Secret Level 7: 開発途上だが雰囲気はなかなかな、サイバーパンク・ホラーFPS『2084』

公開日時:2018-12-21 13:50:00

 ドモー、気付けばもう年末というか、あとちょっとで新年という事実にショックなBRZRKです。なんつーか、今年もなんだかんだでゲームが豊作だったなぁ。

 さて、今回紹介するのはサイバーパンクな雰囲気を持つパズル要素アリのホラーFPS『2084』(Steam)だ。このタイトルは『Layers of Fear』や『Observer』といったホラーアドベンチャーゲームを制作したチームが、72時間ぶっ通しでゲームを開発する社内ゲームジャムで試作した作品がベースとなっている。

 なお、いらぬ混乱を避けるためにも念の為言及しておくが、今回リリースされた『2084』は現状はいわゆるアーリーアクセスのタイトルとなっている。そのため、コンテンツ内容としてはストーリーモードが3面までで、あとは敵が永久に湧き続けるエンドレスモードしかない。

 なので、コンテンツとしてのボリュームはあまりないが、開発者側としては、プレイヤーの反応や意見などを見てゲームをどういう方向性で作り上げるべきかの方向性を探りながらコンテンツを増やしていく予定とのこと。

 気になったなら、Steamのウィッシュリストに追加しておいて、開発状況を定期的に確認しつつ購入するかどうかを決めるのもいいかもしれない。

 肝心のストーリーは、2084年のポーランド第五共和国という架空の国が舞台。この国は現在"ナノファージ"と呼ばれる死の病により危機に直面しており、主人公の女性ローラは、感染者の存在が発覚した際に最初に現地へと送り込まれる、救急隔離ユニットの訓練生だ。

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 ゲーム中に行えるアクションは単純で、基本的なWASDによる移動以外では射撃、グレネード、ハッキング、高速移動といったシンプルな構成。

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 中でも大事なのがハッキングで、ハッキング可能なデバイスをハックすると画面上に複数の矢印が表示される。例えば↑↑←→といった表示がされた場合はWWADという風に入力すると成功。弾薬の補充や体力回復、敵のシールドを剥がしたりトラップを起動できたりとハッキングは非常に便利。

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 撃ったりハックしたりしつつ、ゾンビみたいな動きになっているナノファージ患者を排除しながら、最後にボス戦ぽいのをやってステージクリア。といった感じで3面ほど進めば現状では攻略達成だ。

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 エンドコンテンツとしては、永久に湧き続ける敵を倒すENDLESSモードもある。まぁこっちはハイスコアを狙うアーケードタイプという感じで、ひたすら敵を叩くだけ。

 まだ完全な製品版ではないのでコンテンツは小粒ではあるものの、今後のアップデートでさらなる敵の種類や謎解きなどに期待できそうな本作。なにやら謎の多いディストピア感+サイバーな感じのストーリーは割と先が気になる感じ。果たしてどういった作品になるのか非常に楽しみだ。

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著者近況:なんでもバトロワにすれば良いってもんじゃないぞ

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BRZRK
週刊ファミ通やファミ通Xboxに“スオミ松崎”名義で執筆していたFPS歴15年のフリーライター。現在は他媒体でも使用しているBRZRK(バーサーク)名義に変更し、執筆活動のほかにゲーム大会の実況・解説やインターネット番組に出演したりしなかったり。まぁ、そんな感じでイロイロやってます!

BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮)