ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション

“ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション”は、ニコニコ動画で開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス3”の参加作品の中から、ゲームフェス運営が選んだゲームを毎週紹介していくコーナー。

  1. ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com>
  2. 企画・連載>
  3. ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション>
  4. 完全放置型ゲーム『ベンコレ』でベンゼン誘導体たちとイチャイチャ!?【ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション 第3回】

完全放置型ゲーム『ベンコレ』でベンゼン誘導体たちとイチャイチャ!?【ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション 第3回】

2014-01-15 12:00:00

『ベンゼン誘導体コレクション』
【著作権者】フォルテ第一居住区 氏
【対応環境】Google Chrome31.01、Internet Explorer10で編集部が動作確認済み
【ソフト種別】 フリーソフト
【作者のページ】 フォルテ第一居住区

image1

 “ニコニコ自作ゲームフェス3 セレクション”は、“ニコニコ動画”で開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス3”の参加作品の中から、ゲームフェス運営がピックアップしたゲームを毎週紹介していくコーナー。今回はかわいい(かもしれない)ベンゼン誘導体カードを集めて勝ち進む『ベンゼン誘導体コレクション』、通称『ベンコレ』を紹介していくぞ。

●画期的!プレイ不要の完全放置型ゲーム!?

image2

▲中央に並んでいるのが“ベンゼン誘導体”カード。カード1枚が1ユニットになる。ユニットが持つステータスは、カード右上に表示される分子量だけ

『艦隊これくしょん』、通称“艦これ”をはじめとした、カードを集めるタイプのゲームが流行中。さっそく、“ニコニコ自作ゲームフェス3”にも登場したぞ。

それが『ベンコレ』こと、『ベンゼン誘導体コレクション』。芳香族炭化水素の1つ“ベンゼン”を中心に、ベンゼンに置換反応を起こして生成するさまざまなベンゼン誘導体ユニットを集め、分子量の高さで戦うカードバトルゲームだ。

image3

▲ゲーム起動時に5連ガチャが引ける。いかにもゲームらしい画面だが、実際に遊べるのはここだけ

といってもこのゲーム、一切難しいことはナッシング! 『ベンコレ』最大のウリは“プレイ不要の完全放置ゲーム”であるところ。最初に5連ガチャを引けば自動的にユニット編成が行われ、あとはすべての処理が最適化されオートで実行される。

難しい単語が一切理解できない筆者のような文系プレイヤーでも、仕事が忙しくてプレイ時間の取れない人でも、(有機化合物好きには)かわいくてたまらないベンゼン誘導体たちを簡単に集めまくれるぞ。

と、これだけ理解すればすぐに始められる『ベンコレ』は、小学生からお年寄りまで幅広く遊べるゲーム。恋人同士や家族で遊んでも、「うわっTNT出たよ!爆発しちゃうぞ~(笑)」「あ、いつも飲んでるバファリンに入ってるアセチルサリチル酸が出たよ!うれしい!」と盛り上がること請け合いだ。

ということで、ガチャさえ済ませれば何もしなくていいこのゲーム、以下はヒマなときにでもお読みください。

●ガチャもバトルもクエスト攻略も全自動だけどちょっと解説

image4

▲初回5連ガチャを引いた直後の画面。いきなり分子量が150超えのHRカードを引いた。ラッキー!

『ベンコレ』ではゲームスタート時に5連ガチャを引くと、画面左の「研究ノート」欄にドロップしたユニット(カード)が表示される。その5枚と、足りない場合はベンゼンを含めた6ユニットが1編成として、画面中央に表示される。このチームでクエストを戦っていくわけだ。

画面右下の“スタミナ”が全回復すると自動でクエスト進行のためのバトルが行われ、画面左下の“試薬”が回復すると自動でガチャを引いてくれる。クエストは10ステージあり、すべて攻略しきればゲームクリアー。いずれも進行状況は「研究ノート」に表示されるぞ。

image5 image6

▲「図鑑」画面内の「所持カード一覧」で、手持ちユニットが合成ルートのどこに位置するのか把握できる。

▲プレイ135時間を過ぎた時点での一覧。合成ルートもだいぶ埋まってきたが、クエストはまだ9ステージ目とクリアへの道のりは遠い

ユニットの入手方法は“ゲーム進行”と“ガチャ”の2種類がある。ゲーム進行中のユニット発生は、「図鑑」画面内の「所持カード一覧」画面でのルート表示にある、矢印の進行方向に支配される。新しく生まれるユニットは、ゲームのテーマとなっている「ベンゼン誘導体」の反応と同じく、材料が揃わなければ生成できないというわけだ。

そんな流れを無視して、いきなり強いユニットを手に入れられるのが“ガチャ”。このゲームでは、ユニット右上に表示されている“分子量”が高ければ高いほど強くなる。

image7

▲カード左上に表示される“レア度”。分子量の高さと、ガチャや自然発生による出現率に応じて設定されている

各ユニットは分子量の高さと入手の困難さに応じて“レア度”が決められており、低い方からN/HN/HN+(ノーマル・地が水色)、R/HR(レア・地がシルバー)、SR(スーパーレア・地がゴールド)、UR(ウルトラレア・地がゴールド)の順に強くなっていく。ガチャでSRやURを引いた人はラッキーなのだ。

と説明したところでプレイヤーは何もすることがないので、たまにブラウザで『ベンコレ』を開いて見るだけでOK。ブラウザを閉じても進行状況はブラウザ内のデータに保存されており、いつでも再開できる。

●忙しい人にこそ遊んでほしい完全放置ゲーム

image8

▲クエストを10ステージまで制覇するとクリアとなるが、最終的な目的はカードのコンプリート。クリアまでは平均140時間前後で到達できる。

課金もできず、プレイヤーはゲームスタート以外何もすることがない究極のゲーム『ベンゼン誘導体コレクション』。

最初こそ、「なんだこれ?」と不思議でいっぱいになるものの、気が向くたびにゲーム画面を開くとレア系カードが増えていたり、“分子量”や“誘導体”といった見知らぬ化学用語に親近感を覚えたりと、なんとも言えないおもしろさがある。妄想力さえ備えていれば、心ゆくまでベンゼン誘導体たちとイチャイチャすることもできる。

夜中であってもせっせとバトルをしガチャを引き続ける勤勉な姿に、昼夜問わず仕事や勉強をがんばる人は共感を覚えてしまうかもしれない。自作ゲームの枠を一段と広げる新しいゲーム『ベンコレ』、まずは自分で遊んでみよう!

ニコニコ自作ゲームフェス3とは

“ニコニコ自作ゲームフェス”は、ゲームを作る人、遊ぶ人、二次創作をする人をつなぎ、個人で作ったゲームがもっと多くのひとにプレイされるようになることを目指す祭典。3回目の開催となる“ニコニコ自作ゲームフェス3”は、2013年12月13日(金)から2014年3月2日(日)の間で作品募集を行ない、4月上旬に受賞者を発表するぞ。4月26・27日に“ニコニコ超会議”の会場にて展示を行う予定だ。

ライター:市川美穂