2019年4月6日、7日の両日、東京・ベルサール秋葉原にて開催されたインディーゲームイベントTOKYO SANDBOX 2019。出展タイトルの中から印象的なビジュアルのアクションゲームをご紹介。

 『Door - Journey to inner world』は、プレイヤーキャラクターを操作してフィールド上の“ピース”をすべて集めてゴールのドアを目指す、ステージクリアー型の3Dアクションアドベンチャー。フィールドの特定の場所に行ってギミックを発動させる……などのゆるやかなパズル要素と、ステージごとに印象ががらりと変わる背景グラフィックがキャッチーな作品だ。

世界の見方に制限なんていらない! 『Door - Journey to inner world』【TOKYO SANDBOX 2019】_01

 本作のパブリッシャーは、韓国のPLAY Mephistowaltz。2019年3月には、アーティストの頭の中で音楽が創作されていく過程をゲーム化した風変りな2Dアクション『NOTE : a Composer and a Note』(下画像)をSteamでリリースしたばかりの新興メーカーだ。

世界の見方に制限なんていらない! 『Door - Journey to inner world』【TOKYO SANDBOX 2019】_02

 開発中の新作『Door』の舞台は“人間の内面世界”ということで、かなりシュールなビジュアル世界が待ち受けている。プレイしていて驚かされたのは、コントロールパッドの右スティックによるカメラアングルの変更操作が、ほぼ無制限でできたこと。地面の裏側が見えようが、プレイヤーキャラが手前の壁で見えなくなろうがお構いなしにグリングリン動かして、好きなアングルで止められるのだ。
 この自由度は“ゲームプレイの快適さ”という基準では大いに間違っている。しかし、奇想天外な3D世界の観測点を自在に操作できることそれ自体に、ある種の快楽が宿っていることもたしか。デメリットの排除ではなく、メリットの最優先に徹することができるのも、インディーゲームだからこそと言えるだろう。

世界の見方に制限なんていらない! 『Door - Journey to inner world』【TOKYO SANDBOX 2019】_03
世界の見方に制限なんていらない! 『Door - Journey to inner world』【TOKYO SANDBOX 2019】_04

 出展バージョンには10ステージに満たないほどのステージしか収録されていなかったが、完成版には50近くのステージが収録される予定とのこと。プラットフォームはPCほか、各種コンソールでも展開していきたいというから楽しみだ。一風変わった“心の旅”をしてみたい人は、続報に注目せよ。

世界の見方に制限なんていらない! 『Door - Journey to inner world』【TOKYO SANDBOX 2019】_05