『キングスグレイブ FFXV』に登場する5000万円の“The Audi R8 Star of Lucis”に乗り込んでみた!

公開日時:2016-11-17 15:10:00

 アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネート候補にもなっているスクウェア・エニックスのフルCG長編映像作品『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』。同作に登場し、実際に一台限定で制作された、アウディジャパンとスクウェア・エニックスのコラボカー“The Audi R8 Star of Lucis”が一台限定で販売されることになったのは既報の通り(→こちら)。車体価格5000万15円ということでも大きな話題となった同車のプレス向け内覧会が、2016年11月17日に開催された。

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▲劇中の“The Audi R8 Star of Lucis”は左ハンドルだが、実物は右ハンドル。ちなみに、購入申し込みは海外からも可能とのこと。

 内覧会にはアウディジャパン株式会社 マーケティング本部本部長 ミクシェ シルケ氏(写真左)と『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』シネマティック・ディレクターの野末武志氏がコラボにいたった経緯やこだわりなどを説明した。

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▲アウディジャパン株式会社 マーケティング本部本部長 ミクシェ シルケ氏(写真左)と『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』シネマティック・ディレクターの野末武志氏(写真右)。「エキサイティングなコラボレーションができたと思っており、私自身、うれしく思っていますし、まさにアウディブランドにピッタリなコラボだと誇りに思っています」(シルケ氏)。「作品の中でよく見ていた“The Audi R8 Star of Lucis”ですが、いざ実写を前にすると、すごい迫力で圧倒されています。ここまで制作できたということで、感慨深く思っています」(野末氏)。

激しいアクションシーンにはR8がイメージにピッタリだった

 前述の通り、“The Audi R8 Star of Lucis”は、アウディとスクウェア・エニックスのコラボレーションにより制作された特別仕様車。フルCG長編映像作品『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』に登場し、現実でも一台限定で制作され、“ファンタジーから飛び出したクルマ”となっている。

 今回のコラボが実現した経緯についてシルケ氏は、スクウェア・エニックス側からのオファーがあったことを明かし、「『ファイナルファンタジー』は世界的に人気が高い、伝統あるシリーズであること、そして各シリーズ作品のどれもがハイクオリティーで高いエンターテインメント性を誇っており、つねに驚きを与えてくれる優れたシリーズとの印象を持っていました。アウディも高いクオリティー、細部へのこだわり、先進性、未来志向などをブランドコンセプトにしているため、パーフェクトなコラボレーションが実現できる」と、コラボの申し出には、すぐに快諾したとのこと。

 『FFXV』チームがアウディにコラボをオファーした決め手は、「劇中にはクルマが登場することはプロットの段階から決まっていて、とにかく激しいアクションシーンが多いので、そのアクションシーンに耐えうるスポーツカーとして、R8がイメージにピッタリ」(野末氏)だったからだ。

※Audi R8の詳細は→こちら

細部に『FFXV』の世界観をデザイン

 R8はアウディのフラッグシップモデルとして、もっともスポーティなモデルとして位置付けている。ボディパネルのつなぎ目を目立たない場所に移動させる役割を果たした“ラップアラウンドデザイン”など、細部にまで神経の行き届いた細かな作り込みにより、機能性を損なわずに美しい造形を実現している点も、Audi独自のデザインと言える。

 そんなR8を『キングスグレイブ FFXV』に登場させるクルマとしてデザインするに際し、野末氏が念頭に置いていたのは、「プロダクトとして完成されているので、大きくデザインやシルエットを変えることせず、細部で世界観をデザインすること」だったという。

 「タイムレス(時代を感じさせない)なデザインで、先進的でシンプルでありながらダイナミクスも表現するというのがR8のコンセプト。エンブレムの形、パターンなど、R8のタイムレスなデザインに溶け込んでいますね」と、シルケ氏も絶賛。

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▲今年7月に発売された新型Audi R8をベースに、車体はゲームの舞台となるルシス王国で最も高貴な色とされる黒色を基調とし、各所に王家の祈りの装飾模様とされる唐草模様のレリーフがあしらわれている。

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▲ホイールは、ルシス国章と王家に伝わる能力の象徴としての剣をモチーフにデザイン。ルシス王国を象徴する“完璧な美”を追求。

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▲劇中に登場するR8のナンバーは“RHS-736”。“RHS”はRoyal Household Stocks(王室所有物)、“736”は新暦736年(王子の誕生年。ゲームの舞台は新暦756年)。The Audi R8 Star of Lucisは王子20歳の生誕を記念して送られたものだという。王子はいいなぁ。

 販売価格5000万15円という価格も話題を集めた“The Audi R8 Star of Lucis”だが、端数の15円に関して、野末氏が決めたのではなく、プロデューサーの田畑端氏のこだわりだったという。また、販売のアナウンスと同時に公開されたスペシャルCM映像については、「ふだん、制作したデータは外部に出さないんですけど、映像を観て、このネタは映画でやればよかった」と野末氏も唸るほど、いいものになっているので、まだご覧になっていない人はぜひ。

 今後、量産の予定はなく、まさに世界で一台の“The Audi R8 Star of Lucis”。「アウディさんの企業理念である技術による先進性と、『FF』が技術への挑戦を続けてきたからこそ、今回のようにより深いレベルでのコラボレーションができたと思っています。今後も、深いレベルでのコラボレーションができる作品作りを続けていきたいですね」(野末氏)。

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▲今回、野末氏も初めてR8に乗車。「高額なので、さすがに自分では買えません(笑)」。

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▲記者(ペーパードライバー歴約20年)もハンドルを握ってみました(キズを付けないようドキドキしながら)。15円を頭金で、残りは30年くらいのローンで……え!? ダメ?

 “The Audi R8 Star of Lucis”の購入申込受付は、2016年11月21日(月)午前10時より、特設サイトの申込受付ページで。どんな人がオーナーになるのか。ぜひ乗ってみたいなぁ。

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『ファイナルファンタジーXV』ファミ通.com 特設サイト

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