ニコニコ自作ゲームフェス5 セレクション

“ニコニコ自作ゲームフェス5 セレクション”は、ニコニコ動画で開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス5”の参加作品の中から、ゲームフェス運営が選んだゲームを毎週紹介していくコーナー。

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モノクロの世界の先に待つものは?人と魔物の違いを問われるRPG『人であらずんば』【自作ゲームフェス5】

2015-03-20 18:00:00

人であらずんば 紹介動画【ニコニコ自作ゲームフェス5】

“ニコニコ動画”で開催されている自作ゲームの祭典、“ニコニコ自作ゲームフェス5”。その参加作品から、今回は『人であらずんば』を紹介しよう。


『人であらずんば』
【投稿者】ブラック・ウルフさん
【動画URL】 www.nicovideo.jp/watch/sm25241303
【ジャンル】RPG
【プレイ時間】クリアまで1時間半~2時間
【対応環境】Windows98/2000/XP/vista/7/8
【ダウンロードURL】www.freem.ne.jp/win/game/1555
※RPGツクール2000のランタイムパックが必要(無料)


この作品のことを聞いたことがある人、実況動画を見たことがある人、すでに遊んだことがある人も多いかもしれない。どういったところが人々を惹きつけているのか。まだ知らない人は興味の湧いた時点で、ぜひ実際にプレイしてみてほしい。
※ドット絵ながら流血表現があるので、苦手な人はご注意ください


■黒い画面に白い線。モノクロで描かれたRPG世界が始まる

ここは、「南の村」。村の外には魔物が現れるようになり、主人公「ヒト」は交流の途絶えた北の村の様子を確認するため、魔物と戦いながら進んでいく。


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▲スタート地点となる南の村。皆同じ見た目だが、中央の人物が主人公だ

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▲主人公のステータス画面。名前らしい名前もなく、「ヒト」である

村、魔物、装備、宿での回復。いかにもRPGといった要素が出てくるが、そのフィールドは、黒に白い線で描かれた古いコンピュータグラフィックスのような世界。
懐かしいと感じるか、斬新でスタイリッシュだと感じるか、まるでホラーだと感じるかは人それぞれだが、通常思い描く「RPG」とは明らかに違った雰囲気を醸し出していることは間違いない。

「魔物はどうやって生まれてくるのか?」
その疑問に作者が出した1つの答えへと導かれていく、どこか哲学的なRPGが始まる。


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▲円で描かれているのが「魔物」のシンボル

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▲戦闘シーン。ちなみに最初に登場するこの魔物は、こちらの様子を見ているだけで攻撃をしてこない

なお、戦闘はフィールドに敵が見えるシンボルエンカウントではなく、移動の際に敵が現れるランダムエンカウントだ。戦闘や移動も、難しすぎず簡単すぎずの程よいバランスで、テンポよく進ませてくれる。

この世界観に興味が湧いたのであれば、この先を読む前にページ上部のリンクからダウンロードページへと進み、遊び始めてみよう。


■魔物とは? 人とは?

真っ黒い画面のインパクトの次には、村で最初の戦いを終えたとき…またしてもビックリさせられることが起こる。


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▲倒した魔物が、その場で血を流して転がっている

モノクロの世界に突然現れた赤色に、ハッとさせられる。当たり前のように魔物を倒したことに、さっそく疑問を投げかけられているようだ。
なおこの描写はイベントシーン(?)に限ったもので、ふだんの戦闘でこのように魔物の死体が残ることはないので安心してほしい。

そして北の村についた主人公は、さらに衝撃的な事実を目の当たりにする。


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▲村の中に、魔物らしき姿が。察しのいい人は何が起きたのかピンとくるだ

この状況に、「何が起きたのか?」という疑問と、これから待ち受けているであろう嫌な予感が湧いてくる。いったい、この世界はどうなってしまったのか。魔物とは何であるのか。自分が倒していた魔物は、果たして本当に魔物だったのか……?

できればこの先を読む前に、記事の一番上のリンクからダウンロードページへと進み、遊び始めてみよう。繰り広げられていく不可思議な謎を前に、先へ先へと進めたくなるはずだ。


■世界の真相が見えてくる新しいフィールドへ

事件の手がかりを得るために、先へ進んでいく主人公。
道中も不思議なフィールドで、白と黒の比率が反転した道に驚かされたり、さらに不気味な道を進むことになったり……。
強い魔物を倒しながら進んだその先には、色のついたフィールドが!?


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▲鮮やかな緑が広がる。この1枚だけ見るとよくあるRPGらしいイメージだが、プレイヤーは不安な思いでいっぱい

単純に“モノクロの世界を舞台にした、一風変わったRPG”というわけではないようである。そんなところに気づかされ、いよいよこのゲームの本質が見えてくるのだ。

見慣れたRPGのような風景も束の間、主人公は真相ならぬ、深層へと進んでいくこととなる。“人”であるために。


■実況主はどう受け止めたのか?実況動画もチェック

この作品、実は2007年に公開されたもの。発表からすでに8年経過していることもあり、ネットにはさまざまなレビュー実況動画が存在している。

ゲームの進め方が実況主ごとに異なる点も興味深い。何より、ことある場面で何に気がつき、どう感じとったのか。作者の投げかけてきた疑問 を、どう受け止めていくのか。そして、どういう行動をとろうとするのか……。

このゲームには大きな選択肢は特に無く、いわゆる一本道シナリオの作品だ。にも関わらず、心証の違いを見ることができる。人によって異なる反応を見ることができるのは、映画や小説とは違う、ゲームならではと言えるだろう。


【実況】『人のあり方』を考えるゲーム【人であらずんば】Part1

▲例えばこちら。「一体どういうことなの?」と2人で進めていく姿から、まだプレイしていない人も一緒に楽しめる。最後には「改めて名作だと思う」と書き残している


【人であらずんば】自己受容と他者理解の怪【実況】Part.1

▲例えばこちら。深く読み解こうとする姿から、既にクリアしたプレイヤーも再確認をしながらともに楽しめる


実況主たちが「深い」「考えさせられる」と口々に言う『人であらずんば』。
とくに重いストーリーや怖い雰囲気が苦手な人は、実況動画で“みんなと”楽しんでみるのもいいかもしれない。


・・・

“フリーで遊べる自作ゲーム”を公開し、より多くの人に遊んでもらうきっかけ作りとなるのが“自作ゲームフェス”。
今回で5回目の開催となり、さまざまな個性のある作品が集まっている。

今回紹介した『人であらずんば』は2007年に公開済みの作品だが、フェス5からは参加条件が緩和され、過去のニコニコ自作ゲームフェスに応募していないものであれば参加できるようになっている。
過去に制作した作品も埋もれさせずに、ぜひたくさんの人に触ってもらおう。


■ニコニコ自作ゲームフェスとは

ニコニコ自作ゲームフェスは、「ゲームを作るひと」「遊ぶひと」「二次創作をするひと」をつなぎ、個人で作ったゲームがより多くの人にプレイされるようになることを目指すお祭りです。


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