E73M1: 『Steel Assault』敵の猛攻を命綱(ジップライン)を張って切り抜けろ! レトロテイストでハードなプラットフォームアクション

PC/Switchで日本語対応のアクションゲーム『Steel Assault』を紹介。
文:BRZRK

公開日時:2021-09-29 08:30:00

 ドモー。そろそろ新しいPCが欲しいなと思っているBRZRKです。ボチボチ処理落ちするゲームが多くなってきたから買い換えないと。年末か年明けくらいにはなんとか新調したいけど、『バトルフィールド 2042』と『Halo Infinite』を動かしてから決めようかな。ん、そうしよう。
----

 今回紹介するのは、Steamで発売開始され、Nintendo Switch版が日本で9月30日発売予定のドット絵で彩られた2Dプラットフォームアクション『STEEL ASSAULT』(公式サイト)。

 本作の舞台となるのは、トリウム爆弾によって荒廃した近未来のアメリカ。ロボ軍団によって支配するピアース将軍に対し、レジスタンスの戦士タロウ・タカハシが立ち上がる……という内容だ。

■足りない足場は自分で作れ! ジップラインがタローを救う

 ゲームシステムは横スクロール型のプラットフォームアクションゲームで、初代『バイオニックコマンドー』や『ガンスターヒーローズ』『魂斗羅』『ロックマン』といった往年のアクションゲームからの強い影響が感じられるタイトルとなっている。

Steel Assault
Steel Assault
Steel Assault

 その特徴のひとつとなっているのが、主人公が使用するジップライン。まさに『バイオニックコマンドー』のグラップリングフックのように、高い位置への移動や、ジャンプで届かない場所への足がかりといった感じで使用できる。さらに斜めや横方向に射出することも可能で、落とし穴で横方向に使えば落下防止にもなったりと独自色も。

Steel Assault
Steel Assault

■敵の配置が殺る気満々のレトロアーケードスタイル

 本作はライフ制ではなく体力ゲージ制が採用されている。なので多少のダメージを食らっても進めていけるのだが、敵の配置が『ロックマン』や『魂斗羅』シリーズのようなイヤラシさで溢れており、ちょっとでも気を抜けばガッツリと体力が持っていかれてしまい瀕死、という難度高めな設定だ。

Steel Assault

 1画面内に表示される敵の数は少ないものの、プレイヤーにとって嫌なタイミングで攻撃を仕掛けたり、着地したい場所に敵が待っているなんてこともザラ。トライ・アンド・エラーをくり返して行動パターンを覚えながら進めていくゲームといったところだろうか。

 ちなみにチャプター内のエリアをまたげば体力が回復するし、何回でもコンテニューすることが可能なので、根性さえあれば意外となんとかなるかな。厳しかったら軽めの難度ではじめて、まずは感覚を掴んでいくとよし。ただし、ボスの行動パターンが難度により変化するのでその点は心しておくべし。

Steel Assault
Steel Assault

 2Dドット絵で描かれる世界は、メガドライブやゲームボーイアドバンスに近いレトロテイスト。ブラウン管テレビや古い液晶画面の走査線(アミアミしてるやつ)の表示だけでなく、古いブラウン管テレビ特有の四隅が丸まった感じや、いい具合にドットがボケて見える表示具合まで描画で表現している。

 このボケボケ感はオッサン世代ならちょっとくるものがあるので一度は試して欲しいところ。なおオプションでナシにすることもできるので、見づらいと思ったらそのあたりの設定をオフにしちゃえばオーケー。

Steel Assault

■必須テク&ボタン配置

 操作自体は十字キーでの移動&下入力からのスライディング、ジャンプ(二段ジャンプ可能)、攻撃、ジップラインと比較的シンプルな構成だ。

 でも、「ジャンプしながら攻撃しつつ横方向にジップラインをフック」みたいな動作をするのは結構大変。なので、グラップリングフックはコントローラー操作の場合L・Rボタンあたりに振っておくことをオススメ。最初はフックの使い所が難しく感じるかもしれないけど、慣れたら快適快適。

Steel Assault

 そうそう、敵の攻撃にはタロウの攻撃で打ち消せるタイプとそうでないタイプが存在する。ゲーム中はこのポイントを強く意識しながら遊ぶと良いだろう。特にボス戦はこの打ち消しを効果的に行えるか否かで命運が分かれる。終盤なんてほんともう、必須テクといった感じだね。

Steel Assault

 全6チャプターと正直ボリューム的にはちょっと物足りなさを感じてしまうのだけど、これは恐らくやりごたえの有る難度高めのアクションゲームゆえの「おかわり下さい感」といった感じ。基本をマスターして自信が出てきたら、ハード難度でのプレイや、1回の通しプレイでクリアーしないといけないアーケードモードに挑むといいだろう(ただしコンティニューは可能)。

 ゲームとしてのやりごたえはかなり感じるものの、難度もちょいと高く若干人を選ぶ気がしなくもない本作。筆者は素直に楽しかったし結構満足度も高かったかな。

 欲を言えば、もうちょっと面の数が多かったらなぁなんて思うことも。クリアまでの総プレイ時間はアクションゲームが苦手な人なら2~3時間。得意な人なら1時間かからずクリアできる感じ。ちょっとまとまった時間があればサクッと行けるので、一度遊んでみてはどうだろうか?
---
著者近況:寝違えて首がイテェ

この記事の個別URL

BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)