E41M1: VRグラフィティシム『Kingspray』。人んちの壁に描くと怒られるならVRでやればいいじゃない

公開日時:2016-12-27 09:42:00

 ドモー。海外取材やらなんやらで気が付けば12月も終わりそうな感じで、今年もよく分からんうちに終わってしまうなぁと感じるBRZRKです。人生は無駄にしてこそだと思うんだ。


 今回取り扱うタイトルは、Oculus TouchやHTC VIVEといったVRデバイスで遊ぶことができる『KINGSPRAY GRAFFITI』(公式サイト)だ。これはどういうタイトルかというと、現実世界ではご法度となるグラフィティをVRの世界で思う存分楽しめるシロモノ。

 日本国内では無許可でグラフィティアートをかますと、軽犯罪法違反やら器物損壊罪やら、色々な犯罪行為となってしまうワケだ。だけど、VRの世界でやる分には誰にも文句言われないし、何を描いても怒られようがない。日頃の鬱憤とか溜まりに溜まったものをラクガキとして吐き出してしまうのもアリなんじゃないかね。

 あと、この『KINGSPRAY GRAFFITI』の面白いところはマルチプレイが可能で、友達と一緒にラクガキを楽しむことができる。まぁゴタゴタ言ってもしかたないので、どういうゲームか、公式が公開しているトレイラーでも見てちょうだい。

 映像を観ればわかると思うけど、スプレーのカラーバリエーションはもちろん、噴霧するときの拡散具合やプレッシャーの強さまで自由に設定できてしまう。ちなみにブームボックス(ラジカセ)でネットラジオを流したり、バスケットボール、角材、ビール瓶など、そこら辺の物を掴んで投げて遊ぶことも可能で、実際に遊んでいるとマジでスプレーでグラフィティを描いているかのような感覚に陥るアメリカンチンピラシミュレーターだ。いや、グラフィティやったことねぇけどさ。

●マルチでVRで著作拳

 でまぁグラフィティアートを見るのは好きだけどやったこともないし、絵心もないボンクラな筆者と担当のミル☆吉村で遊んでみたわけだが、これもまぁ酷い結果に。

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 世の中にあるグラフィティ・アートの中には、ただ描いているわけではなくて、世の中に対しての皮肉が隠されていたり、何かメッセージ性が高いものも多かったりする。でも、そんなセンシティブな感性を持ち合わせていない我々は何を描いてもアートではないラクガキレベルに留まってしまうわけで、何を描こうとかそういうのも浮かばない。

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 著作権とか知らねぇし! というぐらいの勢いで思いついたキャラクターを描いてはボイスチャットでゲラゲラと笑うのを繰り返していたりと、これが意外と楽しい。なんというか、普段できないことをやっている満足感は高いかなぁ。

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 どんな感じで書いていたかのダイジェストの動画も作ってしまったので、サックリとご紹介。ちなみに、Oculus Rift(VRヘッドマウントディスプレイ)側の音声が引っ張れなかったので会話の内容や環境音はカットとなっているけど、まぁその辺はいずれ改善できればという感じで。

 といった感じでVR空間の中をカンバスにして好き放題ラクガキできる『KINGSPRAY GRAFFITI』なわけだけど、これはVRデバイス持ちなら遊んでみる価値はあるかと。もっともっと広いカンバスに大人数で書き込めるようにならないかなぁと今後に期待したい。


著者近況:2017年は石油王になりたいです。

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)