E24M1: ひと足先に『ダイイングライト』海外PC版をプレイ。ゾンビを踏んでサバイバル生活の日々

公開日時:2015-02-24 00:00:00

 ドモー、BRZRKです。色々あって更新がこのタイミングになってしまったので申し訳ない気分だけど、今年も洋ゲーまみれの一年であることを願いつつ、E24M1行ってみましょうか。っと、その前に、今回はネタバレ的なものが微妙に入るかもしれないのでご勘弁てことでひとつ。


 そんなわけで、今回取り扱うのは国内だと2015年4月16日に発売予定となっている『ダイイングライト』。開発会社はトレイラーが話題となった『デッドアイランド』、『デッドアイランドリップタイド』を開発したTECHLANDの作品。
 Techlandは『ダイイングライト』と『デッドアイランド2』を同時に開発していたんだけど、『ダイイングライト』に注力したいということで『デッドアイランド2』の開発から離脱(後任はYager Development)。さらに、『ダイイングライト』のPS3とXbox360への移植が困難で、そっちにリソースを割くデメリットのほうが大きいという判断から旧世代機を切り捨てるといった潔い判断をし、なんとか発売までこぎつけたタイトル。男らしい。

 そんな『ダイイングライト』なんだけど、実は海外だと既に発売済みだったり。国内の洋ゲー取り扱い店舗じゃ割りといいペースで販売されている模様。じゃぁSteamはどうなのかというと、例により国内からは買えない。ほんとPCゲーくらい自由に遊ばせろよといった感じで物凄く温まったんだけど、色々あってプレイする機会を得たので、しばらく遊んでみた次第。ゴア規制なしゴッツァンす!(編注:日本語版の表現についてはすでに発表されており、1.人間敵キャラクターの部位欠損の削除(ゾンビに対する部位欠損表現は海外版と同様) 2.ゾンビの血や内臓部分の色味を暗色へ変更 の2点が挙げられている。レーティングはCERO Z。)

(※PC版は動作重めなんで画質を犠牲にフレームレートを稼いで動画を撮影)

 ストーリーは至って簡単で、主人公はGREと呼ばれる組織に所属するクレインという男で、ゾンビ化するウイルスの治療方法に関する極秘ファイルを盗んだ野郎を探すのが目的。で、トルコのとある街へと輸送機からパラシュート降下するものの、着地後すぐに感染者(ゾンビ)に噛まれてしまい大惨事に……といった感じ。主人公がチトおっちょこちょいですな。

 ゲームシステムは『デッドアイランド』と同じオープンワールドを採用し、活動できるエリアが2つある。それぞれのマップサイズが結構広めなので序盤の移動は結構大変。『デッドアイランド』の時はクルマに乗って移動することができたんだけど、本作は乗り物を完全に撤廃。代わりにフランス発祥の移動術であるパルクールを主人公は活用。高所から飛び降りたり、建物から建物へと飛び移ったりと『デッドアイランド』には無かったアクション性が盛り込まれることに。

 ゲーム序盤の主人公は本当に弱い。が、クエストをこなしたり、パルクールしたり、戦闘をするごとに「SURVIVOR」「AGILITY」「POWER」のそれぞれに経験値が蓄積されていく。一定量この経験値が貯まるとランク・レベルが上がり、スキルツリーから少しずつ新たなスキルを入手することが可能になる(ランクとレベルの上限は25まで)。

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 中でも触れておかねばならないのが「AGILITY」をレベル12にすると取得可能になるグラップリングフックだ。これは、手元から自動巻き上げ式のアンカーを打ち出して通常では手の届かない場所へと移動する手段だ。使い方を工夫すれば、普通だと落下死するような高さから飛び降りていても、周辺の地面や壁に打ち込むことでノーダメで回避することができたりする。マジでクッソ便利で、快適に移動するには絶対必須。

 ストーリーの進め方については『デッドアイランド』を踏襲していて、魑魅魍魎が跋扈している街の中で、主要人物から依頼を受けるメインクエストをこなしていく形式だ。もちろんメインクエストのほかにサブクエストも豊富に用意されているのだけど、全部こなそうとすると、かなりの時間泥棒に。自分はとりあえず全部やったけど面倒なら武器の設計図であるブループリントがもらえるサブクエストだけを消化しておくのもアリかな。

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 トレイラーを見て知っている人も多いかと思うけど、ゲーム内の時間が夜になると強力な敵のナイトハンターが登場する。その辺をウロウロしているゾンビよりも耐久度が高く移動速度も速い。数メートルの落差がある崖なんてものともせず、一回のジャンプで飛び越えてきたりと本当に厄介。でも、紫外線に弱いのか、日の出とともに大慌てで逃げていくさまは見ていて微妙に可愛らしさがある。

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 そんな感じの『ダイイングライト』なんですが、場所によってはゾンビが大量に徘徊している場所があり、運悪くそんな場所に用事があったりすると戦闘が思いのほか大変。モロトフをぶん投げたり、周辺にあるトラップを活用するのもいいけど、なんだかんだで時間がかかってしまう。そんなときはゾンビの体液を身体にヌリヌリしちゃうとゾンビが気付かないのでラクに用事を済ますことができる。これって、『ウォーキング・デッド』のシーズン1でやってたのが元ネタだったりするのかな?

 とまぁ、ひと通りというかメインとサブのクエストを完了した感じ、かなり面白かったかなという印象。あえて苦言を呈するならば、街中に現れるゾンビの見た目がほとんど変わらない点だろうか。これはメモリのやりくりが原因だと思うのだけど、もうちょっとバラエティ豊かでもよかったんじゃないだろうか。
 あとは、攻撃力が1000を超える武器を入手してしまうと、とたんにゲームの難度が簡単になる点。なんつーか、1000を超えたマチェーテにMODで色々な効果を付与し、さらにアップグレードすると1200とか行くんだけど、もうナイトハンターすら恐れる必要がなくなるのはちょっとね。無双ゲーみたいになるのはどうなんだろうか。

 ちなみにクリア後はNEW GAME PLUS(強くてニューゲーム)があるので、引き続きダラダラ遊べる感じ。ただ、各種イースターエッグを見に行くとかDLCがリリースされない限りあんまくり返し遊ぶこともないかなぁというのが本音。あ、対戦はバランスが微妙だったかな。
 とりあえず、友達とワイワイ喋りながら協力プレイでシナリオを進めると結構楽しいので遊んでみる価値はある。個人的に『デッドアイランド』より『ダイイングライト』のほうが面白かったのでオススメしときますわ。


著者近況:昨日食ったカレーの甘口が辛くて泣いた(編集より:それはいいことを聞いた)

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)