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突然の拡張ディスクの発表に会場のファンは大歓喜!
講演の時間になると、吉田直樹プロデューサー兼ディレクター不在のまま、スクリーンで謎のトレーラー映像が始まった。竜騎士やイシュガルドらしきものが映るたび、観客はどよめきを上げる。
●FINAL FANTASY XIV: Heavensward Teaser Trailer
映像のラストに拡張ディスクのタイトルとして“HEAVENSWARD(日本名:蒼天のイシュガルド)”の文字が浮かぶと、観衆からひときわ大きな歓声が上がった。リリース時期は2015年春とのこと。その後、吉田氏がヒルディブランドの決めポーズとともに登場。歓声を浴びつつ、会場に集結したファンにフェスティバルの開会を英語で宣言。「エクスパンションディスクのお披露目ができたことをうれしく思います」と語りかけると、さらに大きな歓声が会場を包んだ。
そんな彼らをさらに喜ばせたのが、拡張ディスクに盛り込まれる要素の数々。イシュガルド地方を舞台とすることや、フィールドの拡張に伴い新規エリアが多数開放されることなど、『新生FFXIV』の新たな広がりを感じさせる要素がいくつも明らかにされたのだ。
タイトルロゴにはいくつもの秘密が
まず公開されたのが、『蒼天のイシュガルド』のタイトルロゴ。天野喜孝氏がデザインを手掛けたことや、ロゴに込められた意味などが明かされた。
吉田氏の説明(要旨)
新しいタイトルに注目してください。HEAVENWARDという単語には“天に至る”という意味がありますが、皆さんご存知のとおり、エオルゼアにはたくさんの神がいます。さらにエオルゼアの場合には天に至る道がたくさんあるため、タイトルの“HEAVENSWARD”も複数形になっています。このことはとても重要なので、ぜひ覚えておいてください。タイトルロゴは一新され、天野喜孝さんに描き起こしてもらいました。背後にはドラゴンやそびえるイシュガルド、そして手前に竜騎士と何人ものナイトたちが描かれています。こちらも深い意味を持つものなので、ぜひ覚えておいてください。
イシュガルド地方を舞台とする新ストーリー“竜詩戦争”
講演は本題へ突入。最初に紹介されたのは、拡張ディスクでついに公開されるイシュガルドについて。エオルゼアが新生しても堅く門を閉ざし続けていたエリアだが、レガシープレイヤーは4年越しで、ついにこの地へ足を踏み入れることになるのだ。
『蒼天のイシュガルド』では“竜詩戦争”をテーマに、イシュガルドを含めたさまざまな場所でエオルゼアの命運を左右する事件が起きるようだ。
吉田氏の説明(要旨)
物語の舞台はイシュガルドです。いまのエオルゼアの地図では狭い地域に感じるかもしれませんが、ものすごく大きな冒険がこの地で待ち受けています。ストーリーのキーワードは竜詩戦争。人と竜のあいだで1000年くりひろげられている争いです。光の戦士の皆さんがこの戦争にどのように関わっていくのか。そしてこの憎しみにまみれた戦争に終止符が打たれるのか、それは皆さんの手に掛かっています。今回は、邪竜という存在がとてもクローズアップされます。トールダンという強い王と、12人の騎士、そしてひとりの竜騎士が、物語のバックグラウンドで大きなカギを握っています。“王と12人の騎士”というキーワードに込められた意味は、『FF』シリーズをプレイされてきた方であれば、ある程度予想がつくのではないでしょうか。Knights of...。
なおイシュガルドに関連するストーリーの設定は、新生エオルゼア通信<<フィールド上の施設たち~クルザス&モードゥナ編>>に詳しい。
注目要素が一気に明らかに!
◆レベルキャップの開放
吉田氏:すべてのジョブだけでなく、クラフターとギャザラーも含めてレベルが60まで開放されます。これに伴い、多数の新装備やクラフトも多数追加となります。
◆新規フィールド
吉田氏:とても大きなフィールドが待っています。詳しくは後ほど説明します。
◆新種族の公開
吉田氏:ニュープレイヤーレイス(プレイヤー向けの新種族)です。ヴィアンガ(一時期ネタとなっていた、ヴァンガとヴィエラの混血種)……ではありません(笑)。プレイヤーが使える新しい種族が、男女ともに加わります。
◆新たな複数のジョブ
吉田氏:(英語表記では)複数形になっているとおり、複数のジョブです。
◆新たな蛮神
吉田氏:新たな蛮神が複数、プレイヤーの皆さんをお待ちしています。そのうちの1体は、『新生FFXIV』完全オリジナルのPrimal(蛮神)です。
◆複数の新規ダンジョン
吉田氏:3つや4つではありません。非常にたくさんのダンジョンを、現在作っていますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
◆新規レイド
吉田氏:まもなく公開される大迷宮バハムート:真成編がシリーズのエンドを迎えます。この追加ディスクからまったく新しいレイドが始まります。『FF』らしい新しいレイドを用意しているので、楽しみにしていてください。
◆飛空艇コンテンツ
吉田氏:フリーカンパニーでエアーシップ(飛空艇)を開発して、大空へ冒険に出ていただきます。このコンテンツは3.0スタート時の公開で終了ではなく、その後のパッチシリーズでつねにアップデートしていく予定です。
イシュガルド市街ほか、多数のフィールドが追加される
ここまで語ったところで、吉田氏はさらにフィールドについて掘り下げて説明。リムサ・ロミンサ、グリダニア、ウルダハに続く第4の都市国家となるイシュガルドの街並みをまずは公開した。
吉田氏の説明(要旨)
イシュガルドは、四大貴族が治める独立性の高い宗教国家です。彼らが崇めているのは戦いの女神ハルオーネで、1000年のあいだドラゴン族との戦いが続いています。イシュガルドはほかの都市国家とは違い、戦いの傷跡がかなり街並みに残っています。この都市は血統主義が強く排他的なので、最初はおそらく皆さんはひどい扱いを受けるに違いありません。でも冒険者の皆さんはすでにミンフィリアで慣れていますから(笑)。
吉田氏の説明(要旨)
イシュガルドは上層と下層の二層構造。下層は貧民たちが押し込められており、上層は貴族階級たちが支配しています。また今回の『蒼天のイシュガルド』では、絵作りを変えています。光と影のコントラストを強く入れており、大人のファンタジーを目指して開発を進めています。また、このイシュガルド地方は血統主義があるがゆえに、過去の偉大な王や竜騎士の像などが多数のロアとともに詰まっています。
新フィールド“ドラヴァニア”の様子も公開
イシュガルドの紹介が終わると、今度はフィールドの公開へ突入。エオルゼア北西に位置する“ドラヴァニア”の模様が映像でお披露目された。なおドラヴァニアとは、アバラシア山脈の西に位置するエリアで、ドラゴン族が巣を作り暮らしている天然の要害「頂の危峰」が存在することで知られている。
吉田氏の説明(要旨)
新フィールドのドラヴァニアは、イシュガルドから繋がる平野部です。ここまでは、いまのエオルゼアの地図にも描いてあります。まだ人の手が入っていない浮遊大陸がイシュガルドの上空に多数確認されています。非常に険しい未開の地が、プレイヤーの皆さんの冒険を待ち受けています。また竜族が支配するフィールドが多数存在し、そこには皆さんの味方とは限らない蛮族たちも闊歩しています。
最後に吉田氏は「今日ご紹介したのは、全体のほんの一部です。これ以上の情報は、ロンドンをお待ちください」と延べて締めくくり、登場時と同様にヒルディポーズを取りつつ、拍手喝采と歓声のなか、基調講演を終えた。