E18M1: クソ暑い夏だから! カリフォルニアのビーチでスポーツするレトロ洋ゲー『California Games』

公開日時:2014-08-01 00:00:00

 ドモー。炎天下の中サバゲー行って死にかけたBRZRKです。夏だからガスガンではっちゃけようとしたんですが、体調を崩してしまい、軽くHELLってました。水分補給は本当に大事だよ!

 そんな訳で今回は以前に予告した通り、今は亡きEPYXが開発していた”GAMES”シリーズの中から、特に好きな1987年を皮切りに発売された”California Games”を紹介。このゲームはEPYXが得意としていたスポーツゲームの中でも、アメリカは西海岸で80年代後半に好まれていたスポーツをゲーム化したタイトル。

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 プレイ可能な競技は、スケートボード(ハーフパイプ)、フットバッグ、サーフィン、ローラースケート、フリスビー、BMXなどなど。軽快な音楽をバックにテクニックを決めながらハイスコアを目指すというアーケードスタイルなゲームで、その単純性が人気を博し、さまざまなハードへと移植が行われた。参考までに、同タイトルが発売された機種を列挙しておこう。

Amiga/Amstrad CPC/Apple II/Apple IIgs/Atari 2600/Atari ST/Commodore 64/DOS/Genesis/J2ME/LYNX/MSX/NES/MASTER SYSTEM/Wii(海外版バーチャルコンソール)/ZX SPECTRUM

 といった感じに、16機種で発売されるほどのビッグタイトルだった。あまりにも人気があったため、1990年にCalifornia Games IIが発売。まぁこの続編は日本でも発売された経緯があるので、ご存知のかたも居るかもしれないが、いずれ紹介しようと思う。


 さて、そんなCalifornia Gamesだけど、僕が最初に触ったのはフィンランドの友人宅のCommodore 64版。当時はとにかく動きがぎこちないけど、日本にはないタイプのゲームだなぁといった印象で、実は当時はそんなに遊びもしなかった。
 が、数年後にうちの兄が親に買ってもらったATARI LYNXと移植版のCalifornia Gamesを遊んでいたのを見たら、Commodore64版のぎこちなかった動作がすべて改善されていて、物凄くヌルヌルとした動作を実現していたのに驚きプレイ。遊べる競技数は減ってしまったものの、操作性が段違いに向上していて、兄と僕でスコアを競い合ったのを覚えている。
 実際、僕にはメチャクチャ思い入れの深いタイトルのひとつで、今でもATARI LYNXと一緒に大事に保管していたりもする。

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 そんな感じのCalifornia Gamesなわけだけど、今回は記事作成ということで急遽NES版とGENESIS版を入手。「LYNX版は?」という疑問はごもっともなんだけど、LYNXには外部出力機能が存在せず、海外のファンフォーラムでも一部の人が無理やりアウトプット用の改造を施している程度で、撮影が現実的ではないんだよね。まぁ、そのうちWebカメラとかで無理矢理録画してみようかなと思案中。

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 では、早速実際のゲームを動画で見ていこう。まず最初はスケートボード(ハーフパイプ)から。

 トリックに応じてスコアが入る仕組みで、エアリアルターンとか色々出来る。グラフィックとゲームの具合は明らかにGenesis版のほうが良いんだけど、NES版の素朴なグラフィックもなかなかGOOD。というかNES版はなぜかヘルメットをかぶらず、リーゼント頭のままライドしているという面白具合。GENESIS版はコケ方によっては最後にプレイヤーをじっと見てくる始末。ちなみに、LYNX版が一番デキがいい。つーか、GENESIS版のBGMがドリフの「ちょっとだけヨ」っぽくてアレ。

 フットバッグは繰り出した技や連続で蹴ることによりスコアが入る仕組み。NES版のキャラクターが何故かたけし軍団のラッシャー板前氏にソックリ。GENSIS版はアニメーションの枚数と背景が豪華といったところだろうか。ちなみに、空を飛んでいるカモメにバッグを当てるとボーナス。

 サーフィンはプレイヤーのテクニックに応じてスコアが加算される。規定回数落水するか、制限時間いっぱいまで波に乗ると、最後に審判団による判定が行われる。ジャンプ後の着水時の角度付けにコツがあり、20度の角度で飛び出した場合、入水角度も20度にしなければならないといった冷静な操作が要求される。ちなみにLYNX版はゲームスピードが早く着水角度もアバウトでOKなぶん、派手なトリックができて楽しい。ミスするとたまにサメが出現する恐怖演出付き。

 スケートはトリックを出しながらゴールラインを目指す。路上に落ちているゴミやボール、草で足を持っていかれてコケないようにひたすら走る。操作法がハードごとに異なるのでクソむずい。

 BMXは転ばないように制限時間内にゴールを目指すのが目的。段差でうまくテクニックを決めれば追加点を獲得できる。NES版はコースの作りと判定が雑で、コースの枠でこけた直後、同じ場所でスタートしてコケるといったトラップがある。これもLYNX版が最もデキが良くて、見ていて笑える。

 なぜかGENESIS版では省かれているフリスビー。遠くにいる相棒にディスクを投げるだけなのだが、受け取る側を操作するときにジャンピングキャッチを狙うことが可能。が、狙うと基本的に失敗するので、普通にキャッチするのが得策。


 以上がCalifornia Gamesで遊べるゲーム一覧となっている。正直、コリジョンがクソだったりと酷い部分は多いのだけど、当時としては非常に珍しい、エクストリーム・スポーツを題材にしたゲームとなっている。

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 外に遊びに行くのも熱いしダルいなぁと思っているアナタ! 家の中でスポーツ(ゲーム)ができちゃうんだから、これは遊ばない手はないと思いますよ! 練習モードは1回でもコケるとメニューに戻されそうになったりと不親切極まりない部分もあるけど、欧米で大ヒットスポーツゲーってことで一度は触ってみてはいかがだろうか?

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)