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第10回： 色男のディーノ

アンブラ「ディーノさんは新聞記者なんだよね」

プライナ「あの暑苦し…存在感のあるビブが社長を務める、メテオ・パブリッシングの社員ですね。ディーノは会社の一社員にすぎませんが、ビブとはそれなりに親しい間柄みたいですよ」

アンブラ「ディーノさんは立派な彫金師を目指していて、そのためにガーディナの渡船場にいつもいるんだって。芸術の盛んなアコルドから人や物の行き来が多いから、いろんな装飾品を観れて勉強になるし、最新のトレンド情報も得られるそうだよ。案外仕事熱心でマジメな人なんだ！」

プライナ「アンブラは子どもですね。ディーノの目的はシェフのカクトーラに会うために決まってます！」

アンブラ「断言」

プライナ「カクトーラには、彼が駆け出しの記者で生活に困っていたころ、おいしいご飯を振る舞ってもらったりといろいろお世話になった仲なんですよ♪」

アンブラ「そんな話ばっかりよく知ってるんだから……。カクトーラといえば、彼女の叔父さんは有名な釣り人のネイヴィスさん。カクトーラはもともとネイヴィスと暮らしていた時期があるんだ。カクトーラはもともと面倒見のいい性格だったけれど、釣り以外はからっきしのネイヴィスの世話を焼いているうちに、さらにそうなったんだって」