中村彰憲のゲーム産業研究ノート グローバル編
立命館大学映像学部 中村彰憲教授による、その見識と取材などを元に、海外ゲーム情報を中心としたブログ連載!
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中村彰憲
立命館大学映像学部 教授 ・学術博士。名古屋大学国際開発研究科後期課程修了 早稲田大学アジア太平洋研究センター、立命館大学政策科学部を経て現職。 日本デジタルゲーム学会(DiGRAJapan)会長、太秦戦国祭り実行委員長 東京ゲームショウ2010アジアビジネスフォーラムアドバイザー。 主な著作に『中国ゲームビジネス徹底研究』『グローバルゲームビジネス徹底研究』『テンセントVS. Facebook世界SNS市場最新レポート』。エンターブレインの ゲームマーケティング総合サイトf-ismにも海外ゲーム情報を中心に連載中。
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【ブログ】2017年も盛り上がりを維持した、VR/MRの最新事情を2018年1月20日、21日に京都イオンモールで体感
2017-12-22 19:00:00
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KYOTO V-REXの開催地はイオンモールKYOTO |
2017年において最も盛り上がったのは、Nintendo Switchで疑いようが無い。だが同時に、国内外において汎用HMDなども順調に普及し、これらが提示した新たな映像体験は継続的に多くの人たちを驚かせてきた。実際、PlayStation VRは2017年12月7日の段階で、PlayStation4(以下、PS4)の全世界普及台数7060万台の2.83%にあたる200万台に達したとの発表が行われている。つまりPS4所有者のうち、イノベーター層に該当するユーザーが購入したとみて取れる。一方で、今夏オープンしたVR ZONE SHINJUKUや、2016年末、渋谷にオープンしたVR PARK TOKYOで筆者もアトラクションやアクティビティを体験する機会を得たが、平日午後及び夜の客層は、カップルや、女性のグループが多く見られた。実際にハードを所有して体験するのは、現段階においては新技術に関心のある層が多い一方で、施設に行く人たちはライト層もかなり取り込んでいるということが想定できる。いずれにしても、VR/MRなどの技術は確実に我々の生活の中に浸透しているということができる。
このように、VR/MRについてはさらなる進歩が進んでいる。BtoBではアミューズメント用途の使用が比較的発展する一方で、個人クリエイターの台頭も顕著となってきた。
VR/ARアミューズメントとVR/ARクリエイターにスポットをあてた、二回目のKYOTO V-REX
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このような流れの中で、京都においてVR/MRなどに関わるイベントが年明けの2018年1月20日(土)及び21日(日)に開催される。KYOTO V-REXというイベントだが、これは昨年に引き続き、2回目の開催となる。イベント規模も前回の1日から2日に拡大。さらに注目は会場だ。イオンモールKYOTOでの開催なのだ。やはり、VR/MRなどを活用したエンターテインメントは体感して初めて実感できる「凄さ」がある。従って、多くのひとが集まるイオンモールKYOTOは場所としては最適と言えるだろう。
1日目は「Amuse Me VR!」(VRよ!驚きを私に!)をテーマに、多くのVR/MR系エンターテインメント施設にHMDやトラッカーなどの専門デバイスを提供するHTC VIVE Nipponの代表である西川美優氏、「XRライド」で、VR/MR技術とCool Japanの融合で一躍、VR/MRアミューズメント領域に参入したユニバーサルスタジオ・ジャパンのクリエイティブ担当ヴァイル・プレジデント、スティーブ・テイタム氏、さらには、中華圏で積極的にVRパークの展開を進めているJPWインターナショナルテクノロジーCEO、ジャックトン氏が登壇する。
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一方、2日目は、「VIRTUAL AND LIFE」をテーマにGOROmanこと、近藤義仁氏や、『NEUTRANS』プロジェクトを推進する武樋亘氏、日本で数少ないVRディレクター / Kolor公認エキスパート・トレーナーの北村琢氏や、VRアーティストとして名高いせきぐちあいみ氏といったVRクリエイターが登壇する予定だ。2日目の企画はすべて、立命館大学映像学部イベントプロデュースチーム、20 hiveの企画により実現しており、より、カジュアルユーザーの発想が取り込まれている。
また、当日はQ Gamesクラウドクリエイティブスタジオ、x10Studio、Skeleton Crew Studioといった京都にゆかりのあるゲーム及びCGスタジオによる最新作や、松竹と立命館大学映像学部とのコラボレーションで生まれたスペシャルコンテンツなども出展される予定だ。
これまで、あまりVR/MRに触れたことがない方や、こういったテクノロジーがどのようなビジネスチャンスをもたらすかその目で確かめたい人は当日、足を運んでみてはどうだろうか。講演に参加するには応募が必要なので、注意されたい。
参考URL
http://crossmedia.kyoto/kyoto-vrex/