダークなシナリオが楽しめるのが特徴だという。

──コミュニティの“ドラマ”とは何を指すのでしょう?
吉田 いまでも多くの方が新規にゲームを始めてくださっているので、その方たちとベテランプレイヤーを繋ぐ仕組みを3.Xシリーズの中で充実させていきたいと思っています。たとえば、レベルキャップ開放にともないキャラクターの育成が再開されるわけですが、その状況を通じて、ベテランの方も現在属しているコミュニティ以外の人と知り合う機会が増えるはずです。こうした出会いのタイミングを創出したり、より深く仲良くなれる“きっかけ”のような部分を、これまで以上にシステム面からもサポートできればと思っています。また、コンテンツのデザイン面でも、コンテンツ内で知り合いとばったり出くわすような遊びというものも意識して制作していきたいです。

──たとえばどのような感じでしょう?
吉田 詳しくは後ほどお話しますが、たとえばカンパニークラフトで作った飛空艇で冒険に出かけた先で、顔見知りのFC集団と鉢合わせする……というような展開です。プレイヤーの皆さんからどのような反応が得られるかわかりませんが、いままでの『FFXIV』とは少し違う新しい要素。そうした要素を通じて、ドラマチックな部分をいままで以上に強調できればと思っています。


●発売日は当初5月18日の予定だった

──発売日を6月23日に決めた理由は?
吉田 もともとは8ヵ月ほど前から、「5月であればぎりぎり春だよね……」という話をしながら、発売日を5月18日と明確に決めて作業に当たっていたのですが、いろいろな要素を詰め込みすぎたために、さすがに調整が間に合わなくなり……(苦笑)。最終的に6月23日になりました。結局は“スクエニ的春”になってしまい恐縮です。


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▲プレゼンテーションで『蒼天のイシュガルド』の発売日が発表されると、地鳴りのような歓声がステージの周囲から巻き起こった。

──6月は春ではないという一部の声もありますが(笑)。
吉田 はい、6月はアーリーサマー(初夏)だと思います……。一部の目の肥えたプレイヤーの方は、予約開始がなかなか始まらないことから、「予約開始日から流通事情を考えると3ヵ月後になる、だから最速6月では?」と鋭い予測をされていた方もいらっしゃいました。

──3月16日のプレオーダー(事前予約)開始は、北米リージョンのみでしょうか?
吉田 全世界同時にスタートします。

──アーリーアクセスを得るための条件は?
吉田 『新生エオルゼア』と『蒼天のイシュガルド』がセットになった、オールインワンパッケージは別ですが、コレクターズエディション版でも通常版でも『蒼天のイシュガルド』をご予約いただければ、アーリーアクセスが特典として付与されます。

──同日発売のMac版は、Windows版とまったく同じゲーム体験が味わえるのですか?
吉田 はい。変わりません。

──変わるところはない?
吉田 単純にMacで『FFXIV』のフルバージョンがプレイできるようになります。

──要求されるMacスペックはどれくらいになりそうですか?
吉田 スペックに関しては、後日あらためて正式なものをお出ししますので、そちらをご覧いただければと思います。


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▲各種のHUDもそのままだ。