E38M1: 世界初!? VR空間内でライターと編集が連載打ち合わせを敢行『Big Screen』

公開日時:2016-09-02 12:36:00

 ドモー、BRZRKです。eSports元年てよく言うけど、10年くらい前からeSports元年という言葉を聞いている気がするのは多分気のせいなんだろうなと思う今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか(ゲス顔)。

 今回扱うのは、ゲームとはちょっと違ってVRネタ。といってもゲームというわけじゃなく、当ブログの担当編集であるミル☆吉村とたまに打ち合わせで使っているVRアプリ『Big screen』(Steamでの配信ページ)についてやっていこうと思う。


●仮想空間にPC画面を持ち込んでチャットできるVRアプリ

 どんなアプリケーションかというと、仮想空間の中でアバター経由でボイスチャットしたり、画面の見せ合いっこができるという優れもの。ゲーム画面の見せ合いっこが出来るということは、例えば『ダークソウル』シリーズのような難度の高いゲームの攻略方法を画面を交えて会話したり、対戦模樣を隣で見るといった感覚で使えてしまう。

 もちろん、デスクトップ画面に表示できるタイトルならPCゲームに限らない。家庭用ゲーム機の映像をキャプチャーソフトを通してPCに表示できる環境であれば、PS4やXbox One、WiiUといったハードのゲーム画面も共有できる。

 もしかすると、将来的には『Big Screen』を用いてクラン戦が行われちゃったりなんてこともあるかもしれない(VRデバイスが高いから敷居は超高いが)。まぁ実際どんな感じなのかは次の動画を見て欲しい。

 こんな感じで、Oculus RiftやHTC VIVEといったVRデバイスを持っていれば、SteamやOculus Storeからダウンロードしてインストールするだけで色々できてしまうスグレモノ!

 現在は“Big Screen Beta”という仮称の通りベータ版で、同じルームに入っている参加者にデスクトップ上の音声を聞かせるにはアルファ版(※)を導入しないといけないんだけど、一度導入すればこの動画中の様子のように、打ち合わせ中にゲームをしているのがバレるといった遊びも可能だ(※編注:Steamのプロパティからベータタブで誰でも参加可能)。

●仮想の超大画面でゲームや映画を楽しむのもよし

 そして『Big Screen』の仮想空間上に表示するスクリーンは、現実のデスクトップ画面をそのまま表示する仕組みで、表示サイズも自由に設定できる。つまり、夢のゲーム環境を仮想空間上で整えることが可能なのだ。

 そして、このロビー代わりになる仮想空間は、高層マンションの屋上や屋内といった生活空間だけでなく、宇宙空間や未知の惑星の風景といったものまでさまざま。

 ちなみに、同じルームに居る人に見せる画面はストリーム画面として相手側に映像を送信する形なので、回線の相性や速さによっては、ブロックノイズだらけになってしまうこともある。また、デスクトップ上の音声を相手側に聞かせるには外部ソフトの導入も必要となるので、若干敷居が高くなってしまう。ここで躓くひとも少なくはなさそうだ。

 もちろんひとりでの利用も可能で、筆者はこの夏に配信されたばかりのSteam版『マブラヴ』をVR空間で超巨大な画面に映し出して楽しんでいたりもする。また、使い方を工夫すれば、基本的にPCのディスプレイに映るものなら映画や非Steamのタイトルでも利用することが可能なので、本当に面白いアプリケーションと言っていいだろう。

01

 ただし、現状はアプリケーションどうしの相性問題があるらしく、『Big Screen』と相性が微妙に悪いアプリケーション(ゲーム)を起動すると、共有する相手側からスクリーンを見た場合に画面がホワイトアウトしてしまう。この辺はまぁベータ版ということで、今後改善されると嬉しいなぁ。

 ちなみにこのアプリケーションは無料で使用することが可能。恐らくビジネスモデルとしてはアバターや有料VR空間が販売されるようになるのかな? 無料でこんだけ使えるなんて良い時代になったもんだ。

 とまぁそんな感じの『Big Screen』ですが、割と本気で打ち合わせとかにも使えるので仕事に使うもよし、ゲームを大画面で遊ぶもよしといった太っ腹なアプリケーション。もし、使用できる環境があるなら試してみて損はないだろう。オススメ!


著者近況:艦これの夏イベ、新規艦は掘らずに揃いました。万歳。

この記事の個別URL

BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)