フィールド上の施設たち~クルザス&モードゥナ編

 各地に点在する村や集落のあらましを紹介する企画の4回目。今回は、白銀の世界クルザスと、黙約の塔が印象的なモードゥナについて解説していきます。

公開日時:2013-12-28 16:55:00

 コネクト!オンをご愛読いただいている皆さん、こんにちは。ライターのMainaiです。

 リムサ・ロミンサ、グリダニア、ウルダハに隣接する各フィールドの解説に続き、今回はクルザス中央高地とモードゥナの2エリアを解説していきます。

 まずは基本的なお話から。クルザス中央高地とモードゥナは、いわゆる3都市に隣接していないフィールド。レベル35以上のモンスターが無数に徘徊する、上級者向けのエリアです。このため、ゲーム序盤で当地を訪れても満足のいく冒険を展開することはほぼ不可能。最低でもレベルを30程度まで上げた後、しっかり準備を整えてから当地を訪れてください。白銀の雪景色や妖しげな霧など、いままで出会ったことのない幻想的な風景が冒険者を出迎えてくれるはずですよ。

■緑豊かな山岳地帯が一転、白銀の寒冷地に

 まずはクルザス中央高地の説明から。黒衣森:北部森林と隣接するこのフィールドは、かつては針葉樹の生い茂る緑豊かな山岳地帯でした。ところが、第七霊災を境に気候が激変。季節を問わず雪が降りしきる寒冷地になってしまったのです。どれくらい寒いのかというと、食料を家の外に出しておけば、腐らずにそのまま保存できるほど(笑)。年間を通して雪が降るため、各施設には寒さに弱いチョコボ向けの保温設備も備えられています。

 ちなみに第七霊災以前はクルザスには、中央高地のほかにもクルザス西部高地や東部低地などいくつかの地域が広がっていました。アウルネストやファルコンネストと呼ばれる山村も各地に点在したのですが、これらは現在、寒冷化により住民もろとも分厚い氷で覆われています……。

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▲ホワイトブリムの西端にあるスノークローク大氷壁。ファルコンネストを出てイシュガルドに避難しようとしていた人々が、ここで雪崩に遭遇し、氷の中で眠っている。

■宗教都市イシュガルドとドラゴン族の抗争地

 この地を治める都市国家は、「山の都」イシュガルド。イシュガルド正教の指導者である教皇を中心とする宗教国家です。

 竜騎士の英雄ハルドラスが建国したと伝えられるこの都市は、ドラゴン族との戦いのため、現在のところ冒険者の受け入れを拒否しています。ただし完全に門戸を閉ざしているわけではなく、チョコボ輸出に関する協定を三都市と取り交わすなど、都市国家間の交流は細々と継続中です。

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▲大審問で戦神ハルオーネの審判を受け、適格と判断された者だけが皇都に入れる。冒険者については、いまは審査そのものが受け付けられていない。

 イシュガルドは5年前のカルテノーの戦いでも不干渉を貫いたほど他国との関わりを断っているのですが、鎖国政策を始めたのはそれほど昔ではありません。以前はほかの都市国家に対して、能動的な外交を行っていた時期もあります。

 たとえば、グリダニアを紹介したときに述べた、紅葉戦争の時代の話。ガレマール帝国に占領される前のアラミゴがグリダニアを攻撃したとき、陥落直前の森の都を救ったのは、誰あろう当時のイシュガルドの宗教指導者たちでした。彼らは、隣国のウルダハだけでなくリムサ・ロミンサとも手を結び、窮地のグリダニアを救うべく援軍を派遣。アラミゴが誇る槍部隊「パイク兵」を森(イーストエンド混交林)へ誘い込み、見事撃破しています。

 イシュガルドの騎士たちは、森の戦いにおいて長柄の槍は不利なことを熟知しており、みずからの騎兵で「パイク兵」を当地へ誘導。グリダニアが誇る弓術士の部隊に彼らを攻撃させたのです。

 これほどまで知勇に長けたイシュガルドを縮み上がらせたドラゴン族とは、はたしてどのような存在なのでしょうか。

 ドラゴン族とは、アバラシア山脈の西部「ドラヴァニア」をテリトリーとする種族。天然の要害とされる「頂の危峰」に巣を作り、そこで暮らしています。

 ドラゴン族の恐ろしさは、有翼だが飛べないイクサル族とは異なり、大空を自在に飛行できる点にあります。クルザスの拠点を狙ってたびたび行われる“空爆”は、住民にとって脅威にほかなりません。これに対しイシュガルドは、防空能力を高めるべくカノン砲を製造し、上空から攻めてくるドラゴン族を撃墜すべく、着々と配備を進めています。その威力もなかなかのもので、クルザスのF.A.T.E.(フィールド上で突発的に発生するバトルイベント)でスチールヴィジルに姿を現す黄龍「スヴァラ」を討伐するときにも、虎の子の戦力として「四連装対竜カノン砲」が投入されています。

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▲ドラゴン族の“空爆”に対し、彼らはこの対竜バリスタで応戦。鎖の付いた鉄槍を撃ち出し、ドラゴン族を引きずり降ろすようだ。

 ドラゴン族のもうひとつの特徴は、寿命が長いうえに、活動周期も人間とはまったく異なる点。目視による監視だけでは彼らの活動を追い切れないため、占星術を用いた星の観測も行い、長期的な動向を探っています。

 イシュガルドの人々にとって、ドラゴン族との戦いは聖戦。彼らとの争いで命を落とすことは殉教に相当し、とても名誉なことです。逆にドラゴン族と手を結ぶ者や戦いを否定する者は、イシュガルド正教に基づく異端者とされ、社会から抹殺されることもあります。

■英雄の末裔とされる「四大名家」が拠点を統括

 ドラゴン族の脅威に対抗するべく、イシュガルドは3つの拠点(簡易施設)を領内に設置。これらを管理・運営しているのが、「四大名家」です。「四大名家」とは、かつて「邪龍ニーズヘッグ」退治に協力した騎士の末裔とされる4つの家柄の呼び名。彼らはときには協力し、ときには反目しあいながら持ち場を守っています。四大名家のプロフィールは以下のとおりです。

 デュランデル家 イシュガルドでもとくに名門と名高い家柄で、冒険者の受け入れには否定的な立場。ホワイトブリム前哨地の管理のほか、ストーンヴィジル奪還の任務も担当。
 フォルタン家 キャンプ・ドラゴンヘッドを統括。四大名家のなかでは傭兵や冒険者に対して好意的であるため、ほかの名家からうとまれることもあるようだ。
 アインハルト家  アートボルグ砦群の運営を担当。かつては隆盛を誇っていたが、スチールヴィジルをドラゴン族に奪われて以降は衰退気味。当主はフランセル・アインハルト。
 ゼーメル家  モンスターに占拠されダンジョンと化した、ゼーメル要塞を管轄している。デュランデル家とは盟友の関係にあるようだ。
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▲デュランデル家の家紋は“赤地に金の警鐘”。

▲“黒地に赤の一角獣”の紋章。フォルタン家の象徴だ。

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▲アインハルト家は“黒地に赤の薔薇”がトレードマーク。

▲ゼーメル家の紋章は“赤地に銀の塔と黒の鉾槍”。

 イシュガルドには、ほかにも神殿騎士という組織が存在します。神殿騎士はおもに皇都の警備を担当する教皇庁直属の部隊で、イシュガルド騎士のなかでもとくに位が高いようです。その証拠に、ホワイトブリム前哨地の警備兵は、当地を訪問する神殿騎士を“来賓”と呼んでいます。このことからも彼らのランクの高さがわかりますよね。

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▲大審問の警護責任者マルスランは、神殿騎士の一員。

▲マルスランの盾にあしらわれた神殿騎士の意匠。紋章は、“青地に金の有翼の皇冠”。

 これらの紋様をチェックしたうえで、イシュガルドの旗をご覧ください。

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▲意匠の下段部分には左から順に“Of the sky”、“From the sky”、“For the sky”というモットーが記されている。

 柄から、イシュガルドの権力構造がどのようになっているのか判断できます。都市国家全体が4つの名家で支えられており、その上に皇冠、つまり教皇が君臨しているのです。

 余談ですが、「四大名家」に属さない名門の家柄もあります。その代表格がヴァレンティオン家。命を賭して純愛を貫いた古のイシュガルドの婦人伯爵、アラベル・ド・ヴァレンティオンの存在が、「ヴァレンティオンデー」という記念日を通じてエオルゼア中に知れ渡っています。

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▲“勇気より愛は生まれん”をモットーとする、ヴァレンティオン家の紋章。

前置きがたいへん長くなりましたが、本題の拠点紹介に入りたいと思います。

■アドネール占星台■

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 チョコボ留(キャンプ・ドラゴンヘッド:60ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv35~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv35~)
 ギルドオーダー(Lv10~)

 黒衣森:北部森林からクルザス中央高地に入ってすぐ東にある集落。「四大名家」のひとつ、デュランデル家がこの地の警備に当たっています。チョコボ留だけでなく、よろず屋やギルドリーヴなど冒険に必要なサービスはひととおり揃っています。集落のなかでひときわ目を惹くのが、見上げるほど高くそびえ立つ塔。頂上に望遠鏡が設置されているとおり、これは「占星術」のための天文台です。アドネール占星台は、星の動きから未来を探る「占星術」のために教皇庁によって設立されたもの。先述しましたが、ドラゴン族は数十年以上という長いスパンで活動するので、短期的な偵察よりも星の動きを読むほうが効率的なのです。天文台の内部では、古来より集められた膨大なデータをもとに星の巡りを調査。それをもとに占星術士たちがドラゴン族の活動周期を割り出す作業を行っています。

■キャンプ・ドラゴンヘッド■

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 エーテライト
 チョコボ留(アドネール占星台:60ギル約1分、ホワイトブリム前哨地:80ギル約2分、レヴナンツトール:100ギル約3分、フォールゴウド60ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ

 名門の誉れ高い「四大名家」のフォルタン家が管理する施設。ドラゴンの頭に似た大岩が近隣にあることから、ドラゴンヘッドと名付けられました。周囲を高い壁で囲まれており、城砦にも似た物々しい雰囲気。施設内にはドラゴン族を撃ち落すための対竜バリスタが並ぶほか、雇い入れた傭兵を含める戦力が駐屯おり、クルザス地方を代表する軍事拠点となっています。現場の責任者は騎士オルシュファン。冒険者の受け入れに積極的な騎士です。一風変わったノリで冒険者を迎えてくれるので、キャンプ・ドラゴンヘッドの司令部に立ち寄ったらぜひ話しかけてみてください。

■ホワイトブリム前哨地■

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 チョコボ留(キャンプ・ドラゴンヘッド:80ギル約2分)
 ショップ
 レターモーグリ
 ギルドリーヴ(Lv40~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv40~)

 ドラゴン族との戦いの最前線に建設された施設。イシュガルド「四大名家」のひとつ、デュランデル家が管轄しています。敵に占拠された“防空要塞”ストーンヴィジルを奪還すべく、当家に連なる騎士が続々と集結。作戦の開始をいまや遅しと待っています。施設の南にある鐘楼には、デュランデル家に伝わる警鐘が置かれており、ある騎士の話によれば、鐘は、そのものの実用性よりも人々の心の拠りどころとして伝統性が重視されているとのこと。

■湖に屹立する“残骸”の地、モードゥナ

 モードゥナは、クルザス中央高地と北ザナラーンに隣接するフィールド。紫色の妖霧が間断なく立ち込める、不気味なエリアです。周囲を徘徊するアクティブ(好戦的)なモンスターは、すべてレベル40以上。うかつに近づくと、あっという間に襲われ行動不能に陥るので慎重な冒険が求められます。

 これほどの危険地帯と化した理由には、当地で見受けられる露出したクリスタルに原因があります。地表を埋め尽くすほどのクリスタルが高濃度のエーテルを噴出しているため、それに当てられたモンスターが凶暴化しているのです。

 モードゥナを訪れて最初に目に付くのが、銀泪湖の中央に浮かぶ朽ち果てた戦艦。これはいまから15年前……エーテルの流れが豊かなモードゥナを押さえるべくガレマール帝国が派遣した、飛空戦艦「アグリウス」の変わり果てた姿です。当地の上空を飛行していた「アグリウス」を、ドラヴァニアより飛来したドラゴン族が襲撃。同時に、幻龍「ミドガルズオルム」が銀泪湖より姿を現し、「アグリウス」に攻撃を加え始めたのです。激しい空中戦(銀泪湖上空戦)のすえに、「アグリウス」は湖に墜落。湖底に突き刺さった機体に「ミドガルズオルム」の死体が巻きつく形で“黙約の塔”が屹立することとなったのです。

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▲墜落の衝撃で艦の駆動部(青燐炉)が爆発。「アグリウス」はエメラルド色の光に包まれ、「ミドガルズオルム」もろとも黒焦げに。

▲両者による戦いの10年後に起きた第七霊災により、残骸の先端(船尾)部が吹き飛んだ。その破片は、モードゥナはおろかクルザス中央高地にまで飛散している。

 幻龍「ミドガルズオルム」は、エオルゼア十二神の「アルジク」と「ニメーヤ」誕生の際に現出したと伝えられる原初の龍。人々は神話上の存在として、“銀泪湖の守り神”と崇めていたそうです。

 なぜ「ミドガルズオルム」が飛空戦艦「アグリウス」を攻撃したのか。そして、イシュガルドとクルザスの地をめぐり争っていたはずのドラゴン族までどうして現れたのか。このふたつは大きな謎として、エオルゼアで活躍する研究者の興味を惹いているようです。Mainaiとしては、エオルゼア十二神のしもべである龍神と、人類の敵ともいえる蛮族(ドラゴン族)がともに同じ敵を攻撃している点に、不自然さを感じます。また“ドラゴン”は、本作では基本的に悪者として描かれているため、人類に味方する龍神という存在自体にも違和感を覚えるのです。そこから想像を膨らませていくと、そもそもあのドラゴンは本当に「ミドガルズオルム」だったのか……という疑念さえ抱いてしまうほど(笑)。

 かつてフォーラム上で、開発スタッフから“ミドガルズオルム」はドラゴンのなかでも特別な存在”という趣旨の投稿がありましたが、はたしてこの事実が物語にどう結びついていくのでしょうか。アラミゴ出身のとある研究者は“あの戦い自体がガレマール帝国の大芝居だったのでは”と推測しているようですが……興味が尽きないところです。

■超文明の粋を集め建設されたクリスタルタワー

 そしてもうひとつ、モードゥナを代表するランドマークといえばクリスタルタワー。パッチ2.1で公開予定の、24人同時参加型インスタンスダンジョンです。この塔はもともと地中に埋もれていたのですが、第七霊災による破壊の影響で姿を現し、その後ゆっくりと地表へ露出。5年の歳月を経ていまの高さになりました。

 クリスタルタワーを建造したのは、いまから5000年以上も昔の第三星暦時代に栄えた古代アラグ帝国。現在のエオルゼアはおろか、ガレマール帝国をもしのぐ高度な文明に支えられていた国家です。そのすごさは、古の蛮神バハムートを檻(ダラガブ)に封印した後、地上から大気圏外へ射出し、寸分の狂いなく、月の衛星軌道上に乗せてしまうほど。その常識を超えた文明の粋を集めて作られた建物こそ、クリスタルタワーなのです。

 古代アラグ帝国に関しては、初代皇帝ザンデが打ち立てた国家という事実が明らかになっている程度で、多くの部分が謎に包まれています。このため現時点で詳細を解き明かすのは困難ですが、ヒントがないわけではありません。

 第七霊災以前の時代、銀泪湖の南岸に“ザンデ霊廟”が存在。その中央部に、巨塔の材質とよく似たクリスタル状の突起物が墓標のように置かれていました。話によると、銀泪湖を含めたモードゥナ一帯は古代から霊的な力が強い場所とされ、それを信じていたアラグ帝国の人々がザンデの遺骸を当地へ埋葬。銀泪湖に宿るパワーで初代皇帝の復活を実現させようとしていたとのことです。

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▲『新生FFXIV』が開幕する以前に運営されていた、『旧FFXIV』時代のモードゥナにあったザンデ霊廟。※写真は『旧FFXIV』のものです。

 いま思えばこの墓標が、塔の先端部だった……と判断したいところですが、ここでまた疑問が湧いてきます。先ほども述べたとおり、ザンデ霊廟があった場所は、当時は進入可能だった銀泪湖南岸のモードゥナ南西エリア。現在クリスタルタワーがそびえ立っているのは、モードゥナの北東エリアなのです。ということは、ザンデ霊廟のあの突起物は、あくまでも被埋葬者の墓標ということになりますが……?

 ひとつ言えることは、所在地はどこであれ、墓地に埋葬されていたザンデが第七霊災を機に現世へ復活。クリスタルタワーを根城とし、かつての栄華を取り戻すべく画策を始める……という展開は十分に予想できるということです。ザンデは、銀泪湖の霊的な力を数千年にわたり蓄積してきました。このため、第七霊災を引き起こした蛮神バハムートに比肩するパワーを持っていても少しも不思議ではありません。乱暴な言いかたをすれば、力を蓄える以前の段階でさえ、バハムートを石に包んで宇宙へ放り投げられたわけですから(笑)。……いずれにせよ、いにしえの皇帝がエオルゼアにふたたび降り立つ日はすぐそこまで迫っているようです。

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▲クリスタルタワー本体に入る前に、「古代の民の迷宮」を突破する必要がある模様。

それでは、モードゥナの簡易施設をご紹介していきます。

■レヴナンツトール■

 エーテライト
 チョコボ留(キャンプ・ドラゴンヘッド:100ギル約3分、聖コイナク財団の調査地:80ギル約1分)
 ショップ
 レターモーグリ
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 ルガディン族のスラフボーンがまとめ役を担う、手練れの冒険者が集う場所。「亡者の晩鐘」という地名は、15年前に起きた飛空戦艦「アグリウス」の墜落でモードゥナ内の集落が消滅したため、死者が死者を弔うしかなかったという話に由来しています。もともとこのキャンプは、冒険者の救難拠点として現在よりも西の位置にあったのですが、5年前の霊災により崩壊。エーテライト網の再整備計画に従って、ここに拠点が作り直されました。そのときに中心となったのが、各都市の冒険者ギルド。冒険者ギルド本部が出資して作った施設なので、ミューヌやバデロンら店の主人たちを見知っている冒険者も多いようです。なおレヴナンツトールでは、第七霊災発生前のウルダハで一部の冒険者と希少なアイテムを取り引きしていた女性ロウェナが店を開いています。現在もいわくつきの逸品を扱っているとか……?

■聖コイナク財団の調査地■

 チョコボ留(レヴナンツトール:80ギル約1分)
 ギルドリーヴ(Lv45~)
 グランドカンパニーリーヴ(Lv45~)
 ギルドオーダー(Lv10~)
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 第七霊災の影響により、モードゥナの地中深くに眠っていた古代アラグ帝国時代の家屋が地表に露出。現在、聖コイナク財団から派遣された博物学者たちがそれらの調査に当たっています。彼らが拠点として利用しているのが、この場所です。そもそも聖コイナク財団は、学術都市シャーレアンで設立され、各都市の頭脳が集結した国際的な学術研究機構。古代アラグ帝国の発掘調査に生涯を費やした偉人「聖コイナク」の名を冠し、モードゥナの地で日夜研究に明け暮れています。彼らがそこまで調査に心血を注ぐ理由は、古代アラグ帝国の高度な技術を探るため。遺物の構造を研究して現代の生活に応用しよう……というトレンドの中核を担っているのが、聖コイナク財団なのです。現地の発掘調査隊を率いているのは、ラムブルース。ルビートマトをふんだんに使ったトマトパイが大好物の人物です。


 4回に分けてお届けしてきた簡易施設紹介の企画は、以上で終了になります。

 ラノシアやザナラーンなど三都市に隣接するフィールドに固有のエピソードがあるように、クルザス&モードゥナにも独自のストーリーが存在します。しかも今回の記事で掲載してきた内容は、シナリオのほんの入り口。サブクエストを進め、周囲のNPCから情報を収集することで、さらに物語の深い部分まで知ることができるのです。今度はあなたの目と耳で、各地の物語をひとつずつ探ってみてください!

(コネオン小隊/Mainai)

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