『ゴーストリコン ワイルドランズ』開発部隊の本拠地へ潜入
『レッドスティール』と『Rayman』シリーズ、『Zombi U（ゾンビ）』、『Just Dance』、そして2017年3月9日に発売が予定されている『ゴーストリコン ワイルドランズ』の開発でおなじみのUBI Paris Studios。今回我々は、フランス・パリ郊外東部のモントルイユにあるスタジオにお邪魔してきた。というのも、今回のスタジオ訪問は、『ゴーストリコン ワイルドランズ』に焦点を当てたものだ。
多彩な環境を擁するボリビアで麻薬カルテル“サンタ・ブランカ”を追う、ゴースト部隊の戦いが描かれる『ゴーストリコン ワイルドランズ』。詳しい内容は、こちらの記事で確認できるので、ぜひご確認あれ。
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さて、本稿ではUBI Paris Studiosの内部に焦点を当て、写真とともに紹介したい。
▲受付を抜けると、すぐそこには開発スタッフが在中するフロア。海外ゲームメーカーのスタジオにお邪魔するのは2回目だが、筆者がいつも思うのが「部屋が薄暗い」こと。集中力が高まりそうだ。個人的に、うす暗いとこで作業をするのが好きなので、非常に羨ましい環境である。
▲こちらがゲームデザイン部門。ちなみにParis Studioは『ゴーストリコン アドバンスウォーファイター』から制作を担当しているそうだ。『ゴーストリコン ワイルドランズ』制作は2010年から初めている。
▲筆者が通されたエリアは、クリエイティブチームのフロア。手前の島が、ゲームプログラム部門だそうだ。
▲小じんまりとしたフロアだが、こういったフロアが各階層にあり、Paris Studiosだけで従業員数は約500人にもなる。デスクの上には、『ワンピース』といった日本マンガや自社キャラクターのフィギュアを並べる人が多め。やっぱりどの国でもフィギュアをデスクに並べるものだなあ。
▲娯楽ルームと、フリードリンクも用意されていた。ここで仕事をしたりく、つろいだりしながらお喋りをしているスタッフも数名見かけた。
▲日々長時間座りっぱなしで仕事をするスタッフを気遣った、椅子に座ってできるストレッチを紹介するモニターも。
▲何百といるNPCの衣装を作製している、キャラクターデザインスタッフ。NPCの衣装パターンをたくさん見せてもらったが、残念ながら撮影禁止。好きな衣装は、チョリータ（先住民族）が着る、重ねたスカートと山高帽の組み合わせが有名な民族衣装とのこと。
▲フロア一角の壁には、『ゴーストリコン ワイルドランズ』のウォールステッカーも。奥の本棚には“ラビッツ”グッズがズラリ。
▲開発フロアの反対側に進むと、ソファーとダイニングテーブルが並ぶ休憩スペースが。休憩スペースが多くて羨まし。
▲ラビッツのスタチュー発見！ スタジオ内では、いたるところでラビッツを見かけた。どんだけ好きなの！
▲2012年に発売されたシリーズ前作『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』のウォールステッカー。2030年のロシアを舞台に、近未来の武器やハイテクガジェットなどを駆使したゴーストたちの戦いが描かれた本作。最新作『ワイルドランズ』でも、ガンスミスやシンクショットといった『フューチャーソルジャー』で好評だったシステムは健在だ。
ボリビアの現地調査をまとめた特製フォトブック
続いて見せて頂いたのが、特製のフォトブック。写真は、『ゴーストリコン ワイルドランズ』の舞台ボリビアに2週間リサーチに行ったスタッフが撮影したもの。ブラジルのファべーラを思わせるスラム街、コカの製造現場、さらに麻薬“コカイン”の制作過程まで取材したそうだ（コカインの製造者の写真にはモザイクがかかっている）。ウユニ塩湖といった美しい風景から、コカの農園を破壊するボリビア軍兵士、負傷した兵士の痛々しい姿まで……。ボリビアの美しい部分から腐敗した部分まで詰まった、貴重な一冊だ。こういった入念なリサーチが、成功のカギなのかもしれない。
