『ディビジョン』ニューヨーク紀行・その1 ゲーム内と実際の街並みを比べてみると……

文・取材:古屋陽一

公開日時:2016-04-22 19:00:00

●ニューヨークの街並みは、ある意味で『ディビジョン』の主役かも

 記者がつらつらと週刊ファミ通を眺めていると、気になる記事を見つけてしまった。巻末近くにある“ゲームユーザーの意見箱”の、“今週のクエスチョン”だ。こちらは、毎週ファミ通.comでユーザーアンケートを実施して、その結果を紹介するというコーナーで、読者の皆さんの意識がうかがえるということで、記者もけっこう楽しみにしている。

 で、その号のお題は“ゲームに登場する街や世界で、行ってみたい場所は?”というもので、並み居る強豪を押しのけて1位になったのは、何とニューヨーク(『ディビジョン』)だったのだ。記者なんかの世代だと、ニューヨークと聞けば何と言っても『アメリカ横断ウルトラクイズ』の決勝戦の地で、「ニューヨークへ行きたいかー?」が印象深かったりするのだが、実際のところはやっぱり“世界の中心”であり、“憧れの地”であったりするのだなあ……と再認識。

 ニューヨークを選んだ方の意見が気になったので、ちょっと見てみたところ、なかなかに興味深いコメントが……。というわけで以下に引用させていただきます。

◆「『ディビジョン』がほとんど現実と同じぐらいの再現度で感動したので、本物を1度見てみたいと思ったから」(16歳男性 高校生)
◆「あの再現度はすごいの一言に尽きる」(年齢不明男性 会社員)
◆「ニューヨークに行ったことがあるのですが、ゲーム内で歩き回っていると、“ああ、ニューヨークに行きたい!”って思ってしまう……」(30歳男性 フリーター)
◆「ニューヨークの街並みが再現されていて行きたくなった」(32歳男性 会社員)
◆「ちょっとしたプチ観光気分が味わえました」(34歳男性 会社員)
◆「ゲーム中で実際の街がどのぐらい再現されているのか見てみたい」(45歳男性 広告デザイン)
◆「『ディビジョン』をやっていて、こんなに広くて綺麗な街並みがあるのならば見てみたいと思いました」(17歳男性 学生)
◆「もともと、荒廃した世界で生き残るという設定物が好きで(『ウォーキング・デッド』や『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』大好きです!)なのですが 、この『ディビジョン』のダークゾーンというエリアは、その名の通り恐怖という暗闇に包まれたような世界で、テレビ画面越しでもその世界の冷たさが伝わってきます。そんな世界に入り込み、恐怖と希望が渦巻く日常を体感してみたいです。もちろん友だちを連れて(笑)」(18歳男性 学生)
◆「ゲームのようにパンデミックが起こったタイミングは勘弁ですが、ゲームで探索して歩き回っている街並みとの違いを、実際に行って確かめてみたいです」(34歳男性 会社員)

 『ディビジョン』でニューヨークを体験して、「実際に行ってみたい」と思った人もけっこう多かったよう。「ゲームで探索して歩き回っている街並みとの違いを、実際に行って確かめてみたい」という気持ちになるのも無理からぬところ。『ディビジョン』における街並みの再現度は、それだけ秀逸だと言えるだろう。『ディビジョン』は“観光”という見地からもけっこうニューヨークに貢献しているのかも。

 『ディビジョン』のプレスカンファレンスでニューヨークに取材した記者ですが、いまになってさらにニューヨークに行きたくなってしまいました。というわけで、取材時に撮影したニューヨークの街並みとゲームの画面写真などを並べつつ、ニューヨークの街並みの再現度を改めて検証してみよう。

■タイムズスクエア
 “世界の交差点”と言われる、まさにニューヨークの中心。きらびやかなネオンサインがニューヨークの絢爛豪華さ象徴している。ニューヨークに行ったら誰でも一度はここを訪れるのでは。

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▲上記2点はゲームから。

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▲昼のタイムズスクエアもいいけれど、やっぱり夜がきらびやか! まさに、「俺、“世界の交差点”にいるのか!」という気になれる。



■マディソン・スクエア・ガーデン
 スポーツアリーナとシアターで構成されるスポーツや音楽の“聖地”。『ディビジョン』では医療施設として登場する。マディソン・スクエア・ガーデンを医療施設として活用するとは秀逸。『ディビジョン』ではパンデミックに対する緻密なシミュレーションをしているので、有事の際は実際にマディソン・スクエア・ガーデンが医療施設として活用されるかも。

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▲上記2点はゲームから。あまり角度は変わりませんが、せっかくなので掲載。

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▲遠目に見えるのがスポーツアリーナで20000人を収容。



■フラットアイアンビルディング
 1902年に竣工した、ニューヨークに現存する中ではもっとも古い歴史を持つビル。五番街の北側にあり、三角形の独特な形状が印象的で、端っこの空間はどうやって使っているんだろう……と、気になってしまった。

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▲上記2点はゲーム中のもの。

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▲独特のフォルムが印象的。1902年竣工なので、100年以上前の建物になるが、デザイン的にまったく古びてない。



■ニューヨーク公共図書館
 1985年に独立法人により設立。中央図書館3つと、各所に80以上の地域分館などが散らばるというとんでもない規模を持つ。写真は本館にあたり、左右に鎮座するライオンの像が目印。ちなみに、中は、建物の大きさから象徴されるほどの本は置かれていなかった。まあ、象徴のようなものか?

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▲上記2点はゲームより。

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▲あくまで個人的な感慨ですが、海外の図書館はとにかく存在感があって、入るだけでも楽しい(図書館なので気軽に入れる)。こんな図書館があったら、毎日通うだろうなあ~。



■地下鉄
 ニューヨーク市内の地下を網の目のように張り巡らされた地下鉄。記者はニューヨークというと、なんとなく地下鉄を思い浮かべてしまう。昔は危険と言われていたが、市の努力もありいまは安全なよう。ただ、利用するとやっぱり何となくビクビクしてしまうのは人情というもの? 『ディビジョン』ではその機能は停止してしまっているが、構内にちゃんと入ることができる。

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▲上記3点はゲームより。作り込みがお見事!

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▲どこか味のあるニューヨークの地下鉄。

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