2019年4月6日、7日の両日、東京・ベルサール秋葉原にて、TOKYO SANDBOX 2019が開催されている。東京発のインディーゲームイベントとして産声を上げた同イベントも、(前身の代から数えると)今回で4回目。今年はおよそ90グループ近くが出展し、多様性に富んだタイトルをお披露目した。
開幕初日となる6日は、好天に恵まれ(絶好のお花見日和でもありますが)お客さんの出足も順調な模様。TOKYO SANDBOX 2019の見どころを駆け足で紹介しますと、まず入り口近くの絶好な場所に位置しているのは、昨今のインディー業界の話題を独占している感のある、DESKWORKSの『RPGタイム!~ライトの伝説~』。出展していたのは以前と同じ体験版で、クリアーすると鉛筆がプレゼントされていた。藤井トム氏に同作の進捗を尋ねてみると、「まだパブリッシャーを探しているところ」だという。2019年夏の発売が待ち遠しい1作だ。
5月の配信を控え、TOKYO SANDBOX 2019に出展を果たしたのが、『サリーの法則』などで知られるroom6がパブリッシャーを務める『Artifact Adventure 外伝 DX』。開発集団ブラフマンが手掛ける同作は、ゲームボーイのテイストを再現したフリーシナリオのアクションRPG。今年始めにSteam版が配信されたあと、クラウドファンディングによりNintendo Switch版の開発が決定。合わせて、room6がパブリッシングを担当することになったという。Nintendo Switch版では、カラー化と協力プレイが実装されているとのことだ。Steam版では『LA-MULANA 2』とのコラボを行っている『Artifact Adventure 外伝 DX』は、Nintendo Switch版では、“超有名タイトル”との大型コラボが控えているというから、続報が気になるところ。
木村祥朗氏によるオニオンゲームスは新作『MonAmour』も出展。同作は、異次元世界からお嫁さんを助けるために、がんばるオジサンの物語。いかにも木村氏らしい世界観の1作と言える。会場では「デバッグを担当している」という倉島一幸氏がお出迎えしてくれた。
ファミ通ドットコムにインタビューで取り上げさせていただいた、ギフトテンインダストリも2月に配信されたばかりのSteam版『マドリカ不動産』を出展。“間取図”の謎を解くという斬新なゲーム性で注目を集めた同作。ギフトテンインダストリの次回作が気になるところだが、濱田隆史氏に率直に質問をぶつけてみたところ、さすがにお答えはいただけませんでした……。ただし、いろいろとプロジェクトは動いている模様です!
昨年に続き“スポンサー”として、最大のブースで展開しているのが、コーラス・ワールドワイド。『ヴァンプレイス:コールドソウル』や『Coffe Talk』などインディーファンには気になるタイトルが目白押しの同社だが、注目は往年のアーケードタイトルを(なぜか)ブラジルの開発会社が移植したシューティングの『婆裟羅コレクション』。会場ではオリジナルモードが試遊可能だった。
冒頭でも触れたとおり、多様性のあるタイトルが並ぶTOKYO SANDBOX 2019。この手のイベントで言えるのは、タイトルとの出会いは一期一会であるということ。ファミ通ドットコムの取材陣も素敵な出会いを求めて、会場を駆け回ります!