ゲームDIY部

ゲームに登場するアレコレのアイテムを自作して楽しむ“ゲームDIY部”の活動記録。不定期更新。部員はいつでも募集中です。

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【ゲームDIY部】自主制作作品は愛です! モンスターハンター:ワールド 狩猟感謝祭2018

2018-07-25 15:36:00

 大変ご無沙汰しております。ゲームDIY部の部長、江野本ぎずもです。前回2ヵ月ぶりの記事を更新して、廃部間近か?なんて言っていたら、今回は3ヵ月ぶりとなりました。てことは、次回は4ヵ月後!? 乞うご期待!!

 なんて冗談はさておき(次回は近日中に更新する……予定です)。タイトルにもある通り、去る7月15日に“モンスターハンター:ワールド 狩猟感謝祭2018”が開催されました。さまざまな展示や催しのほか、『ファイナルファンタジーXIV』とのコラボクエスト(8月2日に行われる無料大型アップデート第4弾)が初実機プレイで紹介されたり、最速ハンターを決めるタイムアタック大会“狩王決定戦”が行われて第9代目の狩王が誕生したりしたのですが(イベントリポートはこちら)、ゲームDIY部的目玉といえばコレ! 自主制作作品の展示ですよ!! 事前に作品募集が行われ、晴れて採用となった作品たちが会場の一角にズラリ勢揃いしたのです。

 以前行われていた『モンハン』のイベント、モンスターハンターフェスタでもイラストコンテストが行われてましたが、今回は『モンハン』に関する作品で、自身で制作したものならなんでもOKとのこと。これって、ゲームDIY部のコンセプトそのもの! ぜひとも取材したいっ! むしろ、祭に参加せずにはいられないっ!! というわけで、部員1号のマギさんと相談し、マギさんのほうで個人的に制作した作品を応募し、当日無事に展示することができました。マギさん作品の制作リポートについては、後半で詳しくお伝えいたします。


 さて、江野本はプレス(取材)で入場したのですが、自主制作作品の作家さん組にくっついて一般開場前の展示コーナーへ。大きな荷物を数人がかりで運ぶ方もいらっしゃれば、小さな梱包を大切そうに抱えた方もいて、思っていたより多くの方が作品展示に参加されていました。それぞれ荷ほどきして作品を展示しながら、周囲の方と「Twitterで作品見てました!」、「これ、どうやって作ったんですか?」などコミュニケーションを取っていたのも印象的でした。

 展示された作品はどれも本当に素敵で、ジャンルも多岐に渡って見どころありすぎ!! だったのですが、ここではほんの一部を写真で紹介します。カメラマン(わしじゃよ)の腕さえあればすべての作品をご紹介したかったんですけど、ボケちゃったり何かが写り込んじゃったりしたものが多く……不甲斐ない!

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 こちらのイラストは、自主制作作品のユーザー代表としてMinoriさんが制作されたもの。『モンスターハンター:ワールド』のTwitter公式アカウントでも紹介されていたので、会場に行けずとも目にされた方は多いかも。ただ! 現物は!! 写真とは違って!!! 素晴らしすぎましたよ奥さん!!!! もっとじっくりゆっくり観たかったです。

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 写真では伝わらないですが、ずっしり重量感が感じられる大きさのオトモアイルー。むっちゃクオリティ高くて見惚れちゃいました。羊毛のあったかみと、キラキラした瞳の輝きが素敵!

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 刺繍の細やかさに目を奪われた作品がこちら。タマミツネの和な感じと刺繍の相性のよさったら! かっこよすぎでしょー! できることなら手に取って、刺繍の感触を確かめてみたかったです。

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 自主制作作品の題材はモンスターやオトモ、武具なんかが多かったのですけど、まさかのモンちゃん! なんというか、モンちゃんのことを覚えていて、こうして描いてくださる方がいらっしゃったことに同じモンちゃんファンとして感動しちゃったり。モンちゃんイズフォーエバー!!

 さて、ここからは、マギさんの展示スペースのご近所さんで、お話を聞くことのできた作品。まずはこちらをご覧あれー!

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 て、きちんと写真が撮れているかどうか不安なんですが……。ぷっくり大きなミツを抱えた大回復ミツムシが、空中に浮かんでいる、ように見えていたなら正解(?)です。じつはこれ、実際には長っ細く描かれた平面的な絵で、机の上にぴろろろーんと紙が横たわっているだけ。なんですが、スマホ(カメラ)のレンズを通して見るとまるで3Dのように見えるという、いわゆるトリックアートなんですって。制作者の都留秀徒さんにお聞きしたところによれば、遠近法を使った錯視らしく、細長い絵をスマホにうまく収まるよう角度をつけるとピタっとハマるところがあって、そこで3Dのように浮かび上がってくるのだそう。原理はわかったけど、そんなんどうやって作ったの!?と聞いてみたら、スマホで確認しながら描いていったのだとか。発想もすごいけど、実現できちゃうのもすごい! この3D大回復ミツムシには、多くの来場者が足を止め、スマホを覗き込みながら歓声を上げていました。

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 そしてこちらは、愛謝さんによるスイカカービング。そう、これ本物のスイカなんです! タイから取り寄せているという超鋭利なカービングナイフでスイカを彫って作ったんだそう。ちなみに制作期間は2日間。ナマモノなので、前もって作って保管しておくわけにもいかず、狩猟感謝祭に合わせて制作されたそうです。しかも、ナマモノならではのアクシデントで、当日搬入中に周囲のお花の模様が少し潰れてしまったそうで、展示準備中に手直ししてらっしゃいました。そこでカービングナイフも見せてもらっちゃいましたよ!

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 こちらが指もスパンと落とせちゃうというカービングナイフ。写真撮りながらちょっと手が震えました。にしても、素晴らしい“道具”と、愛謝さんの“技術”があってこその作品。コロンとまるいスイカのフォルムに、実の生々しくも生命力を感じさせる赤と、艶やかな緑の皮、そしてその中間のグラデーションがとっても美しく映えていました(愛謝さん、お写真ありがとうございました!)。

 この場に展示されていた自主制作作品は、じつに50作品以上。ジャンルも題材も様々でしたけど、共通して言えるのはみんな『モンハン』愛に溢れてた、ってこと。もうね、自主制作作品の展示スペースには愛がじゅうじゅう満ち溢れてましたよ! その場にいるだけで、愛のおすそわけをもらって幸せな気持ちになれました。ここですべての作品をご紹介できないのは残念なのですが、ご興味ある方はぜひTwitterで検索してみて! 制作者ご本人が作品解説されていたりもして、愛の片鱗を感じられると思います。この場を借りて、自主制作作品展示に参加された皆さま、お疲れ様でした! 素敵な作品を見せていただき、本当にありがとうございました!!


 さて、ここからは、ゲームDIY部の部員1号、マギさんによる作品制作リポートをお届けいたします!

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6月某日、部活打ち合わせにて
江野本:狩猟感謝祭に自主制作作品を応募しようよ! 祭じゃ祭じゃー!!
稲屋:えっと、募集締め切りはいつなんですか?
江野本:2週間後だって! 盛り上がってきたー!!
稲屋:……短くないですか?
江野本:祭はいつだって刹那的だよ! わっしょいわっしょい!!
稲屋:うーん、時間がないから新たに作るなら小さいものかなー。何がいいですかねえ?
江野本:えっとね、シビレガスガエルがいいな! カエル、カエル、カーエールー!!
稲屋:カエル好きすぎでしょ。まぁ、私も好きですからいいですよ。マイハウスもカエルだらけにしてますし。
江野本:やったー! 祭じゃ祭じゃー! カエルじゃカエルじゃー!! わっほっほーい!!!
稲屋:……さーて、何で作ろうかな……。

 というわけで、部員1号の稲屋マギです。ゲームDIY部の部活動第3弾は、狩猟感謝祭に応募する作品を作ることになりました。今回は制作期間が短く、空いた時間でひとりコツコツ作ることも考えて、ビーズ刺繍でシビレガスガエルを作ることに! ビーズ刺繍というのは、下絵をビーズで描くように縫いつけていく技法です。手順はこんな感じ。

糸にビーズを4粒ほど通して、最後のビーズの真下に針を入れる。

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縫いつけたビーズの真ん中あたりから針を出して、進行方向の2粒に糸を通す。

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最初と同じように4粒入れて縫うをくり返し、下絵をビーズで埋めていく。

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 というのがビーズ刺繍の流れなのですが、じつは今回が初挑戦だったり……。本当にうまくできるのか心配ですが、ともかくやってみましょう! 制作スタート!

(1)刺繍する布に下絵を描く
 今回はシビレガスガエルのゲーム内アイコンを刺繍しようと思うので、公式画像をトレスしていきます。下絵の画像を表示したPCやタブレットの明るさを最大にして、直接布をのせて描くと透けて描きやすくなりますよ!

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(2)小さな箇所から大きな箇所の順にビーズを縫いつけていく
 先程紹介した方法で、下絵にビーズを刺繍していきます。まずはカエルの模様や目など、小さい部分から先に刺繍。小さな箇所は内側から徐々に外側へと縫いつけるほうが、出来栄えが良くなるように個人的には思いました。

 小さな箇所が終わったら、広い箇所を外側から1列ずつ縫いつけていきます。1列縫い終えたら、縫いつけたビーズに糸を通していき、スタート地点まで戻すとビーズが繋がって仕上がりがキレイになります。

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 こうしてビーズを縫いつけていったのですが、広い面は本当に大変だった! 数粒ずつ地道に縫いつけていくので当然だけど、めちゃくちゃ時間がかかりました……。

 それに、キレイに縫いつけること自体、単純なようで難しかったです。つなげたビーズと近すぎるところに針を刺すと盛り上がってガタガタしてしまい、逆に遠すぎると隙間が空いてしまいます。縫いつけるときは、しっかりつなげたビーズの真下に針を入れるようにするといいと思いました。

 でも、なんとか縫い終わることができましたよ!!
(カエルだけではさびしかったので、飾り枠もつけてみました)

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 今回は、会場で作品を展示する必要があったので、刺繍枠をそのまま額縁にしました。作りかたは簡単で、刺繍した布を刺繍枠にはめ、枠から3cmほど外側で切った後、並縫いで縫って引き絞るだけ! 外側から余計な布も見えず、丸い額縁のようなかわいい感じになって最近流行りの手法です。

 最終的に、会場ではこんな感じで飾らせていただきました! 1匹だけだとちょっと地味だったかも……? 時間があったら、ネムリガスガエルとニトロガスガエルも作ってみたいと思います。

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