●ニューヨークは刺激的だ!†
というわけで、前回に続いて『ディビジョン』の舞台となったニューヨーク紀行をお届けする。記者がニューヨークを取材したのは、今年の2月上旬だったのだが、こうして『ディビジョン』が発売されてみると、さらにニューヨークに行きたくなる気持ちが盛り上がってきている今日この頃。ゲームを体験したあとに、さらにしっかりとニューヨークの再現度を確認したくなるというか、ゲームで歩いた街並みを追体験してみたくなるというか……。いわゆる“聖地巡礼”の気持ちがわかるような気がします。
さて、記者がニューヨークに取材に行ったのは、同地で開催されたプレスカンファレンスに合わせてだったわけですが、クリエイターさんへにインタビュー時に、ニューヨークに対する印象を聞いておりました。ここでは、クリエイター陣のニューヨークに対する印象をご紹介しよう。
■「ニューヨークは野心家の都市だ」
クリエイティブ・ディレクター マグナス・イェンセン氏
「ニューヨークは好きな場所です。ほかとは違いますね。縦横に走るストリート・グリッド(網状の格子)が、まるでマシンのように感じられます。ヨーロッパの古い都市にある有機的な道のレイアウトに慣れているので、このグリッドを見ると、「志のある人たちが、どれだけの思いを込めて作り上げたのだろう」と思います。何かを成し遂げたいという強い欲望を感じますね。怠け者の都市ではなくて、野心家の都市です。出会う人たちからそれを感じるので、ここに来るとエネルギーをもらえます」
■「ニューヨークはawesomeだ!」
アソシエイト・クリエイティブ・ディレクター ジュリアン・ゲリティ氏
「ニューヨークは世界でもっとも美しく、ロマンチックな都市だと思います。ほかのどの都市とも違うものを持っています。スケールの大きさと独特な雰囲気はほかのどこにもないものです。エネルギーとソウルもすばらしい。ニューヨークをひと言で表現すると? “awesome(荘厳な、すばらしい)”だね。ふつうによく使われる意味ではなくて、驚きをもたらす“ワオ!”という意味で」
■「ニューヨークに魅了されずにいるのは難しい」
IPディレクター マーティン・フルトバーグ氏
「私は田舎に住んでいて都市型の人間ではないので、ニューヨークのような場所に来るとふたつの気持ちに分かれます。“ここに住みたい”という気持ちが生まれても、その後すぐに、“ここには住みたくない。家に帰りたい”と思うんです。私は大都市とはこういう関係にあります。まあ、ニューヨークに魅了されずにいるのは難しいです。マルチカルチャーであり、発見するものがたくさんあり、経験したいこともたくさんあります。魅了されていると言えます。その気持ちをひと言で表現すれば、“好奇心をそそられる場所”ですね」
■「ニューヨークはエキサイティングだし、来れば楽しい」
作家 アレックス・アーヴァイン氏
「とても好きなところです。私はニューヨークにもデンバーにもボストンにも住んだことがあり、大都市での生活は経験してきました。いまは小さな町に住んで、4人の子どももいます。ドアを開けて遊びに出られる環境ですね。大都市を訪問するのは楽しいです。ニューヨークをひと言で表現すると、“Loud(うるさい、騒々しい)”かな(笑)。よいところもあれば、悪いところもあります。エキサイティングだし、来ればとても楽しい思いができる。まあ、ニューヨークは大好きだけど、住むことはできない。東京から来たら、それほどうるさいとは思わないかもしれないけれど(笑)」
以下、取材時に撮影したニューヨークの街並みとゲームの画面写真を並べつつ、ニューヨーク紀行をお届け。
■エンパイア・ステート・ビルディング
マンハッタンにある超高層ビルで、ニューヨークを代表するシンボルのひとつ。映画にも度々登場しており、『キングコング』にて、キングコングが外壁をよじ登ったのはあまりにも有名。ニューヨークを歩いていると、そこかしこでエンパイア・ステート・ビルディングが見られ、圧倒的な存在感を誇る。
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▲ゲーム画面より。現実と同様に随所でエンパイア・ステート・ビルディングが確認できる。
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▲マンハッタンでも圧倒的な存在感を見せるエンパイア・ステート・ビルディング。
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■グランド・セントラル駅
ニューヨークを代表する駅。現存する建造物は1913年に修復されており、歴史的価値も高い。こうした歴史ある建物が現役として活用されているのも、欧米ならではの懐の深さなんだろうなあ……と記者は個人的に思っている。構内は数多くのレストランやショップで賑わう。
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▲以上3点はゲームより。
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▲歴史を感じさせる建物は中を散歩するだけでも楽しい。なんと44のプラットフォームがあるらしい。
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■ロックフェラー・センター
マンハッタンにある複合施設。富豪家のジョン・D・ロックフェラーによって1930年代に建設された。施設内のアイススケートリンクと、ホリデーシーズンになるとデコレートされるクリスマスツリーは、あまりにもおなじみ。
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▲ゲームより。
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▲おなじみのアイススケートリンク。ニューヨークの豊かさの象徴のひとつ……のような気もする。
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■ストリートアート
本作では、ニューヨークの街並みをさらにリアリティー溢れるものとするために、ストリートアートにも力が入れられている(⇒関連記事はこちら)。ストリートアートは、ニューヨークのカルチャーと言える。記者が取材中はそんなに派手なものは見られなかったが、そこかしこにそれらしいアートを見ることができた。以下に、紹介しよう。
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▲以上3点はゲームより。ストリートアートのデザインはゲームのために用意されたものだ。
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▲中には落書きっぽいものもあるが、いかにもニューヨークらしい。
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以下、記者が撮影した“ニューヨークらしい”風景をどうぞ。
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▲ニューヨークといえば、イエローキャブ。ゲームでもそこかこに登場します(動かないけど)。
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▲そこかしこに見えるエンパイア・ステート・ビルディング。
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