2019年4月6日・7日の2日間、ベルサール秋葉原ではインディーゲームの展示イベントTOKYO SANDBOX 2019が開催されている。多くの作品が展示されているなかで、同人サークル“Blue&White”ブースではシューティング作品『ブルーセイバーズ アーリーミッション』の試遊展示が行われていた。本稿では同サークル10年ぶりの最新作である本作の紹介をしていく。
『ブルーセイバーズ アーリーミッション』は2002年に同サークルから発売されたシューティングゲーム『ブルーセイバーズ』のリメイク作品。元々は2Dとして作られていたものを、新たに3Dモデルによるグラフィックでリメイクした形だ。サークル自体も2008年から活動休止していたが本作で活動を再開されたそうで、経緯について代表のもりけむ氏に話を伺うと、“同人ゲーム”という言葉で括られていた個人開発のゲームが10年を経て“インディーゲーム”という言葉として認知が広がり、配信販売ができるSteamやインディーゲーム関連のイベントも増えたことから、改めていまの時代にゲームを制作してみたいという思いが湧き上がり、復活に至ったのだそうだ。
そんな本作の大きな特徴は、通常のショットに加えて自機によって3種類の“特殊兵器”と呼ばれる強力なショットを持っているというところ。特殊兵器は通常ショットよりも攻撃範囲が広いものや、ホーミング性能があるものなどそれぞれかなり強力なショットとなっているが、残弾数に制限が設けられている。
そこで、特殊兵器の残量を回復できる味方機“ガルーダ”を呼び出し、自機と合体することで、特殊兵器を補給や自機の残機にあたるシールドの回復をおこなえる。このガルーダは時間経過で貯まるゲージを消費して呼び出すことができ、合体しているあいだは敵弾を防ぐので、残弾補給のほかに敵の攻撃が激しい局面で使うことで弾消しの役割も担っている。
実際にプレイさせていただいたが、強力な特殊兵器を使ってつぎつぎと敵機を倒すのはかなり爽快。“ガルーダ”と合体しているあいだはある程度攻撃に耐えられるため、戦略の立てかた次第ではシューティング初心者の方でも十分に楽しめるだろう。特殊兵器はそれぞれの自機によってかなり性能の違いがあり、バリエーションも豊富。製品版では17種類もの自機から選ぶことができ、自機を変えただけでもかなり触り心地が変わっていた。
2018年の夏から制作が始まった本作は、2019年夏のSteamでのリリースを目指して現在開発中だ。