『ディビジョン』プレイ日記 マディソン野戦病院での激戦 (ライター夢崎・その1)

文:ライター 夢崎

公開日時:2016-03-15 19:00:00

●ソロプレイでもここまで楽しめる!

 ジーッ ザザザ……この報告書は、エージェント・喫茶板東に少し遅れて任務に着いた筆者ことエージェント・夢崎がお送りする。彼はすでに現地で孤軍奮闘していると聞いているので、筆者も一刻も早く駆けつけねばならない……のだが、それはそれとしてキャラメイキングである。

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▲近所のスーパーの店員にこれとソックリなオバチャンが居るので、親近感から、これに決定。

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▲こんな向こう傷の店員が居るスーパーはちょっと遠慮したいが……。

▲猛者がかけるサングラスといえば、この形である。

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▲降臨ッ!

 なんだか西部警察にかぶれた片桐はいりみたいになってしまったが、「やだ、つよそう……」という理由で、これでいくことに。

 そんなこんなで、できる限り急いだのだが、最初に訪れるロビー的な場所にはすでに多くのエージェントが押しかけていた。

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▲「むッ! 何だ、この列は……」。

▲その背中は完全に「人が並んでたから、何か貰えるのかと思って……とりあえず並んでみました」と言い出しそうな主婦である。

 こうしてプレイヤーキャラで人だかりができている様子はオンラインRPGならではの賑わいを感じるものだが、筆者が着いたときは写真のように一列に整列していた。どんなときも混乱せず、静かに列を成して自分の番を待つ……というのは海外の人が日本人に対して称賛を送るもののひとつ。しかし、オンラインゲームでこれをする意味はあるのだろうか。もしかすると回線の負担を少しでも減らしてスムーズにイベント進行が行われるよう、プレイヤーたちが自主的に並び始めたのかもしれない。海外ではありえない配慮と心意気。まばゆいくらいにエキゾチックジャパン。

 ……と思っていたのだが、発売初日の最初の時点ではプレイヤーのひとりが話しかけている最中はほかのプレイヤーが話しかけてもイベントが進まない仕様だったから、らしい。この仕様は現在では修正されているのだとか。これから始める人はご安心を。

 さて、先に着任したエージェント・喫茶板東の報告にもあったように、マンハッタンに着いてからは “作戦基地”を拠点として行動していくこととなる。各地のミッションを進めていくと重要人物を基地に招くことができ、基地内にある防衛棟や医療棟などの施設がパワーアップ可能になる。ミッションで得られる物資を消費して棟の中の要素を徐々に復旧させていくことで、新たなアビリティを取得していくことができるのだ。

 アビリティは“スキル”、“タレント”、“PERK”の3つに分かれており、スキルとタレントは習得したものの中から選択して装備するタイプ。プレイヤーの戦闘スタイルによって何のスキルが便利なのかも変わってくるし、スロットは限られているので、どれを装備するべきかも迷うのだが、PERKは習得したものすべてが常時発揮される。“所持品のスロットが10個増える”といったものから“12時間ごとに防衛棟で武器パーツを回収できる”といったものもあるので、PERKの習得はゲームを進めていく上で目に見えて便利、有利になる。ラクな道とイバラの道があったならば、眉間に皺を寄せながらノータイムでラクな道を進む筆者としては、一刻も早くこのPERKを習得しまくっていきたいところ。

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▲棟は“医療棟”、“技術棟”、“防衛棟”の3つ。どの項目を復旧させるかで得られるアビリティが変わってくるので、欲しいアビリティを事前にチェックして、そこを優先して復旧させていきたい。

 とにかくミッションだな! というわけで、手始めに作戦基地から最も近い位置にあるミッション“マディソン野戦病院”に突撃。医師・カンデルの救出が目的で、これに成功すれば治療キットの所持数が1増え……じゃなくて医療棟の機能が復活するはずだ。

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▲オレンジ色の場所が作戦基地。目と鼻の先といってもいいくらいに近いので、最初のミッションにオススメ。

▲すごいドヤ声で「ここで援護する。お前が医療スタッフを連れ出したら俺たちが護衛する」と言い放つ味方組織の人たち。要するに最も危険な病院内にはひとりで行けってことね……。

 さて、意気揚々とやって来たのはいいが、エージェント・喫茶板東と違って私は銃の扱いがさほど上手ではない。下手の横好きというヤツだ。それに加え、筆者の知っているFPS・TPSでは敵味方双方が物陰に隠れながら位置を把握し、グレネードであぶり出したり、物陰から物陰へ移動して不意打ちを狙ったりする……のが主流だったところ、この『ディビジョン』の場合、敵が被弾を恐れぬ特攻をかけてくることが多い。ほかでは味わえない緊張感はあるが、近距離の敵に対する対処法も求められる。

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▲こっちが物陰に隠れていても、相手はフラフラとこの距離まで出てきたりする。近ぇー!

 この、命を顧みない敵のアグレッシヴな攻撃は、下手の横好きエージェントにとっては強烈だった。「くそぉ、そんなの反則だろぉ……」とか、戦場に反則もクソもないのにブツブツ言いながらリスポーンをくり返す。多少の被弾は覚悟で「もう、殴ったほうが早いんじゃないの」という距離に迫ってハンドガンの乱れ撃ちをするなど、およそエージェントらしくない動きも頻発。

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▲これだけ近付けば外さんぞ、コラァ!(情けない恫喝)

 ヘトヘトになりつつも歩を進めると、大広間に到達。このマディソン野戦病院において、ここの大広間は最初の難関だ。

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▲この画面左側にはさらに小部屋があり、その中も戦場となる。

 通常、FPS・TPSでは前方にだけ気をつけていればいいことが多いが、ここは部屋自体がヨコに大きいため、前方だけ見ていても部屋の全容が画面に入り切らない。位置取りによっては、いつの間にか敵が背後に回り込んでいたり、左右に散開していて挟み撃ちにされたりする。片方と銃撃戦をくり広げているあいだに背後からズバズバ撃たれて「グワー! 何事じゃー!?」となることもある。

 これは筆者の腕前の問題もあるが、そもそもが協力プレイでほかのエージェントと組んで挑むことを想定して作られている、ということもある。このミッションに挑む前には、デカデカと「ほかのエージェントと協力しろ!」と表示されるわけで、そんな所へひとりでノコノコとやって来るほうが悪いとも言える。

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▲「見えなかった」とは言い逃れできないレベルの表示。

 正直、挑戦してすぐのころはドラえもんにすがるのび太の如く、エージェント・喫茶板東に協力を要請しようかと思ったのだが、彼の「いや、そんなに難しくなかったけど」のひとことが、筆者の心の火薬庫に火を点けた。たしかにこのゲームはオンラインによる協力プレイがウリのひとつだが、逆に、「誰かと協力しないと遊べないのか?」と問われたら、大きく「NO!」と答えたい。ちゃんと、ひとりでもクリアーできるようになっているのだ。

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▲緑色の光が天へ上っているのは、そこに装備品が落ちていることを示している。

 たとえば、コレ。これはリトライ直後の画面なのだが、装備が落ちていることを示す緑色の光がある。つまり、先程死んでしまったプレイのときに敵が落とした装備品がまだ残っているのだ。「もしや……?」と思ってレベルと経験値を確認すると、リトライ前の状態を維持。つまり、早くも数え切れないリスポーン回数は決して無駄ではなく、経験値と新たな装備品は蓄積されているわけだ。

 くり返しているうちに敵の出現頻度、出現箇所も把握し、プレイヤースキルも上がっていくので、最初に大広間へ来たときに「これはキツいよォ」と泣き言を言っていた筆者も見違える動きを見せ始めた。カバー中にこっちへ投げられたグレネードを見て回転横っ飛びで回避してからの再カバー→カバー場所に敵の銃弾がカキンカキンと火花を散らす中でのリロード→敵のリロード時、今までの喧騒が嘘のように静まる一瞬の静寂の中、すばやく立ち上がって敵にヘッドショットを決める片桐はいり……似のエージェント。これがジョン・ウー監督映画なら確実に鳩が飛んだと確信する名シーンを続々と生み出していく。FPS・TPSに自信がないって? 大丈夫、これは自身の成長を実感できるTPSさ(エージェントのリアルな生の声)。

 成長を噛み締めながら大広間をクリアーした先で、ようやく医師・カンデルと遭遇。

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▲「頭を低くして、静かにするのよ!」と同僚に注意を促すカンデル医師。頭をめり込ませての力説に説得力。

 ここではバットを持って全速力で迫って来る暴徒がいるので要注意だが、大広間と比べると通路が狭いこともあり、比較的ラクに突破できる。

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▲ここは増援も少なく、1画面内で見渡しやすい。

 そしていよいよこのミッションのクライマックス、屋上戦。ここでの戦いを制すれば、“マディソン野戦病院”のクリアーとなる。

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▲大広間と同じようにヨコに広いフィールドなので、マメにキョロキョロと安全確認する必要がある。

 ……が、ここは大広間以上の難関。弾薬ボックスも置いてあるので弾切れの心配はないのだが、一度に出てくる敵の多さと増援への対処、地形のトリッキーさを逆に利用されて後ろに回り込まれないように……など、大広間戦の復習ともいえる戦闘内容となっており、さらにボス敵も登場する。大広間のクリアーによってある程度の自信はつけた筆者だったが、中途半端に見晴らしがよくて遮蔽物も少ないため、大広間よりも難易度は若干上がっている気がする。

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▲ステージ奥からつぎつぎと現れる増援。左の物陰からも、特攻をかけてくる敵が!

 少なくとも右側からの攻撃は完全に防げるこの場所に陣取って、増援の数が手に負えなくなる前に減らしていく。増援を倒し続けているとボスが出現。とにかくカタいので、ちょっとやそっとの攻撃では倒せない。必然的に長期戦となる。

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▲これがボスのハッチ。軽装に見えるが、銃弾を何発撃ちこんでもピンピンしている。

 しかし、ここまででボス以外のザコをすべて始末できていれば、ほぼ勝ったも同然。ひとつの遮蔽物を中心にグルグル回りながら攻撃すれば、ほぼノーダメージでいける。ただし至近距離での撃ち合いになるので、油断して被弾すると被ダメージがスゴい。気を抜かず、敵の銃撃が止んだら撃ってサッ、撃ってサッ、と隠れながらの地味な攻撃を続けていく。もし動画で見せたらブーイング必至のチキン戦法だが、勝てばよかろうなのだァァァァッ!!

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▲長く苦しい戦いだった……。

 ついにハッチを倒し、ミッション完了! 「PERKをいっぱいゲットしてラクしたいぜゲヘヘ」という不純な動機で挑んだミッションだったが、思いのほか苦戦・挫折・努力・成長・勝利といろんなものが詰まった初ミッションだった。

 実際、これを書いている現在ではもうレベル11に達し、このマディソン野戦病院からいくつものミッションをすべてひとりでクリアーしている。振り返ってみても、このマディソン野戦病院での成長は大きかったなァと感じるし、同じように苦戦している同志に「こんなヘタなエージェントも居るけど、なんとかなったよ」とエールを贈りたい。

 「『ディビジョン』ってどんなゲームなの? 難しそうだけど……」と気になっているエージェント候補生たちも、「これなら、さすがになんとかなるかも……」「こんな至近距離でハンドガン連射するほどヘタじゃない」と勇気をもらってくれれば幸いである。それではまた会おう! オーバー!

■ライター:夢崎
ライター歴13年。ファミ通.comなどで原稿を執筆。FPS・TPS系を本格的に遊び始めたのは『バイオハザード4』からという若輩者だったが、そこから何かに目覚めたのか、日本未発売の海外のFPSまでしゃぶり尽くし始めた変人。スナイパーライフルがまだ出てこない序盤で「クソッ、スナイパーライフルさえあれば……」と言うのが口癖。

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