クローズドベータテストプレイリポート オープンワールドならではの自由度の高さはシリーズで比類なし!

2017年3月9日発売予定の『ゴーストリコン ワイルドランズ』のクローズドベータテストのプレイリポートをお届けしよう。
文:BRZRK

公開日時:2017-02-13 18:00:00

BRZRKがクローズドベータテストを遊び尽くす

 ユービーアイソフトから2017年3月9日発売予定のプレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『ゴーストリコン ワイルドランズ』。歯ごたえのあるゲーム性や現実世界に即したリアルで緻密な世界設定など、シューターやミリタリファンに極めて評価が高い『ゴーストリコン』シリーズ最新作として注目を集める本作だが、2月頭に海外にてクローズドベータテストが実施された。残念ながら日本は対象とはならなかったが、このたび特別にクローズドベータテストに参加することができたので、シューターと言ったらこの人! のBRZRKによるプレイリポートをお届けする。

※記事中のプレイ動画はPC版となります。

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 ドモー、BRZRKです。今回PC版『ゴーストリコン ワイルドランズ』のクローズドβテストに参加することができたので、その際の模樣をお届けしようと思う。

 今回の『ゴーストリコン ワイルドランズ』は南アメリカに位置するボリビアが舞台のオープンワールドで、この地を支配している巨大麻薬カルテルの“サンタ・ブランカ”を壊滅すべく特殊部隊“ゴースト”が派遣された。

 プレイヤーはゲームを始めるに先だち、使用キャラクターを作成することになる。このキャラクターエディットでは容姿や装備などのザックリと言えば外見部分を設定することになるのだが、実在するミリタリーギア(タクティカルウェア)の装備品も使用できたりする。サバゲー好きなら「おっと?」と琴線を刺激するんじゃないかな?

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▲5.11 Tacticalのプレートキャリアー。実在するメーカーの装備が着られるなんて!

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▲こちらも実在するメーカーCrye Precisionのコンバットパンツ! ミリタリーウェアとして大人気のウェアだ。

 各種エディットが終わったら早速ゲームスタート。雷雨に晒されたボリビアの空をヘリコプターで移動するゴーストたち。ここでは現地の情勢や協力者について簡単な説明を受けることになる。

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▲険しい山肌が見て取れる。果たして、どんな戦場と化すのだろうか?

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▲機内でのワンシーン。エディットしたキャラクターが反映されている。

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▲現地での協力者。恐らくボリビア政府側の人間だが、美麗なグラフィックに見とれていて説明を聞き逃してしまった。

 プレイヤーがまず最初に挑むのは、カルテル側に捕まってしまったアマルという人物の救出だ。手短にあるピックアップトラックに隊員全員で乗り込み移動を開始。いやー、豊かな大自然に囲まれた土地なんだなと思ってしまう訳で、一度は行ってみたいなぁ。

 アマルの居場所は最初から判明している訳ではない。まずは、監禁場所を知っていそうなバッドガイから聞き出す必要がある(手荒く)。とはいえ、そんなバッドガイの周りには当然のように銃器を持った悪そうな連中が多数護衛についているわけで、簡単な仕事ではない。

 そこでカギとなるのが敵の配置や装備といった情報だ。本作では敵が多数居るエリアに銃をぶっ放しながら突撃しまくることも可能だけど、それでは敵の増援が来たり、無駄に戦闘時間が増えて美しくないと筆者は考えている。なので、"極力敵に気付かれないように脅威を排除しながら進む"攻撃的なステルススタイルを取ることに決定。まずは、偵察用のドローンを使って敵の配置具合を確認。

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▲日影で見辛いが、手元からドローンを放つ瞬間。遠くの敵も難なく索敵できるので重宝する。

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▲ドローンで敵を捉えると、その頭上にオレンジ色の丸いアイコンが表示される。遮蔽物越しでもアイコンが見えるので、できるだけ多くの敵を補足しておきたい。

 あとは、マークした敵に見つからないようにひとりずつ確実に仕留めればオーケー。ただし、仕留め損なうと増援を呼ばれたり、走って逃げ出したりするので油断は禁物だ。

※こちらの動画は編集部での撮影によるものです。

 ドローンを使用して索敵をしていると、有益な情報を持っている敵キャラクターは黄色いアイコンで表示される。こういった敵は射殺してしまうと情報が引き出せなくなってしまい、ミッション失敗と判定されてしまうので、必ず生け捕りにすることだ。方法はいたって簡単で、気付かれないように背後から接近して捕まえるだけだ。あとは、尋問することで必要な情報を引き出すことができる。

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▲アマルの情報を引き出すまで痛めつけてはならない!

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▲監禁場所の情報を得ると、マップにターゲットの居場所へのルートが表示される。結構な距離がありそうなので、のんびりと景色を楽しみながら行くとしよう。

 アマルが監禁されているのは小さな農場のようなエリアで、接近すると敵がすぐに警戒を開始する。下手にウロウロとしていると速攻で攻撃対象とみなされて蜂の巣にされてしまうので注意が必要だ。というか、筆者はクルマで乗り込んだので速攻ピンチになってしまった訳だけど!

 幸い、農場には遮蔽物が多く存在するので、身を守りながら敵の位置を確認しつつ、ひとりずつ排除することで制圧が完了した次第。というか、味方の隊員が優秀で、結構率先して敵の側面へと回り込んだりして攻撃するので楽に戦えたかな。

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▲捕まっていたアマルを牢から出す。あとは、安全な場所まで移送すればこのミッションをクリアー!

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▲農場にあったヘリコプターに乗り込み脱出。陸路よりも空路のほうがカルテルに見つかりにくいだけでなく、素速く移動できる。

 といった感じで最初のストーリーミッションは終了。このあとは、クローズドβテストで行動できるエリア内のストーリーを進めてエリアボスを倒すか、サイドミッションを攻略することになる。

 サイドミッションは複数あり、内容も多岐にわたっていてカルテル側の輸送コンボイを強奪したり、電波塔を無力化、ヘリコプターを盗み出す……といった感じの物があった。ただ、装備類が充実していない序盤に挑もうとすると、火力でカルテル側に押し切られて失敗してしまうことがほとんど。

 そんなときは、地道にマップ上に配置されている武器のアタッチメントなどを集めるといいだろう。初期装備の武器類は、サプレッサーが装着されている以外、どノーマル状態となっている。そのため、照準器はアイアンサイトでマガジンサイズもノーマルだったりする。だが、獲得したアタッチメントにより射撃時のブレを軽減させたり、射程を伸ばしたり、スコープを装着できるようになる。こういった地道なアップグレードが、後々の戦闘で必ず役立ってくるだろう。

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▲アタッチメントの入った箱を回収。アイテムの位置情報は、人から聞き出したり、配置情報を書かれた資料などから手に入れられる。

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▲ちょろっとプレイしただけでも、これだけ広大なエリアに多数のアイテムが配置されているのが分かった。探せばアタッチメントだけでなく、強力な武器も手に入りそうだ。

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▲武器のカスタマイズ画面。各パーツを分解した状態で見れたり、カラーリングを変更することも可能だ。チョイチョイいろんなカスタムをしているだけでも楽しい。

 そんな感じでサイドミッションを地道に攻略していると、スキルポイントを獲得することが出来る。このポイントをカテゴリ分けされたスキルツリーに割り振ることで隊員の能力を向上させる。例を挙げるとスタミナの向上や照準時の手ブレ軽減といったものから、使用するドローンの性能を上げたり、隊員と同時に別々の攻撃対象を射撃するシンクショットの攻撃可能人数枠を増やすといったことが可能だ。

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▲自分の目指すプレイスタイルに合わせてスキルポイントを割り振るのがいいだろう。でも、どれもこれもよさそうで悩ましいぜ。

 着々と装備を整えつつミッションをこなすとエリアボスを強襲するミッションが登場。ふたり組の男女が何やら山奥の山荘で悪いことをしているらしいので懲らしめに行かねば! といった感じで早速挑んでみたわけですが、こちらはダイジェストの動画を用意したので、そちらを見て欲しい。

 ちなみに、筆者の使用しているゲーム用PCのスペックが若干足りなくて、ガクガクとした描写になってしまっている。スペック足りずゆえの見辛さとなっているだけで、ゲーム側に以上がある訳ではないことを理解して欲しい。はぁ、新しくPCを組むかなぁ…………。

【筆者のPCのスペック】
CPU:Intel Corei7-4770
VGA:GeForce 970
メモリ:16gb
OS:Windows10 Professional

 といった感じでシリーズ最新作の『ゴーストリコン ワイルドランズ』をプレイしてみたわけだが自由度が過去のシリーズ作品と比較にならないレベルで増したと感じている。たとえば過去作だとヘリコプターに乗れてもスクリプト制御されたものであって決まった場所で乗り込み、決まった場所で降ろされる送迎バスのようなものだった。だが、本作ではヘリコプターだけでなく、バイクやクルマといった乗り物を自由に操作できるようになり、広大なマップを思い思いに移動できるのは嬉しい限りだ。これはオープンワールド化による恩恵といっていいだろう。

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▲オフロードバイクに乗り込み、険しい山肌をひた走る……なんてこともできちゃう。

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▲飛行機に乗って大空での空中散歩なんてことも。過去作では考えられなかった自由度が手に入ったと感じる瞬間。

 また、ガンガン突っ込むランボースタイルや敵に察知されず無力化していくステルススタイルなど、プレイヤーが自由に作戦をこなせる懐の深さを有している。

 もちろん、本作はオンラインを介しての協力プレイで遊ぶことが可能だ。筆者は今回ソロプレイに徹していたのだが、フレンドとボイスチャットでアタッカーやスナイパーといった役割を決めて息の合ったプレイができればよりハマれるのではないだろうか。

 また、ミリタリー好きとしては、実在のメーカーの製品が多数登場する本作はキャラクターエディットや武器のカスタマイズをしているだけでも楽しく、気付けば1時間が軽く経過していたりもする。とくに、サバゲーを嗜む人なら楽しめるだろう。

 懸念すべくはゲームのボリュームだろうか。昨今のゲーマーのコンテンツ消費速度は非常に早い。そのため、クリアーしてしまった後に何も残らないということがないことを願いたいものだ。なにわともあれ、早く製品版を遊び倒したいものだ。

※こちらの動画は編集部で撮影したものです。

この記事の個別URL

『ゴーストリコン ワイルドランズ』特設サイト “ボリビアの麻薬カルテル“サンタ・ブランカ”を解体せよ”

『ゴーストリコン ワイルドランズ』公式サイト

●GAME SPEC

タイトル:ゴーストリコン ワイルドランズ
プラットフォーム:プレイステーション4、Xbox One、PC
メーカー:ユービーアイソフト
発売日:2017年3月9日発売
価格:各8400円[税抜](各9072円[税込])
ジャンル:TPS
CERO:18歳以上対象

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