こんにちは。じつはつい先日まで、『ウィズローグ』でマポーフィックの重ねがけができることを知らなかった忍者増田でござる。

　マポーフィックといえば、初代『ウィザードリィ』から登場している僧侶呪文。冒険中のパーティーのACを2低下させる、迷宮に潜ったらまず1唱……って感じのおなじみの呪文なのでござるが、これを何度も唱えることで、パーティーのACをどんどん下げることができたのですね。というわけで現在、最初に前衛全員のACを必ず-10以下にしてからバトルしています。侍の幸村ちゃんが両手持ちの村正を装備しているので、ACがほかの連中よりちと高かったんだな。

　そんな戦法が功を奏したからかどうかはわかりませんが、あれからRank14迷宮をめでたくクリアーいたしました！　今回も奇跡の護符を3つも使っちゃったけどね。冒険者たちのレベルも上げて挑んだにも関わらず、やっぱ苦労したなあ。最終エリアLv5のボス・グレーターデーモンちゃんは、第25回で紹介した、ポンチを唱えて攻撃したら1歩後退するやりかたで簡単に倒せたんだけど。

▲Rank14迷宮のボス・グレーターデーモン戦。たまに自分でHPを回復することも。

　そんなわけで、いよいよファイナルダンジョンのRank15迷宮“アディーム大聖堂”に突入です！　ここは、Rank14迷宮のようにパズルチックな仕掛けはありません。でも10あるエリアのうち、最終エリアのLv10以外は“最下層の敵全滅”というミッションなので、また違った難しさがあるでござる。

　個人的には、パーティーを何人か石化させる宝箱罠“悪魔の目玉”が何よりも厄介でした！　これにはふたつの理由があります。

　ひとつは、拙者のパーティーに、石化を回復するマディの呪文を覚えている冒険者がひとりもいないこと。おかげで、罠の解除に失敗→全滅というパターンが何度もありました。迷宮からも“マディの薬”はなかなか手に入らないので、クリアー報酬としてもらえる“ラマディの薬”などが命綱でした。

　もうひとつは、拙者のパーティーの罠解除役が“忍者”であるということ。“忍者増田”はレベル53で全特性値が24に達しているにも関わらず、しょっちゅう罠解除に失敗しやがります。おかげで“コブラの呪い”の罠すらも怖いです。冒険者全員が麻痺して動けなくなり、モンスターたちからタコ殴りにされて全滅につながるパターンもありました。拙者のように罠解除役を忍者に任せている御仁は、“悪魔の目玉”と“コブラの呪い”の宝箱はスルーして先に進むということも大切かも。

▲悪魔の目玉の罠解除失敗！　そして失敗した忍者増田本人だけ石化していない！　でも自分フィギュアだしこのイライラがどこにもぶつけにくくやるせないです。

　でも、もし『ウィズローグ』の忍者の罠解除成功率が、いままでの『ウィザードリィ』に比べて低くなっていたとしても、拙者は納得です。これは、拙者が忍者贔屓でもそう思います。あまり忍者の罠解除がうまいと、盗賊の立場がなくなっちゃうしね。全職業にファンはいるわけだから、需要度が8職種とも同じになる扱われかたがベストだと思うのでござる。

▲何度も石化してこんな不名誉な記録も達成！　わーい。

　さて、こうして苦労を重ねながらも、ようやくたどり着いたRank15迷宮の最終エリアLv10！　はたして拙者はファイナルダンジョンをクリアーし、メインストーリーを終了させることができたのか……!?

　できました!!!!!

　奇跡の護符を1個だけ使っちゃったけど……。てへ。

　いやね、ラスボスの“アンブロシウス”がいるところまでは全滅せずに到達できたのでござるが、こいつ突然バカディの呪文使ってきやがってさ、悔しいけど1回だけ奇跡の護符のお世話になりました。なおアンブロシウスは、どことなく初代『ウィザードリィ』のワードナを彷彿させる出で立ちでござったよ。でも、じつは“不死”設定なんだって。前衛の攻撃力が頼りなければ、ジルワンを使うのも手かも。

▲ファイナル迷宮のボス・アンブロシウスがバカディの呪文を！　HPが高い強敵。

　できればLv10は全滅なしでクリアーしたかったけど、タイトーの前田殿が言うには、パーティーのレベルはだいたい75ぐらいを想定して作られた迷宮。奇跡の護符を1個使ったにしろ、平均レベル60にも満たないパーティーでクリアーできたのは上出来ではござらぬか？　いやあ、だって拙者自身がクリアーできると思ってなかったもん。

　そして、アンブロシウスの宝箱から見つかったアイテムは“カシナートの剣”！　スーパーなアイテムをなかなか宝箱からゲットできず、ようやく最後に入手できたと思ったら、前衛の3人ともカシナートの攻撃力と同等以上の武器を装備していたというオチも、ニンとも拙者らしいではござらぬか（攻撃力の数値だけ見れば、ね）。ちなみに村正、ハースニール、草薙の剣ね。

▲入手の証拠としてカシナートを装備させてパチリ！

　最終的な我がパーティーメンバーをもう一度紹介しましょう。もうこの6人以外は全員、強化訓練の素材として消えました……。

SR 幸村　　　　レベル54／善　／侍　　／氷／ドワーフ
SR ゼロ　　　　レベル54／善　／戦士　／雷／ヒューマン
SR 忍者増田　　レベル53／悪　／忍者　／闇／ヒューマン
SR 無風　　　　レベル54／中立／司教　／雷／ヒューマン
SR 石猿　　　　レベル57／悪　／僧侶　／雷／ノーム
SR 黒猿　　　　レベル56／中立／魔術師／炎／ヒューマン

　奇跡の護符にさんざんお世話になり（相当WJ使いました……）、マゾピックの呪文を乱発しほとんど戦わずボスまで到達するような姑息なやりかたを駆使しましたが、それでも連載終了までになんとかカッコつけられたことにホッとしております。気づけばパーティーの最年長者は50歳近くまで到達しておりました。死にまくったもんなあ。

　読者の皆様、最後までお付き合いいただきありがとうござりました！　迷宮内で“だんつし”という者に出会っていましたら、たぶんそれは拙者のパーティーです！　プレイ日記は今回で終了ですが、じつは当コラムはもう1回だけ更新があります。次回、開発者インタビューを掲載してシメとします！　今回はこれにて御免！


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